東京国立博物館(以下、東博)で、特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」が開催中だ。期間は2025年9月9日から11月30日まで。 運慶は義務教育で全日本人がその名を習う …

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▼興福寺では国宝の五重塔の大修理に向けた支援を募集しているそう。場内に募金箱があるぞ。


▼八角形の土台は北円堂を模したもの。興福寺での実際の配置とは少し異なっており、本展の無著・世親菩薩立像の位置は弥勒如来から少し遠いそう。無著・世親菩薩立像が斜めなのは、二人の顔の向きに違和感が生じないようにとのこと。

興福寺蔵 世親菩薩立像 北円堂安置


興福寺蔵 弥勒如来坐像(右)、世親菩薩立像(左) 北円堂安置


▼ライティングにも、こだわったのではないかと感じた。無著・世親菩薩立像の玉眼が、なんともいい感じにチラチラと光を反射するのだ。まるで彼らの目が動いているかのように見える。

興福寺蔵 世親菩薩立像 北円堂安置


興福寺蔵 無著菩薩立像 北円堂安置


▼グッズもたくさん。個人的に興味深かったものをいくつか。




▼図録はガチ! 各像の外観のほか、東博および奈良国立博物館で実施したCT撮影による画像も掲載されている。国宝の断面図を見られるぞ。文体から熱意があふれまくるコラムも良い。今買えるのは「本編」。10月下旬に「展示風景編」が出るらしい。

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