ライターの表現力はどれほどのものなのか? 文章で物事を伝える力は、本当に一般の人よりも長けているのか? その力量を試す企画、表現王選手権。今回もテーマに沿ったキャッチコピーをメンバーに考えてもらった。唸るような言葉を紡いでくれた! ……はず。

さて、今回のテーマは「スイカ」だ。夏を語る上で欠くことのできない果物、風物詩のひとつ。夏ならではのこの果物について、メンバーはどう表現したのだろうか?

各コピーの優劣は、読者の皆さんの投票で決まる! ぜひ投票のほど、よろしくお願いします!! それから本稿末に、次回お題のキャッチコピー公募についても記しています。最後までお読みください。

・前回の答え合わせ

まずは前回「扇風機」の答え合わせ。昭和レトロの家電のひとつでありながら、令和の今でも夏の必需品として活躍している。この家電を昭和の風情で見るか、それとも夏の必要家電として見るかで伝えられることも変わってくる。

誰がどのコピーを紡いだか、さっそく答え合わせをしよう。それぞれの名前の後ろの星印は、これまでの1位の獲得回数を示している。


1位 「夏を感じる風」 御花畑マリコ☆
2位 「話しかけたら思い出す、我々が宇宙人であることを。」 GO羽鳥
3位 「夏に吹く風」 古沢崇道☆☆☆
4位 「冷風が欲しいんじゃない。風情が欲しいんだ。」 あひるねこ
5位 「あ”あ”あ”あ”あ”~~~ とふざけている間に冷やします」 和才雄一郎☆
6位 「単純だけど夏は強い」 P.K.サンジュン☆☆☆
7位 「この時期だけの…エモい風」 イナバタクヤ
8位 「風呂上りに真っ裸で全身に風を浴びると気持ちイイ!」 佐藤英典
9位 「無性に指入れたくなるマシン」 砂子間正貫
10位 「エアコンと一緒に使えば効果テキメン、ニクイ奴」 Yoshio
11位 「いじらしい家電、No.1」 砂付近
12位 「電気代、1時間あたり数円」 中澤星児☆
13位 「アンガールズ田中の最強武器」 原田たかし☆


以上の結果となった。今回は御花畑の初勝利。勘所をつかんだはずの古沢は3位で、あと1歩で1位に踊り出るところでストップ。どうやらこの選手権は4勝に到達するのが難しいようだ。

そういえば「お米」の時に1位を獲得した原田も今回最下位。テーマによって順位が激しく入れ替わるので、そもそも勝ち続けるのが難しいのかも。


・今回のお題は「スイカ」

暑くなってきたので、前回は扇風機をお題に選んだ。季節にちなんだテーマの方がみんなが考えやすいと思い、前回は扇風機、今回はスイカと夏にちなんだものを続けている。さて扇風機で勝利した御花畑の「夏を感じる風」は、そんな扇風機の魅力を端的に表している。まるで新製品の売り文句のような洗練された言葉の選び方だ。

似て非なるのが古沢の「夏に吹く風」。2つを分けたのは言葉から浮かぶ情景ではないだろうか。「夏を感じる風」は扇風機が回る様子が脳裏に浮かぶ。一方の「夏に吹く風」は扇風機が浮かんでこない。それがエアコンの風であったとしても「夏に吹く風」になってしまう。夏を感じさせるものが扇風機であると、暗に明示した御花畑の方が上手かったのだ。

少しの言葉のニュアンスの違いで、読み手に伝わる内容が変わってくるのが、キャッチコピーの面白いところだろう。

そして今回のスイカは、説明するまでもなく果物だ。夏の風物詩で、すでに果物屋やスーパーに並び始めている。これのどこの部分を切り取って言葉にするべきか。見た目? 味? スイカにまつわる情景や思い出? 切り方はいくらでもある。

さて、メンバーはどんな言葉で扇風機の魅力を表現したのだろうか? 今回も名前を伏せて、それぞれのコピーを紹介していこう。


1.「棒で割った方がなぜか美味い」


2.「風呂の後の水分補給はスイカに限る!」


3.「夏のムードを果物にしました」


4.「俺たちは忘れない。羨望の眼差しを集める「最速の男」を。」


5.「出川のヘルメット」


6.「人間もカブトムシも大好き、すいか」


7.「スイカは飲み物。」


8.「夏を凝縮して球体に閉じ込めたらこうなった」


9.「夏の形をした鈍器」


10.「塩をかけると甘くなることを教えてくれた果物」


11.「夏の到来を告げる味」


以上、11名によるコピーである。どうぞ、今回も厳しい目でジャッジして頂き、これはと思うものに1票を投じて頂きたいです。

コピーと取りまとめていると、段々上手くなっているメンバーとそうでないメンバーがいることに気づきます。メンバーの実力の変化を楽しんで頂くのも、この企画の狙いのひとつなので、厳しく見てやってください。お願いします


さて、どれが1番スイカの魅力を表現できているだろうか? 誰がどのコピーを書いたかの答え合わせは、次回の表現王選手権でお伝えするのでしばらくお待ちください。では、今回も投票よろしく!


・キャッチコピーの公募について

最後に、記事冒頭にお伝えした公募について。皆さんにもぜひお考え頂き、我々の投票に参加して頂きたい。応募要項は以下の通りになります。

・ペンネーム
・次回お題「夏休み」のキャッチコピー(文字数制限はとくに設けていませんが、30文字以内が望ましいです)

ご応募はお1人1作品でお願いします当記事下部にある応募フォームから送っていただいた内容を精査して、掲載するかどうかを判断いたします。あらかじめご了承ください。

執筆:佐藤英典
Photo・イラスト:Rocketnews24

▼次回お題「夏休み」のキャッチコピー応募フォーム