チュロス……いろんなお菓子の中でも浮かれたムードが出るお菓子だと思う。

なんでかっていうと、ディズニーランドとかのテーマパークの定番お菓子だから……ってのが大きいと思う。あま〜いチュロスをかじると楽しい思い出が溢れ出す……って人は多いんじゃないか。

あと、家だと作れないお菓子だから、お出かけでしか食べられない特別なお菓子という感じがする。

さて、そんなチュロスを作れる「チュロスメーカー」なるものをスリーコインズが発売していた。これがあれば会社で人気者になれるんじゃないか……? ってことで買ってみたぞ!

・スリーコインズ チュロスメーカー

気になるチュロスメーカーの価格は3520円。スリーコインズの商品の中ではかなり高い部類に入る。

たこ焼きメーカーがたこ焼き専用であるように、スリーコインズのチュロスメーカーも完全にチュロス専用である。

チュロスしか作れない、めっちゃ限られた商品に3520円。微妙なラインではないか。気になるけど買うか迷ってる人、多いんじゃないか。

参考までに夢の国のチュロスの価格は1本450円から(2024年10月現在)。このチュロスメーカーで8本チュロスを作ったら元が取れる……って計算だろうか。

というか、夢の国の入園料が値上げを続けていることを考えると、3520円のチュロスメーカーは安い……かもしれない。


・どうやって作るのだチュロスって

チュロスメーカー買ったはいいものの、チュロスって揚げ物じゃないの? という疑問が頭をよぎる。

そもそも材料はなんなんだ。ちゃんと作り方とか載ってるのか?


……と思ったら、箱の裏にレシピ書いてあった〜〜〜〜!


しかも、私がよく記事を書くカルディの素くらい説明が簡素。本当にこれで作れるんか、あのチュロスを……。

一応、説明書にもレシピが載ってたけども、箱捨てたら詰むやつやんけ! 

言われた通りに作っていく〜!



・作り方

用意するものは

・ホットケーキミックス
・卵
・牛乳
・砂糖
・バター

とシンプル。へえ、チュロスなのに油いらないんだ……?

しっかり卵をといて、ホットケーキミックス、溶かしバター、牛乳、砂糖を混ぜたら生地の準備は終わり。

普通のホットケーキよりもかなりゆるめの生地ができた。

そしてチュロスメーカーの使い方は至ってシンプルで……。コンセントを挿したら自動的に電源が入って予熱が始まる。

3分たったら予熱が完了。

フタを開けて、出来上がった生地を鉄板に流し込んでいくんだけど……。

どこまで流し込めばいいの? 説明書に何も書いてないからわからん。

多めに入れたほうがいいのかな……と思って、少し多めに入れてフタを閉めたら……。

すき間から生地がめっちゃ溢れてきた! うわわわわわ


とりあえず、これで6分経ったら焼き上がりらしい。


タイマーなどはついてないから、スマホのタイマー機能で6分しっかり計ろう。

そのまま忘れたら焦げちゃうから気をつけてね。

あたりにはホットケーキの焼けるいい匂いが漂ってきた。いまんとこ、全然チュロス感ないけど大丈夫だろうか。


・出来上がりは……

というわけで、6分経過したのでいざ、オーーーーープン!


なんやこれ!


現れたのはチュロスっぽい形をした焼き菓子であった。

4本ともつながっちゃってるし。揚げてる感はない。

おもてたんとだいぶちゃうな……。

包丁で4つにカットして、端っこの余分な生地をカットしたら……。

なんとなくチュロスっぽくなった。


・みんなに食べさせてみた

というわけで編集部に残っていたメンバーに「チュロス食べたい人〜!」と声をかけてみた。

わ〜! 食べたい! 食べたい! とみんながワラワラ寄ってくる。やっぱみんなチュロス好きよな〜。にわかに人気者気分を味わうことができた。

しかし、みんなチュロスを渡すとやや怪訝な顔になり……。

「う〜ん、これチュロスかな?」

「美味しいけど、これホットケーキじゃない?」

「チュロスてもっと揚げた感じじゃないっけ」

と、口々にコレジャナイ的な感想を言って散っていった……。

なんかゲーム持ってるって嘘ついて友達を家に呼んだ子どもみたいな気分になってしまった。



・でもめっちゃ美味い

たしかにこれ、チュロスかチュロスじゃないかでいったら全然チュロスではない。

油で揚げたカリッ、もちっとした、シナモンシュガーの香るチュロスではまったくないんだけど……。

このチュロスメーカーで作った揚げないチュロスは別方向でかなり美味しいのも事実。

むちゃくちゃサクサクしていて、中はモッチリしていて、普通にホットケーキとして食べるよりもかなり美味しいのである。言うなれば、サクサク感強めのベビーカステラみたいな。

ちなみに、食べてる途中にまだ熱い鉄板の上にチュロスを置いておけば、アツアツのまま4本食べきることができる。

「チュロスメーカー」として考えたら全然チュロスじゃないから明らかにハズレなんだけど、新しいスイーツが食べられるという意味ではアリ。めちゃくちゃ評価が難しい家電であった。

某ランドとか映画館の売店で売ってるチュロスをイメージして買ったらぶん投げたくなると思うけど。

個人的には定価だと全くおすすめしないけど、売れ残って半額くらいになってたら買いかも。


参考リンク:スリーコインズ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.