編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回は羽鳥がとくに好きな料理のひとつ、「チャーハン」で勝負したいと思う。それぞれがお気に入りの商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。

羽鳥が無類のチャーハン好きであることは、編集部の誰もが知っている。自前の中華鍋を振って調理するくらいなので、そのこだわりは並大抵ではないはず。そんな羽鳥はメンバーのおすすめチャーハンをどう評価するのか?

チャーハンバトルの開幕です!! 今回も動画があるよッ!

・チャーハンで勝負!

この企画は知識とこだわりがものをいう。他のメンバーよりも多く情報を持ち、自らのこだわりを持って美味しい店や商品を探り出す。そうして、羽鳥の好みにフィットした一品を用意しなければ、勝つことはできないのである。

とくに今回は無類のチャーハン好きの羽鳥を納得させなければならない。中途半端な商品を選ぶと、酷評される可能性も否めないのである。

さて、改めて戦績を振り返ってみよう。前回の駅弁はサンジュンが初勝利。もはや全員が勝ち星を獲るのは時間の問題だ。首位は変わらず私(佐藤)が6勝。次いで古沢2勝、Yoshio・御花畑・砂子間・あひるねこ・サンジュンが1勝ずつである。

振り返れば、私が羽鳥に出会ったのは2009年のこと。つまり今から16年も前のことになるわけだが、その当時から彼は一貫してチャーハンを愛している。いや、もしかすると、出会った当時よりも今の方がその愛は深いかもしれない。

ぶっちゃけ、私はそこまでチャーハンに思い入れはないので、何がそこまで彼を夢中にさせているのか、わからないのである。だが、今回はこれまでに培ってきた彼との関係と、このシリーズで垣間見られる、彼の食への「癖」を見抜き、勝ちに行かねばならぬ。

きっと他のメンバーも同じ思いで、勝てるチャーハンを用意してくるはず。では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1番を取った回数を示している。


◆P.K.サンジュン☆ ニチレイ「本格炒め炒飯」 税込366円


サンジュン「本当は食べさせたいお店のチャーハンがあったんですけど、そこはテイクアウトしてなかったので、ネットで調べて買いました。これね、24年連続売上ナンバーワンですよ。ニチレイだからハズさない! 絶対勝てる! 羽鳥はこういうの意外と好きなんじゃないかな」



◆和才雄一郎 富麗華「エビチャーハン(大)」 税込1188円(伊勢丹新宿店)


和才「麻布などにお店のある「富麗華(ふれいか)」のチャーハンです。伊勢丹の地下のお店で買いました。僕が20代の頃、麻布のお店に会社の偉い人に連れていってもらって、めっちゃ美味かった記憶があるんですよ。ミシュランに選出されたり食べログで高評価を得る実力店なので、間違いないなと。羽鳥がどう評価するのか見たいです」


◆原田たかし 7プレミアム「極上炒飯」 税込321円


原田「どこのチャーハンで行くか迷いました、おそらくみんな店のチャーハンを持ってくるはずなので、あえて冷食にしました、冷凍チャーハンがほかのに勝てるところを見てみたいなと。ニチレイの本格炒め炒飯は被るんじゃないかと思って、こっちにしました」



◆御花畑マリコ☆ 兆徳「玉子チャーハン」 税込900円


御花畑「東京・白山にある有名中華料理店の「兆徳」のチャーハンを選びました。醤油味のチャーハンとシンプルな玉子チャーハンと迷って、両方買いました。みんなの出方を見て、どっちにするか決めようと思ったんですが、「引きの美学」であえてシンプルな玉子チャーハンで勝負したいと思います。羽鳥は見た目に騙されやすいので心配ですけど、、こっちで行きます!」



◆中澤星児 青葉「炒飯」 税込850円


中澤「新宿歌舞伎町の「青葉」という台湾料理屋の炒飯です。有名なお店でして、1997年の全盛期のビビアン・スーさんのサインが飾ってあるんですよね。ビビアン御用達の台湾料理屋です。

で、おそらく羽鳥は台湾系の炒飯が好きなんじゃないかと思って、これにしました」



◆砂子間正貫☆ 銀座アスター「海老炒飯」 税込1080円(新宿高島屋で購入)


砂子間「今日は絶対に被りたくなかったので、いつもは伊勢丹に行ってますけど、今日はあえて新宿高島屋にしたんです。絶対被らない! という自信のある、銀座アスターです。海老が6尾も乗ったこのビジュアル。この見た目で上位確実。老舗の実力が凝縮された味なので、1位は間違いなしです。絶対に被らない!


◆Yoshio☆ 銀座アスター「海老炒飯」 税込1080円(伊勢丹新宿店で購入)


Yoshio「新宿伊勢丹で購入した銀座アスターの海老炒飯です。僕、銀座アスターの焼きそばが大好きで、月に1回は食べてます。炒飯は食べたことはないんだけど、アスターだから絶対美味いんじゃないかと思って選びました。絶対勝てると思う、がんばるぞ!」


◆古沢崇道☆☆ バーミヤン「チャーハン」 税込647円


古沢「学生のときにバーミヤンでアルバイトしてまして、まかないでいつもチャーハンを食べてたんですよ。チャーハン通の羽鳥なら、これを選んでくれるんじゃないかと期待しています」


◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ ディン・タイ・フォン「パイクーチャーハン」 税込1710円


佐藤英典「羽鳥はビジュアルに弱い。だからパイクー(排骨)の乗った、このチャーハンを選びました。迫力で勝負です!」


以上、9名参加で9品が出揃った。本来被った商品は連名での参加にしているのだが、今回はあえて砂子間とYoshioは別枠とすることにした。

だが、まったく同じだとジャッジのしようがないので、砂子間の海老炒飯はレンチンした「温」の状態。Yoshioの海老炒飯はそのままの「冷」の状態となっている。

さあ、無類のチャーハン好きはどんな厳しい審判を下すのか!? 今回は荒れそうな予感がするぞ!



では、ジャッジ羽鳥の入場です!


羽鳥「いや~、チャーハン嬉しい! チャーハン大好き! では、頂きます!!」


羽鳥「最初に気になるんだけど、なんでコレ2つあるの!? コレから行くよ」


羽鳥「食べるね」

サンジュン「羽鳥さん、エビ好きだからなあ。エビ食わせときゃいいみたいな意図が見えるな」

佐藤「安易な意図がな」


羽鳥海外っぽい感じのチャーハンだね」

中澤「海外?」


羽鳥「そんで、同じものだけどこっちも行くよ。あ、こっちはあったかい」

砂子間「やっぱあったかい方がいいすよねえ」


羽鳥「せっかく2個あるなら、それぞれ食べないと」

サンジュン「エビ好きだからね。エビ食わせようという安易な意図が被ってますね


羽鳥「あ~、やっぱりね。あったかい方が美味いわ

Yoshio「え、そうなの?」

羽鳥「チャーハンはあったかくないとね」

Yoshio「……」


羽鳥「次はこの肉の乗ったヤツにしようかな」

サンジュンそういうのが1番羽鳥さんをバカにしてる。肉が乗ってればいいと思ってる」


羽鳥「まずは肉なしでチャーハンだけ食べるよ」


羽鳥「ああ、こういうチャーハンあるよね~」

中澤「肉がなければ無難なチャーハンでしょ」

羽鳥「いや、肉に合わせた控え目なチャーハンということですよ」


羽鳥「次は肉と一緒に食べてみるよ」


羽鳥「(肉とチャーハン)合う~~~!

佐藤「合うんだな、これがな!」


Yoshio「ま、純粋なチャーハンじゃないな」

佐藤「あんなにエビが乗ったチャーハン買って来といて、よくそんなこと言うなあ」

Yoshio「ああ?」

佐藤「ああ?」


サンジュン「お前らケンカすんな!」


中澤そっちの人たち、静かにしてくれませんか。羽鳥さんが何言ってるか、全然わかんないでしょ」

Yoshio・佐藤「すみません……」


羽鳥「いい? 次行くよ。次はコレ。割と上品そうなヤツ」

佐藤「「富麗華」ってところのかな」


羽鳥「あ、ちょっと待ってよ。これは今までに食べたことのないチャーハンだ」

砂子間「食べたことない?」

御花畑「そんなタイプのチャーハンってあるんですね」


羽鳥「シャキシャキしてるこれは小松菜かな」

中澤「エビや肉でごまかしてるのとは違うってことですね」

佐藤「イチイチ言い方にトゲがあるよな」


羽鳥「次はコレね。容器に味のあるヤツ」

古沢「青葉ってところのじゃないですかね」


佐藤「実はそれ、美味そうだなと思ってた」

サンジュン「ウマそう」

Yoshio「マジでウマそう」


羽鳥「コレは美味い! しっとり系のいいチャーハンだね。かなり味が凝縮されたしっとりだね」


羽鳥「次はこいつね。1番容器のデカいヤツ」

佐藤「それはバーミヤンだったんじゃないかな」


羽鳥「食べるよ」


羽鳥「?」


羽鳥「コレはねえ……、味がしないなあ。多分、ほかのチャーハンの味が強すぎて、薄く感じるのかも~……」

サンジュン「ああ、そりゃ順位をあげられないなあ」

古沢「ええ~、そうなんですか!?」


羽鳥「次はこのシンプルなヤツ。玉子チャーハンかな」


羽鳥「これはかなり玉子が入ってるねえ」


羽鳥「コレは麻婆豆腐と合わせたいタイプだね。餃子も欲しいなあ」

サンジュン引き立て役タイプのチャーハンですね。ちょっと物足りないかもな」

羽鳥「主役じゃないかもね」


羽鳥「じゃあ、次はこの白い皿のを」


羽鳥「これはねえ、わかるよ。多分チン(レンチン)でしょ」

サンジュン「チンでも美味しいチャーハンありますからね」


羽鳥「チンだと思うけど、想像以上に美味しいですよ

中澤「チンにしては美味いと」


羽鳥「それで最後コレか」

サンジュン「色味はいいですね、それ」


羽鳥「あ~! 美味いなあ」

原田「ですよね」


羽鳥「これももしチンだとしたら、相当美味いぞ。「こんなに美味いの!?」ってくらい味がしっかりしてる。結構味は濃いね」

Yoshio「結構褒めるね」

ひと通り食べた羽鳥は順位を決めかねて、このあと2周目の味見を実施。そして結論が出たようだ。



羽鳥「う~ん、悩む~~~。悩むけど、決めました!」


羽鳥「1位はこの海老炒飯、あったかい方!」

砂子間「ッシャア!」


羽鳥「2位がコレ。この肉のヤツ」

佐藤「やった~~!」

御花畑「結局トッピングか……」

中澤「結局トッピングか……」


羽鳥「3位はコレ。小松菜のヤツ」

和才「よっし!」


羽鳥「次は玉子チャーハンです」

御花畑「納得いかない、全然納得いかない……」


羽鳥「それでその次はこのしっとりチャーハンです」

中澤「5位か~……」


羽鳥「そんで、その次がもう1つの海老炒飯。冷たい方」

Yoshio「温まってなかっただけで、こんなに低いとは……」

羽鳥「チャーハンはあったかい方がいいよね」


羽鳥「それで残った3つ。まずは味の濃い方のレンチンね」」

原田「もっと上に行けると思ったのに……」


羽鳥「それで、次がもう1個の白い皿のレンチンで、最後は味のしなかったヤツです」

サンジュン「やっぱレンチンは厳しかったかなあ」

古沢「思い出のチャーハンが……」


最後に全員で食べ比べ。そうしたところ、全員が銀座アスターのチャーハンの美味しさに驚いていた。名前は知っているけど、利用したことがないという者がほとんどで、その実力を改めて知ることになったのである。


そんなわけで、今回は砂子間の勝利。絶対被らないと言いながらYoshioと被ったわけだが、レンジで温めたおかげで単独勝利を収めることができた。

さて、次回はこれまた羽鳥の縁の深い料理「餃子」を予定している。チャーハンについで乱戦の予感がするぞ。ではまた次回、お会いしましょう~!!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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