ビアガーデンというと7~8月のイメージだが、ここ数年は地球があまりにもホットすぎるため、屋外で飲むのはちょっとキツい気がしないだろうか? そう、むしろ今。9~10月こそビアガーデンにうってつけの季節なのである。
というワケで、ずっと念願だった東京・高尾山のビアガーデン「高尾山ビアマウント」に生まれて初めて行ってみることに。ぜひ一緒に行ったつもりでお読みいただきたい。それでは出発!
・初高尾山
長年東京に住んでいながら、これまで一度も高尾山に登ったことがない私(あひるねこ)。何から何まで初心者であるが、こんな私でも「高尾山ビアマウント」まで辿り着けるだろうか?
9月某日。私は一人でJR高尾駅に来ていた。ここを出発地とする。さあ飲みに行くぞ!
改札を出たら京王線に乗り換え、目的地の高尾山口駅へと向かう算段だが、その前に券売機に寄っておこう。「おとくなきっぷ」カテゴリー内にある『高尾山きっぷ』をあらかじめ買っておくのだ。
『高尾山きっぷ』は、購入した駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券がセットになっている。
高尾駅から乗る場合、ケーブルカー or リフト券片道分だと税込630円。往復分だと税込990円だ。私はというと、往復きっぷを購入した。
それでは京王線に乗って……
高尾山口駅へ。
実は私、大学はこのすぐ近くのめじろ台駅が最寄りだったのだが……いつの間にこんなオシャレな駅になったんだ? 私が知っている高尾山口とは完全に別物で驚いてしまった。調べたところ、2015年にリニューアルしたらしい。
地図によれば少し歩いた場所に…………
清滝駅という場所が……
あった。
・ビアガーデンの行き方
私同様、高尾山ビギナーの方のためにご説明すると、「高尾山ビアマウント」に行くには以下の3通りの方法がある。
・徒歩(1号路)
・ケーブルカー
・エコーリフト
どのルートを選ぶかはもちろん自由だが、今回は登山が目的ではないため徒歩は却下。はよ飲ませんかい。
私のオススメは断固として行きがリフト、帰りがケーブルカーだ。必ずこの順番で乗ってくれ。なぜなら飲酒した場合、リフトには乗れないからである。
つまりビアガーデン利用者がリフトに乗れるタイミングは、往路しかない。ぜひとも覚えておいてもらいたい。
というワケでリフトに乗ろうと思うが……
これがなかなかの急階段だ。
北海道出身の私にとっては、こういう形状のリフトはスキー場を思い出す大変懐かしい代物だが、それなりにスピードが速いので不慣れな人は気を付けた方がいいだろう。
後ろから来るチェアに座ったら……
I can fly──
片道約12分の空の旅である。
リフトは意外とガッタンガッタン揺れる。スマホで撮影したい人はネックストラップなどを用意しておくこと。下に落としたらたぶん詰むぞ。生涯最悪のビアガーデン体験にならないよう、気を引き締めてかかるべし。押忍。
そんなこんなでリフト山上駅に到着だ。
そこから少し歩くと……
ついに展望レストランが!
到着! 「高尾山ビアマウント」到着!!
・酒くれ
料金は前払い制・2時間食べ飲み放題で大人1名5000円(税込)だ。入口で受付を済ませたらさっそく入店! この続きは今すぐ次のページをチェックしてほしい! さあ飲むどォォォォオオオオオオ!!
参考リンク:高尾山ビアマウント
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
【標高488m】念願の「高尾山ビアガーデン」に初めて行ったら最高だった! むしろ9~10月に行くのがベストな理由 2ページ目(1ページ目はコチラ)
受付で料金を支払い、生まれて初めての「高尾山ビアガーデン」へ。公式サイトによると全部で600席あり、100名以上の団体でも利用できるらしいが……
おお! たしかに広い!!
広い広~い!
つーか……
全然人いねぇ!!!
・超快適
平日のオープン間もない時間だからかガラガラである。席は自由とのことなので、やはりここは一番眺めが良さそうな展望スペースに……
ほぼ無人やないか!
困ったことに(?)貸し切り状態となってしまった。絶景を独り占めである! こんなに静かなビアガーデンが他にあるか? 図書館かよ。
・酒くれ
席を確保したら交換所でチケットを見せ、ジョッキをもらってドリンクカウンターへ。ビールはプレモル、一番搾り、スーパードライ、マルエフ黒、黒ラベル、ハートランド、ハイネケン……いや全部あるがな!
大手4社が勢揃いとは、なかなかにこれ灼熱。個人的に1杯目は黒ラベル指定だが、全種類コンプリートは必然と言えよう。ではお先に失礼して……
乾杯!! その結果……
どうもありがとう──
・圧倒的感謝
ありがとう、木々よ。ありがとう、山々よ。すべての自然に感謝しながら、金色(こんじき)の霊水を喉へと流し込んだ。標高488mで飲むビールは、臨界を超えたウマさをもって私を包み込み、そしてまあまあクラっとさせた。
やはり空きっ腹に食うビールは鬼のように効く。というワケで今度はフード類を調達しに行きたい。
「高尾山ビアマウント」はバイキング形式の食べ放題だ。和洋中と充実しており、その中には八王子ラーメンのようなご当地メニューも含まれている。ビアガーデンと聞いて想像する料理は大体揃っていると言っていいだろう。
我の第1陣はこんな感じ。
そもそも味を求めて来るような場所ではないと思うが、何を食べてもしっかりおいしく満足である。麻婆豆腐などの一部料理は保温されていて、常に温かかったのも好感度高し。
途中、八王子の地酒に切り替えつつ……
八王子ラーメンも堪能。
・今がベスト
この日(9月5日)の最高気温は30度くらいで、日陰とはいえ展望スペースはそこそこ暑かった。屋内席と比べると人が少なかったのはそのためだろう。
が、ビアガーデンとしてはむしろベストコンディションだったような気がする。これが7~8月だったら、暑くてとても座っていられなかったんじゃないか。
もしかすると令和のビアガーデンってのは、今後は9月以降がハイシーズンになっていくのかもしれない。ビアガーデンも意識のアップデートが必要な時代ということですね。真夏に行く場所ではなくなる日も、そう遠くはないはずだ。
・飲んだら下山
展望レストランを出ると、すぐ近くにケーブルカー高尾山口駅があるので乗車。入店前にあらかじめ発車時刻を確認しておくといいだろう。
運転時間は片道約6分。最急勾配31度18分で、ケーブルカーの線路としては日本一の急勾配らしい。試しに先頭車両まで行ってみると……
うむ、マジで急である。
と同時に非常にワクワクさせられる勾配なので、乗る際は運転席周辺から前方の景色を眺めることをオススメしたい。すでにベロベロになっている場合は大人しく座っておけ。間違っても転ぶなよ。
対向車両とすれ違うのも醍醐味である。
トンネルを抜けたら……
あっという間に清滝駅だ。
・最高の一日
ビアガーデンどころか高尾山自体、生まれて初めて来たが、景色はいいしビールはウマいし、行きも帰りも最高にエンタメで楽しゅうございました。
2024年の「高尾山ビアマウント」は10月15日まで営業しているとのこと。ここのところ一気に涼しくなったが、先述したようにビアガーデンにとっては今が絶好の季節だ。よって本稿の結論としては、一刻も早く行け。以上である。
念のため上着を持って行った方がいいと思うぞ。ではまた。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 高尾山ビアマウント
住所 東京都八王子市高尾町2205
時間 13:00~21:00(フードラストオーダー20:30 / ドリンクラストオーダー20:45)
休日 なし(2024年10月15日まで)
参考リンク:高尾山ビアマウント
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼冷房が効いた屋内席が一番混んでいた。
▼ドリンクは屋内にある。
▼食べなかったけどデザートもあったよ。
▼楽しかったです。
今日も有給だったので高尾山のビアガーデンに初めて行ったらほぼ貸し切りでした。 #続きは記事で pic.twitter.com/l7Zzm7ZW8d
— あひるねこ@ロケットニュース24 (@ahirunekoindie) September 5, 2024
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]