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有線イヤホンユーザーが久々にヘッドフォンで音楽を聞いたら、耐えられなかった。なぜなら…【格安イヤホン探訪:番外編】

2024年10月30日

やり尽くした……、格安イヤホンはかなりやり尽くしてしまったかもしれない。これまで30本以上の格安有線イヤホンのレビューを行い、もはや買える製品がなくなりつつある。世の中にはまだまだ数えきれないほどイヤホンがあるものの、1000円台(できれば1000円以下)の格安製品にこだわっているがゆえに、買える製品が限られている

そろそろ値段縛りを一旦なしにしようかな……。いやいや、まだだ! まだあるはず。とはいえ手近で見つからなかったので、今回は番外編として格安ヘッドフォンを紹介したいと思う。

その製品はイヤホンで高いコストパフォーマンスを実現している、JVCケンウッドの税込1320円の製品だ。はたして良い音を聞かせてくれるのか!?

・1000円台のヘッドフォン

ヨドバシカメラで購入したのは、JVCケンウッドの「HA-S160」(ホワイト)である。ヘッドフォンの相場は安いものでも3000円台だと思っていたので、これを見つけた時に「安!」と思わず声が出てしまった。それと同時に、1320円でどんな音を聞かせてくれるか気になったのである。


製品仕様を見ると、再生周波数帯域は12~2万4000ヘルツでこれまでにレビューしてきたイヤホンとほぼ同じ。


パッケージから出すとこんな感じ。ハウジングは横向きでフラットな状態になっている。


装着する際は、左右それぞれのハウジングを縦に向けるのだ。平たくなるからカバンに入れてもかさばらなくていいよね


イヤーパッドはレザータイプで、触り心地が良い。


ヘッドバンドにはアジャスターがついており、これで耳にフィットする長さに調整する。


装着した印象は、キツからず緩からずで圧迫される感じはない。耳にしっかりフィットするものの、ハウジングサイズがやや小さめなので、ちょっとだけ耳がはみ出しているような気がしてしまう。価格を考えると仕方ないか……。



・その音は?

今回はいつものようなランク上位のイヤホンとの聞き比べではなく、純粋にその音に耳を傾けてみよう。使用楽曲はレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」である。


この曲は、アルバム「ツェッペリン2」の1曲目に収録されている。ギターリフが特徴的なミドルテンポのロックチューンで、バンドの代表曲のひとつでもある。

ヘッドフォンで聞いてみると、豊かな低音が印象的ではある。が! 普段からイヤホンを愛用し爆音で音楽を聞いている私にとって、かなり物足りない。今回の主旨はイヤホンとの比較ではなかったはずが、私の耳は完全にイヤホンに飼いならされてしまって、ヘッドフォンの音の繊細さを聞き分けられなくなってしまっているのかも……。

音質的には丸みがあって柔らかいので、ロック向きではないのかもな……。


一応、同じJVCケンウッドの「HA-FX6-T」でも聞いてみると、耳の奥で音が響くイヤホンの方が聞き応えがあると感じてしまう。やっぱりイヤホン耳になってしまっている。私がヘッドフォン向きではないんだな……。


しかしながら、低音の豊かさはヘッドフォンの方がはるかに上。ジャズやクラシックを聞くのなら、ヘッドフォンの方が良いように思う。



ということで、今回はランキングに影響のない形のレビューだったので、変動はなしです。


1.アルペックス(Hi Unit)ハイユニット HSE-A1000(PK)」 税込712円
2.JVCケンウッドHA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
3.DENONAH-C260」 税込927円


このランクは随時更新していきたいと思う。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。


参考リンク:Amazon
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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