福袋は、お店や企業の1年のあいさつ代わりだと私(佐藤)は考えている。今年もよろしくお願いします、そんな思いを詰め込んだお買い得商品。それが福袋ではないだろうか。ある企業は在庫処分の機会だと考えているようだが……。
とはいえ、奉仕を優先するあまりにお店が身を切るようでは考えものだ。せっかく贔屓(ひいき)にしたくても、福袋が原因で閉店してもらっては困る。
とくに私が懸念しているのは、奉仕の精神が強すぎるアジア雑貨の店「元祖仲屋むげん堂」である。今年も例年と同じく2000円の福袋を販売していたけど、もういいでしょ! マジで値上げしてください。来年こそ値上げをしてください。マジで心配なんですよ!!
・来年こそ値上げを
例年通り、今年も渋谷のむげん堂の渋谷参番組にやってきた。今年もあった、店頭にあのダンボール箱、「福袋税込2000円」と記されている。今年も価格は据え置きだったのは、有難いような心苦しいような……。
私が訪ねた時には、すでに残り2個。近年でもっとも売れている気がする。この調子だと、早い時間に完売したかもな。
購入して持ち帰りました。いつものよりも、軽くて小さい気もするなあ。
早速中身を出すと、商品はひとまとめになっている。正月特典のカレンダーも入っていた。
中身を見てみよう。まずは次の5点。レモンとライム(?)のプリント布・ポーチ・小物入れ・ペンケース・スリッパ。
それからゾウをあしらった、刺しゅうのタペストリー。
これはチェアラグかな? とにかく丸いラグです。
それと陰陽マークの入ったトート。以上です。
全部で8点だけど、以前と比べてボリュームが小さくなった気がするなあ。昨年からベッドカバーやストールのような大判の布はなくなったし、恒例だった金券キャッシュバックもなくなってる。
毎年買ってるからわかるんだけど、年々品数が減って、品物自体も小さくなってる気がするんだよなあ……。
もう値上げをしましょう。最近の日本の経済状況を鑑みると、輸入雑貨のお店が苦境に立たされていることはわかり過ぎるほどわかってしまう。
むげん堂は昨年末に創業46周年を迎えている。あと少しで50周年、その時まで福袋を買い続けたい。その先も可能な限り、福袋を買っていきたい。そのためにもお店が長く続いてくれないと。
だから、来年は福袋を値上げしてください。常連さんのお客さんならみんな理解してくれるはずです。個人的にはいっそ5000円でもいいくらい。同一価格で品数が減っていくのは忍びないので、来年こそ値上げを!
・今回訪問した店舗の情報
店名 元祖仲屋むげん堂 参番組
住所 東京都渋谷区宇田川町4-8
時間 11:30~19:45
参考リンク:X(@MUGENDO1978)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24