間もなくやってくるブラックフライデーに合わせて、いたるところでセールが実施されている。欲しいモノをお得に買える、年に1度のチャンス! すでに商品に目星をつけている人も多いはず。そこで私(佐藤)もひとつ、おすすめ商品を紹介させて頂きたい。

今年買った商品の中で1番満足度の高かったモノ、それは合皮(ポリウレタン樹脂を使ったレザー)の革パンである。

10月末にAmazonで購入し、その着心地が気に入って続けざまにもう1本購入してしまったほどだ。安さゆえに2本買えたわけだが、残念ながら1つだけかなり致命的な欠点を抱えている商品だ。

・革パンは必需品

私はこれを買う以前から革パンを1本所有している。だが、普段着として着用しているわけではない。ライフワークのポールダンス用に必要なため、所有しているのだ。衣装としてはもちろんなのだが、ポール上でパフォーマンスをするのに、合皮のパンツは必要なのである。

普通の衣類ではステンレス製のポールに脚をかけることはできないのだが、合皮をはじめとする皮革素材なら、ポール上で滑らない。だから以前から所有していた。

その所有する1本というのも、やはりAmazonで昨年8月に購入。これもなかなか良いパンツだ。これで何度もパフォーマンスや撮影の臨んでいる。


「Idopy」というブランドのフェイクレザーで、現在(2025年11月)も販売中。ただし、執筆時点でのサイズは34と36のみ(私が購入したのは31)。販売価格は税込3799円となっている。

これはポールダンス仲間が勧めてくれたパンツで、仲間内の3人が同じものをそれぞれ持っている。


サイドに紐を通すループがあって、付属の紐を通せるようになっている。私は演技の邪魔になるので、紐は処分した。


遊び心のあるデザインで、価格の割に見映えは悪くない。


生地はとても厚く丈夫で、1年以上使っているのにまったく摩耗していない。破れやほつれはほとんどなく、ハードな使い方をしているのに、壊れる気配すらない。

しかしながら、その丈夫さゆえに、パンツそのものが重い。おまけに硬いので動きにくいのである。とくに膝周りは若干突っ張るので、スムーズな動きの妨げになることも。もしかすると、バイクやアウトドア用なら丈夫さが生きるのかもしれない


・3500円の革パン

先のパンツでは動きに制限があると判断し、新しい1本を求めて見つけたのが、今回紹介する「East Rain」というブランドのフェイクレザーパンツである。販売価格は税込3500円だ。購入サイズはLである。


先のIdopyのパンツと同じく、ポリウレタン製樹脂の合皮なのだが、こちらは全然軽い! 脚を通すとレギンスに近い感触で脚にフィットし、曲げ伸ばしもスムーズにできる。最初に着た段階で「買って正解だった」と確信した。


装飾はシンプルで余計な刺しゅうやプリント、切り替えし等はまったくない。


内生地はポリエステル製で肌ざわりが良い。


形状に関して気になるところは、ベルトループがデカいことくらいかな。まあ、太いベルトでも通せるから問題はないんだけどね。


黒を買った1週間後に赤も購入。こちらも同じく着心地ヨシ! 伸縮性ヨシ! そして軽い。裏地は茶色でそれもまた気に入っている。


黒は割とフォーマルな装いと合わせやすい。シャツ・ベストとも相性は良く、もちろんTシャツやパーカ類とも合う。1本あるとこれからの時季は重宝するのではないだろうか。


タキシード・ハット・蝶ネクタイともご覧の通り。いくぶんチープさはあるものの、それでも様になる。


逆に赤パンツはワイルドな装いで着合わせたい。革ジャンとサングラスでパンキッシュな雰囲気を演出。


もしくは、サイケデリックなシャツと編み上げブーツで、ロックスターを気取るのも良いだろう。古着で革パンを求めるなら、3500円新品のコレで遊ぶのもアリかも。


私自身大変満足しているわけだが、ひとつだけかなり致命的な欠点がある。これさえなければ、「今すぐ買え!」と声高に叫ぶところだが、そう叫べない唯一にして最大の問題がある。


それは……


汗をかくと、猛烈に臭くなる!


その臭さは、嗅いだ人が思わず「え!?」と戸惑ってしまう類のものだ。仮にこのパンツをはいて汗だくになったとしたら、近くにいる人全員が、確実に気づくレベル。もしもこれをはいて走った後に、電車に乗ったりしたら危険かもしれない……。

これをはいて走ることはたぶんない。だから私は2本も所有しているわけだが、いずれは長期間天日干しにしてニオイを抜くか、着用する日は朝からたっぷりファブリーズで消臭するか、それくらいの工夫は必要だろうと感じている。

とはいえ、私は着心地を気に入っている。これをブラックフライデーで買うかどうかの判断は、あなた次第。この臭さを侮るなかれ……。


参考リンク:Amazon
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24