先日マクドナルドの『三角チョコパイ』を生まれて初めて食べたレポートを書いたところ、読者の方からこんなメールをいただいた。
「三角チョコパイ、サクサクドロドロで美味しいですよね。実は冷凍庫で冷やして食べると最高に美味しくなるので、試してみてください」
……なにっ!? それは気になるじゃないか。こんなに早く人生2度目の三角チョコパイの機会があるとは思っていなかったが、さっそく挑戦してみるぞ~っ!!
・冷凍庫にひと晩
ってなワケで、さっそく近所のマクドナルドへやってきた。購入したのは三角チョコパイの定番商品『黒』と、2024年限定の味『おいもとキャラメル』。
クーポンを使ったらそれぞれ税込150円と税込170円になったので、かなりお得な気分だ。
帰宅後、ホカホカと暖かい三角チョコパイを冷凍庫に入れてひと晩凍らせる。
えぇ~っ、大丈夫なのかなぁ?
元の美味しさを知ってしまっただけに、かなり勿体なく感じてしまう。本当に凍らせたら美味しくなるんでしょうねぇ??
・人気のお菓子『○○』を濃厚にしたみたい!
──翌日。冷凍庫を開けてみると、すっかり冷え切ってカチカチになった三角チョコパイが姿を現した。
箱を手に持つだけでヒンヤリと冷たく、表面には結露まで見られる。心なしか、パッケージの柴犬とキツネも寒そうに見えるぞ。
まずはおいもとキャラメルを手に取り、箱から出してみる。
表面が凍ってうっすらと白くなったチョコパイ。常温ではパリパリって感じの質感だったが、今はちょっぴり湿った質感へと変化している。
まずは一口かじってみると……ウッ! 覚悟はしていたが、やっぱり硬い!
健康な歯の持ち主なら問題ないが、入れ歯オーナーには難しいかもしれない。温かかった時は甘みを感じたパイ生地は、凍らせたことでバターと塩の味が強まったように感じる。
ガブッ。ふた口めで芋ペーストまで到達したのだが……アガガッ!
水分量が多いからだろうか、芋ペーストはパイ生地よりも硬くアイスクリームみたい。ガッツリ歯形が付いたため写真はお見せできないが、トロッ&ネッチリとしていたアツアツの時とのギャップがかなり激しいのだ。
口の中に停滞しやすい分チョコレートらしい風味を感じられるというか、味が濃く感じられるというか。なんだかこの感覚、どこかで味わったことがあるような……。
ちょっと考えたらひらめいた。ロッテの『パイの実』だ! パイの実のチョコレートを5倍ぐらいに増やして冷やしたら、こんな感じの味になりそうだ!!
この夏は冷やし焼き芋が流行っていたが、そういう方向性としての美味しさもある。今年は残暑が厳しく、10月になっても未だに真夏日になる日がある。そんな時に凍らせた三角チョコパイを食べれば、夏と秋の両方の気分が一気に楽しめそうだ。
続いては、黒の三角チョコパイ。
黒の方はチョコレート成分が濃厚な分、芋よりもペーストが硬い。味の濃さも爆発的で、例えるならばブラックサンダーを丸ごと一気に口に入れたようなインパクトだ。
こちらもペーストにガッツリ歯形が付いたため、写真をお見せできないのだが……とにかくチョコレートの満足感が強烈で、温かい時よりも断然「甘いモノ食べたぜ~!」という気分に浸ることができた。
ただし、ココアの香りやアーモンドの存在感はかなり薄くなった気がする。よりストレートにパンチが効いていて、コレはコレでアリだな!
・ほっこり → 食べ応え
温かい時はトロトロのペーストが一瞬で口の中で消えてしまい、あっという間に食べ終わってしまった三角チョコパイ。
ほっこりできる美味しさは間違いないながらも、「もうちょっと味わいたかったな」という寂しさがあったのは否めない。
その点凍らせた三角チョコパイは、食べ応えが一気に増して満足感がアップ。凍らせる前の食べ応えが砂糖を入れたホットミルクだとすると、凍らせた後は北海道ソフトクリームぐらいのガッツリ感になった。
特に黒は、チョコレートの配合量が多い分 変化量を多く楽しめた。ペーストの時は気が付かなかったのに「こんなにたくさんチョコ食べてたの!?」と、知りたくなかった事実を知ってしまったほどだ。
温かい三角チョコパイと凍らせた三角チョコパイ。どちらが好きかはその人次第だとは思うが、ちょっと暑い日に凍らせて食べるってのは乙だと思う。
逆に言うと、めちゃめちゃ寒い日にコタツの中で食べるってのも贅沢でたまらないかも。もっと寒くなったらもう一度試してみようかな!
参考リンク:マクドナルド『三角チョコパイ』
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.