
編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回のお題は「たい焼き」である。それぞれがおすすめ商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。
たい焼きは古くから親しまれている、露店などでお馴染みの焼き菓子である。全国各地に老舗がありお店によって味や形に特徴がある。また、こだわりを持つ人も多いだろう。
……さて、最近のジャッジは邪道に軍配があがることが多いのだが、今回はどうだ? 王道か邪道か!? たい焼きバトル、開幕です! 今回も動画があるので見てね!!
・たい焼きで勝負!
この企画は、2回に1回の頻度で甘味のものを題材に選んでいる。なぜなら、スイーツ好きの羽鳥のオーバーアクションが見られるからだ。とはいえ、毎回甘味だと企画の幅が狭まるため、料理とスイーツを交互に選ぶようにしている。そんなわけ今回は和のスイーツだ。
たい焼きといえば、私(佐藤)は忘れられない記事がある。それは羽鳥が神戸に行った時のこと。そこで彼は本当に美味しいたい焼きに出会ったことを、Instagramに投稿していた。しかしながらその感動したお店というのは「鳴門鯛焼本舗」で、神戸に行かずとも都内にもあるのだ。
編集部から歩いて15分のところにもあるのに、なぜにそんな遠くで食べたことを感動をもって投稿したのだろうか? 旅先で食べるものが美味く感じるのはよくわかるが、近所でも買えるんですよ……。
さて、現在の戦績は以下の通りだ。前回のかつ丼でYoshioが勝利して、御花畑・砂子間と並んだ。もはや私の独走も、そう遠くない日に終わりを告げそうである……。
6勝:佐藤、3勝:御花畑・砂子間、Yoshio、2勝:古沢・中澤・サンジュン、1勝:あひるねこ・和才、0勝:原田。
たい焼きといえば、一般的に「養殖」と「天然」に分類される。その違いは「釜」を指し、養殖とは1度に何個も成形できる焼き型でつくるものをいう。天然は1丁ずつ成形するものをいうのである。
生地についても大きく2つに分かれる。ひとつはくりこ庵などのような大判焼きタイプのフワフワ生地。そしてもう1つは、天然ものによくあるサクサクの薄い生地だ。味も食感も大きく異なっており、それぞれで好みは分かれるだろう。
さらに餡子もこしあん・つぶあんがあり、さらにはクリームやチョコレートなどを餡子代わりに詰め込むパターンもある。羽鳥の好みは養殖・天然、フワフワ・サクサク、こしあん・つぶあん・そのほか、これらをどう組み合わせたものなのか?
では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1位を取った回数を示している。
◆中澤星児☆☆ SOBOONG(ソブン)「塩パンたい焼き」 税込550円
◆砂子間正貫☆☆☆ SOBOONG(ソブン)「塩パンたい焼き」 税込550円
中澤「正直、僕はたい焼きがあまり好きじゃないんですよ。というのは、皮が味気ないのが苦手で、自分では好んで食べることはあまりないんですよね。それでいろいろ調べたところ、新大久保のソブンは皮の味がしっかりしていることがわかって、食べてみたら美味しかったんですよ。多分、ここの味は羽鳥さんも好きなんじゃないかなあ」
砂子間「たい焼きといえば、どこの味も似たり寄ったりだと思うんです。僕は読者の皆さんに、最新のたい焼きの味を紹介したいんですよね。そこで調べたところ、ありましたよ。新大久保に最新たい焼き。それがソブンです。これ、テイクアウトだと別添えでバターが付いてるんです。中に入れても温めてもヨシ、外に乗っけて温めてもヨシ。これは間違いないです」
◆御花畑マリコ☆☆☆ たいやきわかば「たいやき」 税込210円
御花畑「都内でたい焼きといったら、外せない店はいくつかありますが、私は四谷のわかばを選びました。いつ行っても行列の人気店で老舗です。最近は邪道なジャッジが続いてますけど、たい焼きはわかばのような王道の味を、選ばざるを得ないと思いますよ」
◆P.K.サンジュン☆☆ 根津のたい焼き「たい焼き」 税込230円
サンジュン「やっぱりたい焼きは老舗を買うべきだと思うんです。都内の「三大たい焼き」と言われているのが、麻布の「浪花屋総本店」、四谷の「わかば」、それから人形町の「柳屋」ですね。これはもう常識。その柳屋の支店として1957年に誕生したのが、ここ「
根津のたい焼き」でございます。今回は僕か御花畑さんが選ばれるべき、選ばれなかったらおかしい。いよいよジャッジ解任の事態ですよ、マジで」
◆和才雄一郎 おむすび権米衛「たい焼き」 税込180円
和才「たい焼きってそこまで味の違いがないと思うんですよ。そうすると普通のものを買って来ても勝てないと思って、これを選びました。以前の記事にも書きましたけど、おむすび権米衛は、店舗限定でたい焼き出してるんです。時間によっては売り切れになってることもあるんですけど、今日は買えたので、これで勝負したいと思います。米粉を使った皮の違いを、羽鳥さんにわかってもらえると良いんですけど」
◆原田たかし サザエ「冷凍たいやき」 5個入り税込699円
原田「みんなお店のものを用意してくることを見越して、僕はあえての冷凍たい焼きです。やっぱり冷食の記事を書いているので、ここは冷凍モノで勝負したかったんですよ。サザエは北海道でチェーン展開するおはぎやおむすびのお店で、たい焼きに使用しているのはもちろん十勝産の小豆です。冷食といえども、店焼きに負けないはずなので、これで勝負します」
◆佐藤英典 OYOGE「イワシ」(粒あんクリームチーズ)「アジ」(チョコカスタード)「アサリ」(栗ピスタチオ 2個) 各税込380円
佐藤「たい焼きといえば、その名前が示す通りに “鯛型” なわけだけど、六本木のOYOGEには鯛型のたい焼きはなくて、イワシ・アジ・アサリの3種類。形で差別化する目的でこれを買ってきました。ここのところのジャッジを見ていると、正統派で戦うと負けることがよくわかったので、俺はもう正統派では戦いません! 邪道で行きます!」
以上、7名で6品が出揃った。中澤と砂子間は被ったので、2人で1つの商品での参戦だ。さあ、今回は王道派(正統派)と邪道派で分かれた感があるのだが、羽鳥はどう判定するのか? 今回も邪道か、それとも原点回帰で王道を選ぶのか!?
では、ジャッジ羽鳥の入場です!
佐藤「はい、お願いします」
羽鳥「お願いしま~す!」
佐藤「今回はたい焼きです。ここのところ「焼き」と付くものが続いてますが。焼きそば・焼いも・たい焼きとね」
砂子間「まあ、そういうシーズンですしね」
サンジュン「羽鳥さん、たい焼きは?」
羽鳥「割と食うよ。好きな店もあるしね」
羽鳥「ところで、これは4個乗ってるけど、1つでカウントなの?」
佐藤「そうです。それは1つです」
サンジュン「それはおかしいでしょ?」
佐藤「だまらっしゃい! 焼いもでアイス買ってくるヤツに言われたくない」
羽鳥「まあ、最初はこの老舗感の漂う1品から行かせてもらいますよ」
佐藤「それは根津のたい焼きですね。天然っぽいな」
羽鳥「そうですね、これは天然でしょうね。トラディショナルな雰囲気がしてますね」
羽鳥「これはこのままかじり付きますよ」
羽鳥「おお~、皮が薄くて餡子が詰まってますね。いいっすよ」
佐藤「美味そうだなあ」
サンジュン「餡子のお味は?」
羽鳥「甘さ控え目で非常にヨシ!」
羽鳥「はい、次は同じ感じのトラディショナル臭のする、コレいきます」
佐藤「それはわかばですね」
サンジュン「出た、老舗」
羽鳥「これはさっきのより詰まってる感あるね。頂きます」
砂子間「ミッチリしてますね」
羽鳥「これはまた餡子がちょっと違うな。こっちの方が甘いな」
サンジュン「皮の具合はどうですか? さっきのはパリパリしてたけど」
羽鳥「こっちはパリパリではない。けど、それはそれでいいね」
羽鳥「それで次はこのいろいろ乗ったヤツなんけど……」
御花畑「問題作」
中澤「鯛じゃないから食わなくていいっすよ。失格でいいよ」
羽鳥「これはこれでシャレだと思うけどね」
佐藤「そうだ。オシャレだ、オシャレ!」
羽鳥「食べるよ」
羽鳥「ちょっと待ってくれ~……」
佐藤「お、効いてる効いてる」
羽鳥「これはクリームっぽいな」
サンジュン「職人の技を感じない」
羽鳥「でも美味いね」
佐藤「美味きゃいいんだよ。焼いもの回にアイスを買ってくるより、ずっとまともだろ」
羽鳥「それで次はこの白いヤツ」
佐藤「おむすび権米衛だね」
羽鳥「なんだコレ、天ぷらっぽいな」
中澤「天ぷらなんじゃないですか?」
羽鳥「天ぷらかもしれない。いただきます」
サンジュン「天ぷらじゃないだろ」
羽鳥「あ~、あ~~~ッ!!」
一同「お! どうした? どうした?」
羽鳥「あったけ~~……」
中澤「味のことをいうのかと思ったら」
佐藤「温度が思いのほか響いたらしい」
砂子間「何を言い出すのかと思ったら、あったけえって……」
羽鳥「温度だけじゃないし、餡子も美味しいよ。皮もパリパリだし」
サンジュン「あ、結構評価高いんですね」
羽鳥「それで次はこれをいきますね。これは1番スタンダードって感じだね」
佐藤「サザエのものですね」
羽鳥「見た目に特徴がなさそうだけど、どうかな?」
羽鳥「はいはい。これは今川焼系のフカフカ生地ですね」
サンジュン「そういうのもありますよね」
羽鳥「これはこれで美味しいね。悪くない」
羽鳥「それ最後はコレですね。気になってたヤツ」
佐藤「新大久保のソブンという店だそうですよ」
羽鳥「のってるのは何だこれは? バターか? いただきます」
羽鳥「…………」
原田「あ、これは入りましたね」(入った:クリティカルヒットが入ったことを指す)
砂子間「入りましたね」
原田「今、見えましたね」
砂子間「キレイに入るところが見えましたね」
羽鳥「…………」
羽鳥「ズルいよね。こういうことやるのはズルいよね」
サンジュン「そのズルさにまんまと引っかかってしまって」
このあと羽鳥は2周目の食べ比べを行い、順位が決まったようだ。
~~ 結果発表! ~~
羽鳥「今回も難しかったけど決まりました」
佐藤「では、お願いします」
羽鳥「やっぱり1位はこのバターのヤツ」
中澤・砂子間「おお~~~!」
佐藤「ほらな。また邪道だ」
羽鳥「2位は意外とコレ。天ぷらのヤツ」
和才「オッシ!」
砂子間「おお~、意外っすね」
羽鳥「それで次がね、上下を付けられなかったのでトラディショナルなたい焼き2つを、同率3位とさせてください」
佐藤「根津とわかばね」
サンジュン「3位か~……」
御花畑「バターはたい焼きじゃないのに……」
羽鳥「それで5位がこの鯛じゃないヤツ
佐藤「まあまあ、1位は難しいと思ってたけど、思ったより低かった」
羽鳥「それで6位はコレね」
原田「冷凍で店舗に勝ちたかった……」
という結果になった。今回は1位が中澤と砂子間の2人。そして3位もサンジュンと御花畑の2人という異例のジャッジとなった。そしてまたしても邪道の勝利。王道が再び勝つ日は来るのか? もう来ないのか?
とはいえ、最後にみんなで試食してみたところ、ソブンの塩パンたい焼きは侮れない美味さであることがわかった。う~ん、これはたしかに羽鳥が言うように、ズルい美味さだな……。
さて、次回は「コロッケパン」での勝負を予定している。かなりバラエティに富んだ品揃えになりそうな予感だ。今回の動画も見てね!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24