
これは進化なのか、それとも退化なのか? いや、単なる悪ふざけの可能性も否めない。何の話かと言うと、現在松屋の一部店舗で販売されている『担々麵ハンバーグ』のことである。
担々麵ハンバーグ──。それは担々麵風の味付けがされたハンバーグではなく、担々麵がトッピングされたハンバーグのこと……ハ? 百聞は一見に如かず。何はともあれまずは『担々麵ハンバーグ』を食べてみることにした。
・麺?
牛めしやカレーと並ぶ松屋の柱「ハンバーグ」は、定期的に新商品が登場する。一時売切れとなっていた「うまトマハンバーグ」や、海外アレンジの「リトアニア風ハンバーグ」などがそれに該当する。
だがしかし、商品名を聞いてこれほど意味がわからないハンバーグがかつて松屋にあっただろうか? なにせ「担々ハンバーグ」ではなく『担々麵ハンバーグ』なのである。いや、マジでわからない。
『担々麵ハンバーグ』に限らず、松屋の店舗限定メニューは情報が極端に少ないため、実際にものを食べてみるまでわからないことがほとんど。これも実際に食べてみるしかないだろう。
・麺2倍も可
というわけで、販売店舗に急行し『担々麵ハンバーグ』をオーダー。私は並盛(1030円)を注文したが、オプションで「麺2倍」なども注文可能のようだった。てか、麺2倍て。
で、目の前に現れた『担々麵ハンバーグ』はというと……ふむ。ハンバーグの上には麺・ひき肉・ねぎがトッピングされていたため、確かに『担々麵ハンバーグ』ではある。
さっそく食べてみたところ、麺とひき肉にごまの効いたソースを絡めて食べれば “汁なし担々麵” のような味わいで、これはこれで悪くない。めちゃめちゃウマいとは言わないが、まあ汁なし担々麵であった。
・はて?
……が、謎が深まるのはここからで、驚くべきは「担々麵」と「ハンバーグ」が全くスイングしていないこと。「一緒に食べると美味しい」といった効果が、ほぼほぼ無かったことは逆に驚きだ。
もちろんハンバーグは松屋クオリティなので美味しいし、先述のように担々麵も悪くない。一方で担々麵とハンバーグを組み合わせる必要性が全く無かった気がするのは、私が何かを見落としているのだろうか?
「ウマい」「まずい」の2択で言えばもちろんウマい。ただ、繰り返しになるが「担々麵」と「ハンバーグ」を組み合わせた意図が、私には全くわからなかった。
なお、麺はあっても当然ながら「ライス」と「みそ汁」は付いてくるので “担々麵オンザライス” も可能だ。だから何? という話だが、それくらいしか思いつかないほど『担々麵ハンバーグ』は理解不能なメニューという印象だった。
今後『担々麵ハンバーグ』が全国販売されることはあるのだろうか? 仮にそうなった場合、利用者の頭には無数の「?」が浮かぶことだろう。記事を書いている今なお『担々麵ハンバーグ』がよくわかっていない。
参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.