スーパーやコンビニには、いかにも「全国展開です」といった顔をしてご当地ならではの商品が並んでいることがある。

先日新潟県のローカルスーパー「原信」で見つけた納豆も、どうやらそういったものだったらしい。

今まで購入したことがなかったんだけど……どうやらあの『マツコの知らない世界』で紹介されたこともある実力派の納豆みたいだ。


・大力納豆

それがこちらの「大力納豆」


ラベルを見てみたところ、新潟県魚沼市にあるメーカーでつくられている商品のようだ。

筆者が購入した店舗での価格は、1パックで税抜き98円だった。

普段食べている納豆の値段が3パックで49円だったことを考えると、ちょっとお高いように感じたけれど……


大力納豆の方がひとまわり大きい。納豆とたれを合わせた内容量はいつもの納豆が約50g、大力納豆が約90gだ。

メーカーの商品紹介ページによると、パッケージが大きい理由は「家族みんなで1つの丼の中の納豆を分け合って食べる昔の食卓をイメージしたから」だそう。

確かにこれだけの量だと、複数人でシェアして食べるのがちょうどいいかも。



かき混ぜてお皿の上に出してみるとこんな感じ。左のオレンジのお皿には大力納豆、右の緑のお皿にはいつもの納豆を盛りつけてある。


大力納豆はパックも大きかったけど、一粒のサイズも大きいな。


そしてどちらもだいたい同じくらいの回数で混ぜたのだが、大力納豆の方が明らかにふわふわに仕上がっている。

十分以上経ってもほとんど糸が減らず、真っ白な状態をキープしていた。今までいろいろな納豆を食べてきたけど、ここまで糸が長持ちしている納豆は初めてかも……!


ひととおり観察を終えたところで、いよいよ味を確かめてみよう。まずはいつもの納豆から。


うん、安定の味と食感だ。たれの味がしっかりついていて、物足りなさをまったく感じない。


続いて大力納豆を食べてみると……


────粒は大きいのに、明らかにこっちの方が柔らかい!!

今まで安い納豆を食べた時に「硬い」と思ったことはないのだが、大力納豆を食べた後だと心なしか歯ごたえを感じるような気がした。

たれの味が強めだった安い納豆と比べて、大力納豆の味は納豆そのものの香りが強めで濃厚。

食べている間、ずっとまろやかな大豆の風味を感じることができた。同じ納豆なのに、ここまで味に違いがあるものなんだなぁ……



・めちゃくちゃ身近だった

なお、ずっと新潟で暮らしている筆者の父親によると昔は大力納豆ばかり食べていたそうだ。し、知らなかった……!

現代のスーパーではすみっこの方に置かれていて在庫もそれほど多くなさそうだったけど、実は県民にとってめちゃくちゃ身近な納豆だったんだな。

ちなみに新潟県外でも「ファーマーズマルシェ」「紀ノ國屋」などのお店や新潟県の物産展などで取り扱われていることがあるそう。

もし見つけることができたら、県民の暮らしに寄り添ってきた納豆の味を是非味わってみてほしい。

参考リンク:大力納豆
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

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