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【貪欲】日清食品さん、今度は「ブラックフライデー」に乗っかる → シレッと『BLACKどん兵衛』と『BLACK U.F.O』を発売へ

2024年11月9日

2024年11月11日、日清食品が『日清のBLACKどん兵衛 黒きつねうどん』と『日清焼そばBLACK U.F.O. 黒焼そば』の販売を開始する。メーカー希望小売価格はどちらも税別236円、全国のスーパーやコンビニで発売予定だ。

率直に申し上げて、数々の話題作(問題作?)を手掛けてきた日清食品の新商品としては「ブラックねぇ(笑)」と当初は思っていた。だがしかし、開発の動機が「ブラックフライデー」だというから驚くしかない。いやどん欲か! まだまだ売れてえのかよ!!

・No.1ブランド

今さら申し上げるまでも無く「どん兵衛」と「U.F.O.」は、それぞれが最強のカップ麺ブランドだ。その証拠に、日清食品から届くプレスリリースには毎回このように記載されている。


「1976年に発売した「日清のどん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」は、”和風カップ麺” と “カップ焼そば+油そば” のカテゴリーでNo.1の売上を誇るロングセラーブランドです」


ああ、知ってるとも。もはやあたり前ではないか。和風カップ麺なら「赤いきつね」、カップ焼そばなら「ペヤング」などの強力なライバルがいるものの、アイドルで言うところのセンターは「どん兵衛」であり「U.F.O.」なのだ。

・極悪女王スタイル

ならば、どっしりと腰を据えて王道を行けばいいのに……と思わなくもないが、そうしないのが日清食品のすごいところ。売れっ子の2人を休ませるどころか、さらにこき使おうとするから恐ろしい。まるでダンプの時代の全日本女子プロレスのやり方である。

そんなわけで登場するのが以下の2商品。


日清のBLACKどん兵衛 黒きつねうどん 粗挽き黒胡椒と濃厚黒醤油スープ


日清焼そばBLACK U.F.O. 黒焼そば 焦がしにんにく香るイカスミソース


あれだけ売れているのに真っ黒にされてしまうとは、宮沢りえのモジモジくん(とんねるずの人気コーナー)を思い返さずにはいられないが、さらに驚くのは商品開発の理由が「ブラックフライデー」らしいのだ。


「今回、近年盛り上がりを見せているブラックフライデーにちなんだ、真っ黒な見た目と濃厚な味わいが楽しめるインパクト抜群の商品を発売します」


……このサラッとしたアナウンスがどうだろう? もう少し2人に配慮してやってもいいのでは? ウソでもいいから「どうしてもブラックフライデーに商品を出したかった感」を匂わせても罰は当たるまい。

・味は……

ともかく! 「どん兵衛」と「U.F.O.」が真っ黒にされてしまったらしいので、これは一応食べるべきかも。今回も日清食品から両商品が届いていたため、とりあえず味見してみることにした。

で、さっそく結論を出してしまうと、総合力に関しては通常の「どん兵衛」と「U.F.O.」の方が遥かに高い。それはそう。1976年から積み上げた47年の歴史に、ポッと出の新人が叶うハズがないのだ。

まず『BLACKどん兵衛』に関しては「胡椒の風味が強いものに辛くない」という摩訶不思議な味。そこに決してペースを乱さないおあげが加わるため、ちょっとしたカオスな味に仕上がっていた。

お次に『BLACK U.F.O』は、平たく言えばペペロンチーノに近い味わいである。にんにくと輪切りの唐辛子がそうさせるのか、脳が辿り着いた答えはペペロンチーノ。焼きそばではないが、ペペロンチーノだと思えば普通にウマい。


それにしても──。


・キングであり続ける理由

大スターであろうと決して守りに入らせず、ひたすら攻め続けさせる姿勢ときたらどうだろう? それこそが「日清のどん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」が、長きにわたりNo.1ブランドであり続けている理由なのかもしれない。いやどん欲だな、おい!!

とにもかくにも、また日清食品が変な商品を出しました! いつもの方が美味しいけど、日清食品はきっと楽しさもお届けしたいのだと思われます!! 以上、日清食品に戸惑いっ放しのサンジュンがお伝えしました!

参考リンク:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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