我らネットニュース記者のメシの種は「トレンド」である。中でもありがたいのが食べ物のブーム。
グルメブームの中で、タピオカドリンクにマリトッツォに町中華に台湾グルメにスパイスカレーに……といろいろあった。でも最近ってあんまり流行りのグルメがないよなあと思ってたところ、謎の現象に気づいた。
なんだか最近、チュロスを出してるチェーン店が多いのだ。 いよいよファミレスのガストにも「ディップチュロスの虜」なんてメニューが登場してるじゃないの。
・ガスト ディップチュロスの虜(税込690円)
とりあえずガストの新メニューである「ディップチュロスの虜」のレビューから。
こちらは揚げたてのチュロスに3種類のディップソースがついたデザート。
チュロスはひとくちサイズで、シナモン味とチョコ味が4つずつ、計8個入っている。
そしてマスカルポーネクリーム&はちみつ入りメープルシロップ、チョコソース、カラースプレーという3種類のディップがついてくる。
よくテーマパークとか映画館で売ってるシナモンシュガーがたっぷりかかった長〜いチュロスとはちょっと違う感じ。
そしてチュロスはシナモンやココアの香りはするものの生地に甘みがついていなくて、そのままだとシンプルな味わい。
それを、チョコソースとかメープルシロップにつけて食べるのである。
好きなようにディップするのも楽しいし、カラースプレーの浮かれた雰囲気もいい。なんだかパーティー感がある。
未だに「ヤンヤンつけボー」とかが好きな子供中年のワタシは楽しくなってしまった。
このチュロスのいいところは揚げたてが食べられるところ。
これまでのよくある作り置きのチュロスだと、油っぽい味がするけど、これは揚げたてなのでアツアツでカリッともちフワ食感。
チュロスって自分が思ったより美味しいお菓子なんだな〜と、自分の中の「チュロス株」が上がってしまったぞ。
ちなみに、少し前からフレッシュネスバーガーでも揚げたてチュロスを販売していて、それもチョコをつけて食べるディップ系だった。
・肌で感じるブーム
ちなみに、誰が買うんだと思いながら購入した3000円もするスリコの「チュロスメーカー」の記事も意外なほど読まれてビックリしたのだった。
この記事は、予想の10倍以上はアクセスがあったと言っても過言ではなく、とにかく世の中がチュロスづいてる空気を私は肌で感じとっているのだ。
よく考えたら、トレンドに敏感なスリーコインズがわざわざ専用機械を発売するくらいだから、流行ってるんだろうな……。
・ハイセンスなチュロス専門店も
都内にはチュロス専門店も増えている。取材許可をとっていないため店名は伏せるが、谷中を散歩中に、めちゃくちゃオシャレなチュロス専門店を発見した。
そこは、みんながチュロスと聞いて想像するような、ポップな雰囲気の店ではなく。非常に静かなカフェの中でホットチョコレートと揚げたてのチュロスをいただく……的な店だった。
いまやトレンド発信の街である新大久保や蔵前界隈にもチュロス専門店ができてるらしい。
ちなみに、チュロスの本場・スペインでは揚げたてのチュロスにホットチョコレートをつけて食べる店がポピュラーだそうで、その食べ方ができる店が増えてるのかも。
小麦も油も高騰している中で、どこかが仕掛けたとも思えない奇妙なチュロスブームの萌芽。タピオカのような本格的なチュロスブームが2025年にくるのかもしれない。