編集部のある新宿に早く着いたので喫茶店で時間を潰すことにした。バス通勤なので到着時間が早かったり遅かったりするのだが、この日はあまりにも早く新宿に到着。オフィスの鍵を忘れてしまったことに気がつき、喫茶店でひと息つこうと思ったわけだ。

せっかくだから古き良き喫茶店がいい。新宿駅周辺でパッと思い浮かんだのは東南口から1分もかからない場所にある「珈琲タイムス」だった。同店は静かに過ごせる大人のオアシスとしてファンも多い。朝8時から営業しているから使い勝手が良いのである。

・モーニング

自宅で朝食を食べてきたばかりだが、モーニングサービスの看板を見たら頼みたくなってしまった。トースト・手作りポテトサラダ・ゆで玉子・珈琲または紅茶(アイス可)で750円。平日・土日ともに8時から11時まで注文可能だ。

朝早くから夜遅く(月・火・水・木・日が22時、金・土が24時)までやっているのが同店の特徴。仕事後や夕食後にふらっと立ち寄れる貴重な純喫茶でもある。



・老舗

創業は1967年。公式サイトによると、タイムスの名前は “新聞が読める” 喫茶店だったことに由来するらしい。当時は新聞を読みながら珈琲や煙草をたしなむ場所だったそうだ。

創業時の思いを引き継ぎ、入口には一般紙からスポーツ紙まで各社の新聞が揃っている。同じく全座席喫煙可なので煙草が苦手な方にはオススメしない。

ちなみに内装も当時のまま。流行りの “昭和風” ではなく、純度100%の昭和の純喫茶だ。外観から想像されるよりも店内は広く、利用者が多いことに毎度驚かされる。新宿で昭和の純喫茶といえば、やはりタイムスを思い浮かべる方が多いのだろう。



・モーニングセット

それはさておき、オフィスの鍵が開くのは10時くらいだ。それぞれどこかで取材をして昼くらいに出社するのがいつもの流れ。時間に余裕があるのでモーニングをゆっくりと味わいたいと思う。

まずやってきたのは、手作りポテトサラダとアイスコーヒー。ポテトサラダは居酒屋のアイスのような見た目だが、手作り感があって濃厚な美味しさ。塩味が効いていて美味しい。

遅れてトーストとゆで玉子が登場。純喫茶ならではの見た目と味。厚切りでふわふわしたトーストとコーヒーの組み合わせは、その存在だけで心を落ち着かせる不思議な力がある。ザ・喫茶店のモーニングの雰囲気を味わいに来ているのかもしれない。

特別な味ではないがとにかく落ち着く。純度の高い昭和レトロな世界に興味があれば1度足を踏み入れてみてほしい。仕事前でも仕事後でも、たまには新聞を読みながらひと息つくのもいいぞ。

おかげでこの日は昭和のサラリーマン気分で出社できた。仕事前の休憩って意外といいかも。ベタな言い方だが、タイムスリップ気分を味わえるのでぜひ!


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名珈琲タイムス
住所:東京都新宿区新宿3-35-11 タイムスビル1F
時間:月・火・水・木・日 8:00〜22:00 / 金・土 8:00〜24:00
休日:無休(臨時休業の際は店頭で告知)

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.