今年も残すところ2ヶ月を切って、冬の寒さが少しずつ近づいてきた。ここ数年、秋がなくなってきたとも感じるが、気温が下がってタンスから取り出すものといえば変わらずユニクロ商品であろう。
ヒートテック、それからウルトラライトダウンあたりが王道中の王道。もちろん今年も……と言いたいところではあるのだが、このところ「パフテック」なる上着が推されていて気になった。これってどうなの?
・パフテックとは
この秋から登場したパフテックは、ユニクロ史上最も軽くて暖かい機能性中綿を使用した次世代高機能アウターなのだという。
いい言葉をモリモリに盛りこんだ商品だなぁと思ったのはさておき、名前の由来はPUFF(膨らみ)とTECH(テクノロジー)を組み合わせたもの。特徴は天然の羽毛(ダウン)を使わず、暖かさを実現しているところらしい。
ただ、そうは聞いても見た目はウルトラライトダウンにソックリ。機能に関してもともに手洗い可能で、撥水性に優れて暖かいと大きく変わらなかった。じゃあどこに違いが……?
──と気になったことで、両方の “ベスト” タイプを買って比べてみた。なお、値段はパフテック3990円、ウルトラライトダウン4990円。はたして1000円の差はどこにあるのだろうか。
・ちょっとしたところに違いアリ
2つをじっくり比べてみたところ、まずもって目立つ違いは首元とセンターラインにあった。
パフテックはV字のゆったり仕様。そしてパフテックがスナップボタン、ウルトラライトダウンがジッパーで前を閉じるタイプだったのである。
とはいえ、目立つのはそれくらい。どちらも両サイドにポケットつきだし、重さもパフテックが158g、ウルトラライトダウンが165gと同じくらい軽い。
あとはそうだなぁ……触ってみると、ほんの少しだけウルトラライトダウンの方がモコッとしているように感じた程度。遠くからだと、やはり同じようにしか見えない。
・合いそうな服装
ハッキリとした違いがないならば、パフテックの方がお得じゃないかという気がしないでもない。あとはファッションが関係するとか……?
てことで、どんな違いが出るのか数パターン試してみた。まずはダウンと相性のいいパーカーから着てみると……
こんな感じでどちらもしっくりきている。同じダウンだし考えすぎた。どうやらファッションは関係ないみたいだな……と思いきや、そうでもないらしい。
というのも、ロングTシャツだとこう。襟部分があるウルトラライトダウンの方が一体感あって、ビシッと決まっているようにも見えるのだ。
次にワイシャツ。こちらは逆でパフテックの方がやや薄めだから、スッキリした服に合っているようにも見える。って、そういえば……!
パフテックをインナーとして使えば、より防寒効果が高まるとも書かれていた。パフテックの強みは羽織るだけじゃなく、コートの中に着るアイテムとしても使えるところかもしれない。
実際に着てみた体感だと、確かにそんなにかさばらない。これから寒くなる季節、仕事でスーツを着る人などは重宝しそうな気がした。
・種類も多い
極寒じゃないためどちらがより防寒できるかハッキリしなかったものの、前を閉じるとフワッとした着心地で暖かかった2つのアウター。ウルトラライトダウンにジャケットがあるように、パフテックにもパーカーやジャケットなどが存在するので選択肢は幅広い。
ユニクロでアウターを探す人はまず着てみて。それから自分に合うタイプを探してみてはどうだろう。
参考リンク:PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼ウルトラライトダウンの素材
▼パフテックの素材
▼ウルトラライトダウン同様にパフテックも持ち運びできる袋つき
▼ウルトラライトダウンの重量
▼パフテックの重量