編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回は5月17日の「お茶漬けの日」にちなんで、お茶漬けを持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらいたいと思う。

私(佐藤)の記憶が正しければ、たしか羽鳥はお茶漬けにも強いこだわりがあったはずだ。そのこだわりをもって、メンバーの提供する茶漬けをどうジャッジするのか? 一触即発の茶漬けバトル、開幕です!

・おすすめのお茶漬け

これまで既製品を持ち寄っての戦いだったが、今回は既製品の茶漬けだけでなく、自前の茶漬けレシピでも参戦可能となっている。したがって、これまで以上に個性の出る勝負となりそうだ。

勝率的には、私が単独で3勝しており、羽鳥の好みに即したチョイスをできている。それに続いて、砂子間・古沢・御花畑がそれぞれ1勝ずつ。他のメンバーは全員0勝となっている。今回は誰に白星がつくことになるのか?


羽鳥はミスターマリックさんを敬愛しており、彼の著書の初版本を所有するほどリスペクトしている。そのマリックさんはお茶漬けマニアと名高い。その影響で羽鳥も茶漬けに一家言(いっかげん)持っていたはずだが、はたして……。

さっそくメンバーの購入商品を紹介していくぞ。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1番を取った回数を示している。


◆佐藤英典☆☆☆ めんたい塩昆布茶漬け


くらこん塩昆布(税込278円)・梅昆布茶(税込328円)・青じそ(税込98円)・福さ屋辛子明太子(税込398円:2割引)


佐藤「今回は塩昆布を軸にした明太茶漬けで攻めることを思い立った。当初は出汁で茶漬けにすることも考えたのだが、より強い旨味を出すために、梅昆布茶を選択。

さらに青じそで香味を演出している。ハズレのない組み合わせなので、きっと羽鳥も納得するはず。4勝目を狙う!」


◆P.K.サンジュン 麦茶茶漬け


麦茶(税込149円)


サンジュン「今回もGO羽鳥には一切寄せていない。昔から我が家では茶碗にこびりついた米粒を麦茶で流し込む習慣があった(もちろん味噌汁もある)。

ちょっと前まではネットで「麦茶茶漬けはアリかナシか論争」が起きていたが、もちろん大あり! 究極のシンプルの良さがわかる男、GO羽鳥ならこれを選ぶに決まっている


◆あひるねこ わさび茶漬け


永谷園 わさび茶づけ(税込279円)・安曇野本わさび(税込214円)・かつお節(編集部にあったもの)


あひるねこ「永谷園のお茶づけは、そのまま食べると既製品感が強いが(もちろんそのままでもうまいけど)、ほんの少し手を加えることで気の利いた仕上がりになる。

安いチューブわさびはあまりおいしくないので、少々値が張る茎入りの本わさびを使用。こういった細やかな気配りに気づける編集長であってほしいものだ」


◆原田たかし 野沢菜茶漬け


永谷園 味わい茶漬け(税込236円)


原田「日頃からお茶漬けを全然食べないのでどれをオススメしたらいいのかサッパリ分からない……が、さすがに永谷園のものを食べたことはある。

オーソドックスな味、ワサビ、たらこなどいろいろあるんだなと思ったなか、なんとなく野沢菜がウマそうだったのでそれで勝負してみた。勝機は低いかもしれないが、もし上位に食い込むことがあれば大番狂わせもいいところ。大手のチカラでそこをなんとか……!」


◆古沢崇道☆ 海苔茶漬け


永谷園 お茶づけ海苔(税込246円)


古沢「お茶漬けといったら、やはり「永谷園」はマスト。結局ここの『お茶づけ海苔』に勝るものはないと思う。

だって私たちの食生活に広く浸透している “即席茶漬けの元祖” なのだから。GO羽鳥の目の前にどれほど高級なものが揃ったとしても、最終的にはやはりコレを選ぶに違いない」


◆Yoshio しらす干しと青実山椒のダシ茶漬け


味の素「和風だしの素」・しょうゆ・しらす干し・青実山椒佃煮(あおみざんしょうつくだに)・ひろたのぽんず ゆず仕立て(すべて自宅から持ってきたもの)


Yoshio「出汁は、和風だしの素をお湯でといたものにしょうゆを混ぜるだけ。具は、基本「しらす干し」のみだが、そのしらすに青実山椒佃煮とぽんずを振りかけると激ウマになるのだ。初優勝目指したい!


◆御花畑マリコ☆ 鮭のルイベ茶漬け


鮭のルイベ漬け・わさび・嬉野の緑茶(合計で約1000円)


御花畑「この対決、基本的に読者が真似できるものを……と考えているのだけど、永谷園はかぶりそうだし、佐藤水産の「鮭のルイベ漬け」の美味しさをどうしても伝えたくてこのセレクトに(伊勢丹で買ったので魚勢のラベルになってるけど佐藤水産です)。

北海道物産展でもよく出店してますからね。そのままお湯をかけるだけだと、生臭みが出てしまうのでワサビを添えて緑茶をかける形にしたのがポイント! 緑茶はうまみが強いものを選びました」


◆和才雄一郎 鯛茶漬け


かなめ本茶漬匠 鯛(税込1080円)・丸久小山園 ほうじ茶ティーバッグ(税込540円)


和才「GO羽鳥が以前に「ほうじ茶のお茶漬けに醤油を入れると激ウマ!」という記事を書いたのを覚えていたので、ほうじ茶に合うお茶漬けを考えた。さらに、見た目が豪華で、具材的にも特別感のあるものを……と探した結果たどり着いたのが、この鯛茶漬け。負けるわけがない」


◆中澤星児 麦茶茶漬け


麦茶(税込149円)・花かつお(税込409円)・しょうゆ(税込247円)


中澤「高いものを使ったり、手間をかけたらそりゃあウマくなるだろう。だが、あえて私は、いつも家でやっているレシピでGO羽鳥に体当たりしたい。忙しい日常の中でもササッと食べられちゃう手軽さもお茶漬けの魅力だからだ。

さて、そのレシピというのは、麦茶茶漬けにかつお節を山盛り乗せて最後に醤油をぶっかけるというもの。常備されている調味料以外使わないので、特別に買ってくる必要もない。このサステナビリティこそお茶漬けの神髄だと思うのだ」


今回は、羽鳥が食べる直前にお茶や出汁をかけることにした。ということで、開戦前の品定めタイムはなしで、いきなりジャッジ羽鳥の入場です!


羽鳥「どんな茶漬けが出てくるのかな~。楽しみ!」


羽鳥「じゃあ、さっそく行きますね。最初はこの手の込んだヤツにしようかな。緑茶をかけるのね」

御花畑「嬉野の緑茶ですよ」


羽鳥「これはルイベかな? めちゃくちゃ上品で美味そうだね」


羽鳥「頂きます。ほほ~、茶漬け好きだけど、こういうのは食べたことがないな。初体験の美味さですな」


羽鳥「次はこの明太子のヤツにしよう。みんないい茶漬けを知ってるね」


佐藤「おかけて頂いたのは、梅昆布茶でございます」

羽鳥「昆布茶? 斬新だね」


羽鳥「どれ~……」


羽鳥「うん、こりゃ美味いなあ」

佐藤「4勝目、見えた!」


Yoshio「すげえ、満足そうじゃん」

中澤「そりゃ明太子のってるもん、美味いでしょ」


羽鳥「じゃあ、次はこれにしよう。どうやって食べるの?

Yoshio「まず出汁をかけてください。それからしらすをのっけてください」



羽鳥「頂きます」

Yoshio「美味いでしょ?」

羽鳥「まだ食ってない」


羽鳥「あ~~、コレは~~」


Yoshio「美味いでしょ?」

羽鳥「美味いねえ~、山椒がいい」

Yoshio「でしょ!」


羽鳥「これな~、最初の3つは順番つけられないなあ~」


羽鳥「次はこのマグに入ってるヤツを行ってみよう」

和才「ほうじ茶です」

羽鳥「緑茶・梅昆布茶・出汁・ほうじ茶。ひとくちに「茶漬け」といってもいろいろあるよねえ」


羽鳥「これもいい見た目がいいねえ。今回はレベル高いなあ」


羽鳥「頂きますね」


羽鳥「うん! これも美味いな~。ヒット茶漬け続々で選べないよ」


羽鳥「この4つはね~、すごい高いところでバチバチ争ってる感じだなあ」


羽鳥「で、次は? この永谷園っぽいヤツにしようかな」

あひるねこ「永谷園です。お湯を入れます」


あひるねこ「お湯を注いで、その上からかつお節をかけますね」


羽鳥「わさびか、悪くないなあ。これまでとまた全然方向性が違って、これはこれでいいなあ」


羽鳥「うわ~、困った。高いレベルの茶漬けが5つも並んでしまったよ。1番を決めるのは悩むなあ」


羽鳥「次も永谷園?」

古沢「永谷園です」


羽鳥「これはねえ、もちろん食べたことあるから知ってるし、そのまんまじゃない? ひねりがないなあ」


羽鳥「すみません、これはこっちです」


あひるねこ「あれは二軍だ」

中澤「負け確定枠だな」


羽鳥「あれ? もしかして、これも?」

原田「そうです、永谷園です」


羽鳥「ああ~、食べたことない味だけど、しっかり永谷園だなあ」


Yoshio「これは二軍だな」

原田「ですかねえ……」


羽鳥「次は?」

中澤「じゃあ、羽鳥さん。まずは冷ましたご飯の上に、麦茶をかけてほぐしてください」

羽鳥「作り方があるのね」


羽鳥「こんな感じ?」

中澤「もう少しほぐしてください」


中澤「そうしたら、かつお節をたっぷりかけます」


中澤「その上からしょう油をしっかりかけます」


中澤「完成です。どうぞ」

羽鳥「へえ~、これはほぼかつお節ご飯だね」


羽鳥「頂きます。ああ~、これね~。はいはい」


サンジュン「最後は俺です。冷たいご飯に麦茶をかけます」


サンジュン「完成です! めしあがれ!」

羽鳥「これだけなのね」

サンジュン「だけです。シンプルイズベスト! 明太子とかルイベとか邪道」


羽鳥「ああ、これね。はいはい」

佐藤「星児の麦茶と同じ反応だ」


羽鳥「この麦茶はこっちです」


サンジュン「ウソ~! 二軍やん。俺の麦茶だけ二軍やん」


羽鳥「今回はかなり混戦でしたが、順位を決めました。発表します! 1番はこのしらすのヤツね。青山椒のアクセントが決め手でした」

Yoshio「やった、初勝利!」


羽鳥次は鯛茶ですね。ほうじ茶がよかった」

和才「読み通り」


羽鳥「それでね、次はね、これです。星児の麦茶


あひるねこ「え~! ここで麦茶が来るとは」

中澤「やった、明太子とルイベに勝った!」

羽鳥「こんな感じの食べ方、俺も昔やってたんだよねえ」


羽鳥「で、次は明太子です」

佐藤「麦茶に勝ちたかった」


羽鳥「その次がルイベだね」

御花畑「え~、良い組み合わせだったのに、麦茶に負けるなんて…」


羽鳥「その次はわさびの永谷園だね。これは、本わさびのちょい足しで味がグッと良くなってる。クセになるね」

あひるねこ「狙い通り」


羽鳥「で、残った二軍の3つだけど~……」


羽鳥3つとも全部そのまま過ぎて順位をあげられないなあ。もう少し何か欲しかった」


サンジュン「ダメだったか~、シンプルイズベストが伝わらなかった。茶漬けといえば、これだったんだけどなあ~……」


ということで、今回はYoshioの初勝利となった。地雷というほどではないのだが、ひと工夫のないお茶漬けは軒並みランク外の判定を食らう結果となった。

さて、毎回予告で「シュークリーム」とお伝えしながら、予定と違う内容ばかりお伝えしているのだが、次こそシュークリーム! たぶんシュークリーム。……になると思う。いずれにしても、また次回お会いしましょ~!!


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24