
そのチョコレートを発見した時、筆者は「コレ表(おもて)に出して大丈夫なやつ!?」と慌てふためいた。だって、名前が『mini dickmann’s(ミニディックマンズ)』っていうんだもの。
だけど、よくよく調べてみたら「ディックマン」とはドイツ語で「太った人」という意味らしく、心配していたような下品な意味はないらしい。
とは言え そのネーミングだってどうなのよ? と頭の中でツッコミつつ、どうせマシュマロ入りのチョコだろうと買ってみたところ……な、なんじゃコレはぁ~~っ!?!?
・ドイツのお菓子『ミニディックマンズ』
筆者がミニディックマンズを発見したのはドン・キホーテ。
価格は税込1080円。ポップには「人気のため次回の入荷日は未定」「賞味期限が短いのでお気を付けください」などと書いてある。
箱の裏側の記載を見てみると、賞味期限は約2週間。わざわざドイツから輸入しているお菓子にしては短命過ぎる。チョコレートのはずなのに、まるで生菓子みたいじゃないか。
パッケージの写真から想像するに、マシュマロをチョコレートでコーティングしたようなイメージだろう。マシュマロならもっと日持ちしそうなのに、一体なんでだ?
不思議に思って購入し、自宅で開封してみたところ……
あっ、あぁぁっ!?
バキバキに割れてるぅ~~っ!?!?
なんということだろう。ミニディックマンズは賞味期限が短いだけでなく、強度までよわよわだったのだ。
・中身がマシュマロじゃない…だと!?
ミニディックマンズがどうしてこんなに脆いのかは、食べてみるとすぐわかった。
ガジリ。ひとかじりしてみた瞬間……思わず息をのんだ。あまりにも柔らかい。
ホワホワでこっくりとした生クリーム状の物体が中にたっぷりと詰まっていて、固体とも液体とも言えないような不思議な食感なのだ!
半分に切った写真からは、そのクリームっぽさがわかるだろうか。
マシュマロを火であぶってホワホワ トロトロに溶かす「スモア」というお菓子があるが、味も食感もちょうどあんな感じを想像してもらえると近いだろう。
そんなものがチョコレートでコーティングされているのだから、もう、爆発的に甘い。複雑な香りやその他の味付けがあるワケじゃなく、とにかく火の玉ストレートにカロリーの塊である。
うぅ~ん、これぞまさに “海外のお菓子” って感じだぜ。(計算したところ、1個あたりだいたい42キロカロリーもあるらしい。重さは10グラムぐらいなのに!)
──そういえば、この商品名である『ディックマン』は「太った男性」という意味だったよな。
てっきり丸くてずんぐりとした形を指してのネーミングだと思っていたけど、食べて理解した。コレはきっと「いっぱい食べると太っちゃうぞ」「美味しいけど気を付けろよ」っていう、メーカーからのメッセージなんじゃないだろうか。
ちなみにTikTokを中心としたSNS上では、冷蔵庫でチョコがパキパキになるまで冷やしてASMR風に楽しむ動画が人気な模様。
ホワイトチョコやレモンチョコなど味のバリエーションも豊富で、見ているだけでも面白い。個人的には、レモン味がちょっと気になっているところ……もしも発見することができたなら、次はそれを試してみようかな!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.