ある日、何か面白いレシピはないかと探していた時のこと。雪印メグミルクの「さけ缶詰のミルク煮」というレシピが目に留まった。

実は筆者、鮭を牛乳で煮て食べたことがほとんどない。しかし一般的には、この食べ方は結構メジャーみたいだ。へ~、初めて知った……

──と、ここである疑問がふと頭をよぎる。鮭を牛乳で煮ておいしくなるなら、それ以外のいろんな飲み物で煮てみたらそれぞれどんな味になるんだろう。

気になったので、実際に試してみることにした。


・1つめ:牛乳

ちなみに今回参考にしたレシピでは、牛乳に味噌を加えてレンジで加熱するだけで簡単にさけのミルク煮を作ることができる。

詳しいレシピや作り方はこちらのページに掲載されているので、気になった方は是非見てみてほしい。


用意した飲み物は、牛乳、水、緑茶、オレンジジュースの4種類。それぞれレシピ通りに味噌を加えたあと、レンジで加熱していくぞ。


まずはレシピ通り、牛乳で煮てみよう。加熱が終わった鮭をさっそくひと口食べてみると……


うおお、クリーミー!

味付けがされていないさっぱりとした鮭の味に、まろやかな牛乳の風味が加わってバッチリ満足感を得られる味に仕上がっている。


ほんのりと味噌のしょっぱさも感じられて、お米と一緒に食べるのはもちろん、単体でも十分おいしく食べられる味に仕上がっていたぞ。さすが公式レシピ……!


・2つめ:水

続いてはシンプルにでいってみよう。


お、こっちは素材そのものの味もしっかり分かる優しめの味だな。

もちろんこれはこれでいいのだが、味付け済みの鮭を頻繁に食べている筆者にとってはちょっと物足りなかった。この場合、味噌をもう少し足してもよかったかもしれない。


意外だったのは、牛乳の時より味噌の風味が薄いように感じたこと。

もちろん味噌の量も水の量も、先ほどの牛乳とまったく同じだ。何の味もついていない水の方が味噌の味が際立つんじゃない? と思っていたので、この結果には驚いた。



・3つめ:緑茶

3つめは緑茶。


こちらはレンジを開けた段階で、緑茶の香りがぶわっと漂ってきた。間違いなく4種類の飲み物の中で、香りの主張が一番強い仕上がりだったな……!

もちろん鮭と一緒に食べてもその香りの強さは健在。鮭の身を1回噛むたびに、鼻の中を緑茶の香りが通過していく。


しっかり緑茶に浸っていただけあって、口に入れた瞬間は少しだけ苦みを感じた。

そのあとは緑茶の風味がすること以外、大体水で煮た時と同じだったな。味噌の風味はほぼ感じなかった。


・4つめ:オレンジジュース

4つめはオレンジジュース。ついにこのターンがきちゃったなぁ……(遠い目)。

勢いでネタ出しをしたものの、後からじわじわ「やめとけばよかったかも」と後悔した飲み物だ。


とはいえ、ここまで来たらやるしかない。以前オレンジジュースで鶏肉のソテーを作ったこともあるし、きっと大丈夫なはず……!!

ということで、こちらもしっかり煮込ませてもらった。覚悟を決めて口の中に入れてみると……


あっま…………

誰が食べても「オレンジジュースで味付けしたな」と分かる味がそこにはあった。香りの強さは緑茶がダントツだったけど、味の強さはオレンジジュースが優勝だな。


相性が悪いというわけではない。今まで食べてきたどの鮭とも違う味ではあるけれど、しっかり味がついているため物足りなさは一切ない。

オレンジジュースから酸っぱさが抜けたこの味は、例えるならみかん味のアメがいちばん近いかな。それが鮭の身から染み出してくる感じ。

食べられることには食べられるけど、かなり人を選びそうな味だな……と思った。ちなみに筆者は今後やらないと思います。



・牛乳が最強

結論。「牛乳が最強」。

どの飲み物も食べられる味に仕上げることはできていたけど、いちばん食べやすかったのは間違いなく牛乳で煮込んだ鮭だった。有名な組み合わせには、やっぱりちゃんと理由があるんだな~!

味は四者四様だったけど、食感はどの飲み物で煮た鮭もめちゃくちゃしっとりしてたな。焼き魚とはまったく違う舌触りだった。

いや~、鮭の新しい味わい方を知ることができてよかった。この冬は温かい鮭のミルク煮で寒さを乗り切るぞ……! 

参考リンク:雪印メグミルク
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.