今は亡き祖父と祖母に手順やコツを教わりながら、初めて梅干しを漬けてみたのが2021年。あまり上手に作れなかった。翌2022年は少し上達したけど、まだまだ美味しく食べられるレベルではなかった。


しかし2023年。これまでの失敗の原因を洗い出し、背水の陣で臨んだところ個人的には上出来レベル。祖父からも「丁寧に作ってらぁ」のお墨付き。その梅干しは今でも少しずつ食べており、超ウマイ!


昨年2024年は祖父の他界や様々なことが重なり梅仕事はお休み。そして今年2025年。少しばかり出遅れてしまった感もあるけれど、2年ぶりに梅干し作りすることを決意。しかも会社で漬けてみようかと。


・会社で梅仕事をする理由

なぜ会社で梅仕事を? 簡単に言えば、いま我が家が工事中で、梅干しを干すためのベランダが使えないから……である。にもかかわらず、それを忘れて梅を2袋も買ってしまった。やばい、どこで干そう?


日当たり的には古民家か? いや、でも、丑の日あたりで3日も連泊するのはスケジュール的に無理。となると実家? いや、日中は出社しての仕事だからケアできず。ならば……会社だ! というわけだ。


ということで2025年6月23日。会社の会議室にて梅仕事2025が始まったのであった。ここからは簡潔に材料や手順を書いていくので、皆様の梅仕事の参考になれば幸いである。まずは「梅の塩漬け」から。


【材料】

南高梅(大玉) → 和歌山県産のを2袋。スーパーにて購入。
あら塩 → 使いかけだけど、「瀬戸のほんじお」ってのを使用。
結べるつけもの袋 → 「羽鳥流梅干し」には欠かせない道具。いつもAmazonで購入している。
つまようじ → 1本あればOK。100均で購入。
ペーパータオル → 梅を拭くため。100均で購入。
漬物樽 → 昔から私は「漬物容器 5型 フタ付(500円くらい)」ってのを使っている。
漬物石 → 昔から私はつけもの石 2.5型 (1000円くらい)」ってのを使っている。



【手順】

その1:ヘタとり
つまようじや竹串で、ひとつひとつ丁寧にヘタをとっていく。


その2:水洗い
冷たい水でひとつひとつ洗ってゴミなどを取り除く。


その3:拭く
ひとつひとつ拭いて水気を取り除く。私はキッチンペーパーを使用。


その4:塩を準備
私が祖父に教わった塩分濃度は「15%」。仮に2kgの梅なら300gだ。今回の梅を計ったところ、ぜんぶで1890g。これの15%は283.5gなので、284gのあら塩を用意した。このあたりは正確に割り出したい。


その5:漬物樽に袋をかぶせる
ここ、ポイント。「結べるつけもの袋」なる商品が本当に便利すぎるので心の底から推薦したい。こいつを広げて漬物樽にかぶせれば準備OK。扱いやすさ的にも、衛生的にも、すべてにおいて便利なのだ。


その6:梅と塩を入れる
袋をかぶせた漬物樽の中に、梅を敷き詰める → 塩をまぶす → 梅を敷き詰める → 塩を……を繰り返す。梅と塩がそれぞれピッタリ終わるようになれば完璧。


その7:仕上げの締め
塩をかぶった梅の上に、中ぶた → 漬物石をのせ、それらも覆うようにして袋を軽く縛る。そして外ぶたを樽にかぶせる。まだピッタリと閉まらなくてOK。


その8:あまり暑くない暗所に置く
詳しくは別記事で解説したいが、我が社の中の「あまり暑くない暗所(かつ仕事の邪魔にならない)」を探したところ、編集部か会議室の「シンク下の収納」という結論に落ち着いた。

温度を計ったところ、会議室のほうが低かったので会議室のシンク下収納にしまって「梅の塩漬け」の工程は終わりとした。次なる工程は数日後の「赤しそ漬け」となる。



・今後の予定

ちなみに、これまで私が作ってきた梅干しの中で最も上手に仕上がったのは2023年度版。その時の日取り的には、6月19日「塩漬け」 → 7月3日「赤しそ漬け」 → 土曜の丑の日あたり(7月29日)から干すだった。


これを、少し出遅れの今年に置き換えると、6月23日開始 → 7月3日〜7日あたりに「赤しそ漬け」 → 出社のスケジュール的に7/28〜8/1日の間に三日三晩干す……という感じになりそうだ。


2年ぶりの梅仕事。そして初の「会社漬け」。天国にいるじいちゃんばあちゃんに「丁寧に作ってらぁ」と言われるよう、丁寧に、丁寧に、心を込めて取り組みたい。うまく漬かりますように。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24