ロケットニュース24

何もかもが値上がりしている日本で「なだ万」の弁当1000円台はバグではないのか? 食べたらバグを確信した

49分前

先日、新宿高島屋の地下1Fにある「なだ万(なだ万厨房)」の前を通ったときに思わず価格を二度見してしまった。表示されていた価格が、私のイメージする「なだ万」ではなかったからだ。

きっとゼロの数を見間違えたのだろう。そう思って再び価格を確認してみたが……え? なんだコレ!? バグ?

・値上がりに慣れすぎて

改めて言うまでもないことであるが、最近の日本は大体のものが値上がりしている。ランチ代1つとってみても、以前は500円以内に収まっていたものが600円、700円、下手したら1000円と、確実に高くなっているのを実感しているのは私だけではないはずだ。

だからこそ、私の目に「なだ万(なだ万厨房)」の弁当価格は異様に映った。ちょっとした衝撃だったので、勢いのまま2つほど買ってしまったほど。

1つ目がこちら。


「冬めく」という名の期間限定商品で、価格は1998円(税込)


それから2つ目。


いわゆる幕の内弁当で、価格は1620円(税込)

この風格、そして「なだ万」の名前を考えたら、ゼロがもう1つ多くても不思議ではない。というか、「なだ万」ってそういうところではないのか?



実際に「なだ万」の公式サイトで価格を確認すると、「なだ万本店 山茶花荘(さざんかそう)」はランチなのに10万3400円(室料、税等込み)なんてメニューがある。そのページ内で1番安いメニューでも、2万8600円(室料、税等込み)である。意味がわからない。

繰り返すが、ランチメニューである。ディナーメニューの方は見る勇気がない。

つまり、これこそ「なだ万」だ。お弁当を販売していた「なだ万厨房」は料亭の「なだ万」とはまた別のようだが、「なだ万」の名前を背負っていることには変わりない。


そのお弁当が1000円台だなんて……なぜだ? 下手したら、オリジン弁当で大盛りの弁当買って惣菜をちょこちょこ追加するより安いのでは? などと考えると、ますます分からなくなる。

まぁ、そう思わせることが販売戦略なんだろうな……と思いつつも買ってしまったのは、「なだ万」のブランドパワーによるものだろう。


・バグだった

もはや説明の必要がないかもしれないが、お察しの通り味はメチャクチャ美味かった。というか、見た目の時点で勝ちである。


食べる前に、脳が「絶対に美味しいヤツ!」と判断してしまうため、冷静かつ客観的なレビューが出来なかったと言ったほうが正確かもしれない。なんと言っていいか分からないが、この味が1000円台はやっぱりバグ……ということを食べながら確信した次第だ。

ただ1つ気になったのは量。ちょっと物足りないかなと思ったのが正直なところなのだが、なだ万の弁当を「量」という物差しで計ること自体が間違っているだろう。



というわけで、これらのお弁当はボリュームを求める人にオススメしないが、「とにかく美味しい和食を食べたい」って人には有力な選択肢の1つになり得るかもしれない。

あるいは、私のように「なだ万とは縁遠い人生を送ってきました」という人が1度試してみるのはちょうどいいのでは? “バグ” が修正される可能もあるので、その前に是非!

参考リンク:なだ万(公式TOP)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼丁寧に面取りされた里芋。こういうのを見るだけで、「絶対に美味い」と思ってしまう

▼高級感あふれる外箱。1000円台のお弁当の箱じゃない

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