
つい先日開催された「かつや」夏の感謝祭。その記事の最後を、私(あひるねこ)は以下のように締めた。
「よーーし、来月も「かつや」の記事書くぞーーーー!」
まったくもって嘘偽りない気持ちであったが、まさか来月どころか同じ月に再び記事を書くことになるとは……。
そう、「かつや」の新商品『赤辛カツ丼』と『カレーカツ丼』が、2025年8月18日より同時発売である! ポケモンの新作かよ!!
・「かつや」新商品
今回の新商品は、いつものような「丼と定食のバージョン違い」ではなく、丼が2種類同時発売という珍しいパターンだ。
で、当然ここで重要になってくるのは、どちらの丼を選ぶべきか? という点、なのだが……。
「あひるねこ氏なら両方いくよね」
「まさか……一度に2種かましてくれるの……か!?」
「そりゃ両方いく以外の選択肢がないでしょ」
──なぜか私の知らぬ間に「両方いく」が既定路線になっていた。解せぬ……が、“エクストリームかつや者” を自称するなら避けては通れぬ道だろう。
・発売当日
というワケで、さっそく近所の「かつや」に入店。同時注文だと片方が冷めてしまうため、まずは『赤辛カツ丼』(税込869円)からオーダーすることに。
「かつや」にはその昔、『赤辛カツ丼』という同名のレギュラーメニューが存在した。しかし、基本的に私は辛いものが苦手で食べたことがない。そのため比較はできないのだが……。
運ばれてきた丼には、ひき肉とニラ、ラー油と唐辛子がトッピングされており、中央には半熟卵が鎮座しておられる。その周辺を一口大にカットされたカツが取り囲むという布陣だ。
どんな形であれ、卵があったら割ってやるのがマナーというもの。まずは箸でつついて鮮烈な黄花を丼に咲かせてやり……
その蜜をカツにたっぷりまとわせて食べると……
はい来た! めちゃウマぃぃぃぃいいい!! そして思ったよりも辛さは控えめ。卵がマイルドにしてくれるからか、おいしく食べられるピリ辛の範疇(はんちゅう)に収まっている。
過去に発売された『辛出汁チキンカツ』のような痛みを伴う辛さは皆無だ。ひき肉の存在感はやや薄いものの、タレの甘さと辛さのバランスは良好で、全体的に非常に優れた仕上がりと言えるだろう。ごちそうさまでした!
ところが……。軽快に丼をカラにした次の瞬間、私はこう確信したのである。
もう食えねぇと──。
・終了の予感
当初は『赤辛カツ丼』と『カレーカツ丼』を両方いくつもりだったが、すでに私の満腹度は95%を突破している状態だ。情けない? いや、冷静に考えてくれ。オレ今年で40やぞ。なんでカツ丼をおかわりしないといけないんだよ! 映画の時のジャイアンじゃねぇんだぞ!!
あまりにもお腹がいっぱいだったため、いったん店を出ることに。とはいえ、少し待ったところで回復は難しいかもしれない。やはり今日はこのまま帰るべきか……。
いやしかし。
・ノット腰抜け
もしこれで記事を終えた場合、おそらく全国の “かつや者” が私を激しく糾弾するだろう。いや、するに違いない。どこからともなく罵声が聞こえてくる。この腰抜け! と。こ、腰抜け……?
誰にも……
腰抜けだなんて言わせない!
上等だコラァァァァアアアア!!
その結果……
まさかの2軒目である。
・ガチで奇行
「かつや」を出た私は、その足で電車に乗り込み、また別の「かつや」に来ていた。そう、ドア to ドアならぬ「かつや」to「かつや」だ。社員かオレは。やってることは ほぼエリアマネージャーである。
注文はもちろん『カレーカツ丼』(税込869円)。少しでもお腹に余裕が生まれることを願いながら待つ。そんな時がやって来るはずもないのに。すると……
『カレーカツ丼』が来た。のだが……
なんか……『赤辛カツ丼』と似ているような。そう、実は『カレーカツ丼』とは、『赤辛カツ丼』にカレーをかけたメニューなのだ! お前ら、名前の割に仕様が兄弟すぎるだろ!!
この作業も、完全にデジャヴ……
と思いきや。やはりカレーが介入してくると少し話が変わってくる。同じ材料、同じトッピングでも、『赤辛カツ丼』とはまた違った独特な味わいが丼から立ち上ってくるのだ。
カツカレーのようでカツカレーではない。唐辛子やラー油の辛みが、ただのカレーと成り下がることを許さないらしい。『赤辛カツ丼』では影が薄かったひき肉によって、図らずもキーマカレー化しているのは面白い現象だろう。
まあ、一口目の時点で満腹度はカンストしていたのだが、それでも何とか完食できたという事実が、この『カレーカツ丼』のポテンシャルを証明しているのではないか。
・事件発覚
ただ、個人的には『赤辛カツ丼』の方が断然好きかなぁ……と、先ほど撮影した画像を見返していたところ、ここで衝撃の事実が発覚する。え? いや、ちょっと待って。
これ、唐辛子かけ忘れてね?
『カレーカツ丼』と比較すると一目瞭然だ。
・完結できず
それなりに辛かったから、ラー油はしっかりかかっていたと思うけど……。つまり私が食べた『赤辛カツ丼』は、100%の『赤辛カツ丼』ではなかったということ? あんなに絶賛しちゃったのに?
今回、「かつや」から「かつや」をハシゴしたわけだが、どうやら私は『赤辛カツ丼』を食べに再び「かつや」をハシゴしなければならないようである。もしかすると……本当にエリアマネージャーなのかもしれない。
参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:X(iOS)
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▼最大の謎は、両メニューの値段が同じということ。普通に考えたら『赤辛カツ丼』にカレーをかけた『カレーカツ丼』の方が高そうだが……。
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— あひるねこ@ロケットニュース24 (@ahirunekoindie) August 18, 2025
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