クリスマスの足音が聞こえる今日この頃。街は浮かれ気分だが、私(中澤)には何も予定がない。死にそうだ。そんなメンタルの時って誰にでもあると思う。こうなったらウマイものを食べるか死ぬかしかない。yummy or die。
そうだ! 魚食おう!! そう一念発起して上野に出向いた。実は今、松坂屋上野店の催事場で北海道物産展が開催されているのである。
・歩くだけでワクワクする
2024年12月30日まで開催予定のこの物産展。幸せオーラの押し売りみたいなのがあふれるこの時期においてハートの影も形もなく、目に入る赤いものは蟹、鮭、いくらというのがすでに最高と言わざるを得ない。
会場は魚介はもちろん、肉もスイーツも舞踊り。札幌、小樽、帯広、函館、釧路などなど、北海道中のグルメがギュッと濃色されたような空間は見ているだけでワクワクする。焼き鳥すらスゲー!
突き当りにあった網走水産株式会社では、訳アリの魚介類の販売も。訳アリ価格の理由は、ボイルずわいがに脚が「キズ有り、不揃いのため」で、にしんとオホーツクサーモン半身は「在庫一掃のお試し品のため」なので各日50パック限りらしい。蟹デケー!
・行列ができていたイートイン
そんな会場にはイートインがいくつかあって、特に北海道の店に詳しいわけでもないので、ひと際行列ができていた店に並んでみた。
『鮮一 澤田商店』という札幌のお店らしく、提供されているメニューは「大将のスペシャル大漁定食(税込2480円)」と「札幌中央卸売市場直送活魚全盛大漁丼(税込3280円)」の2つをメインに、サイドメニューが数点。
・ホッケ界最強
大将のスペシャル大漁定食を注文したところ、ハッキリ言って当たりだと思った。ホッケが大きいだけでなく、ふわふわでジューシー。ホッケでこんなにウマイの初めて食べた……!
さらに、ホタテと甘エビといくらの刺身と豚汁とたちポン(真鱈の白子)までついてくるのだから、これはたしかに大漁だ。ゆめぴりかも食べ放題だし。
正直、物産展って高めのイメージだったんだけど、札幌で食べてもこれくらいの値段がしそうなクオリティーである。
一方で、周りの様子を伺ってみたところ、札幌中央卸売市場直送 活魚全盛 大漁丼の方は3000円台の丼にしてはちょっと入れ物が小さめだったのでガッツリ食べたい人は注意。
・各日50食限定で21日まで
大漁丼の方は物産展のイメージ通りなだけに、やはり大将のスペシャル大漁定食が特別コスパが良いということになるだろう。焼き魚で素材の質が高い定食ってなかなかないから非常に満足であった。むしろ、物産展でこんな焼き魚定食に出会おうとは。
上野松坂屋の北海道物産展は12月30日までやってるけど、『鮮一 澤田商店』の出店は21日まで。つまり、あと5日だ。さらには、各日それぞれ50食限りらしい。
ただ、私が日曜日のお昼過ぎに行った段階では、イートインを出る時も特に売り切れの様子はなかったので昼に行ったら普通に食べることはできそう。シンプルに価格だけ見ると高めだからか、瞬殺という感じではないのは良いところかもしれない。
ハートだらけの街のテンションの圧が凄いこの季節。キンキラキンの装飾に傷ついた心は、ウマイ焼き魚定食を食べて忘れよう。ホッケは全てを受け入れてくれる。
・今回紹介した店舗の情報
イベント名 北海道物産展
住所 東京都台東区上野3丁目29−5松坂屋上野店6階催事場
営業時間 10:00〜19:00
定休日 無休
参考リンク:松坂屋
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼もう1つのイートインは『麺 鍾馗(しょうき)』
▼「函館真昆布泡鶏白湯トリュフ香るエスコンスペシャル(税込1480円)」
▼食べた友人いわく「素材の良さが感じられた。ただし、1480円と考えると麺はそれに見合う感じはしないかも。まあ全体としてはウマかった」とのこと。
▼スイーツもある
▼肉もある
▼色々あって目移りした