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【争奪戦レポ】伊勢丹でカステラの福砂屋400周年記念! 「とらや」&「近沢レース店」との最強コラボの行列がすさまじすぎた……!

2024年9月25日

どの界隈にも行列必至のブランドはあると思うが、お菓子ガチ勢にとって、このコラボはあまりにもレア過ぎた……。

カステラの老舗でおなじみ、福砂屋が400周年を記念して、超老舗の和菓子店、とらやとコラボ! 伊勢丹新宿で2024年9月25日から9月29日まで限定のお菓子を発売するというのである。

とらやの創業は室町時代後期(1500年頃)、福砂屋が1624年創業……。ともに老舗かつ硬派なブランドである。歴史と伝統と美味さとレアさが段違い、絶対美味しいに決まっている激アツコラボ。

絶対食べたいので朝から伊勢丹に並んだのだが……ほげえええええええええ!!!!

・魅惑のコラボ商品

これまで記事でも何度か語ってきたが、福砂屋は非常〜に硬派な和菓子店である。基本的に作っているのはカステラと手作り最中のみ。つい最近まで、限定商品などもほとんど出していなかった。

それが400周年を記念して、とらや や近沢レース店といった老舗とコラボしたアイテムを出すのだ。安い表現で申し訳ないが『笑っていいとも』最終回で明石家さんまやダウンタウン、ウッチャンナンチャンが大集合したくらいの豪華さ……といえば伝わるか。

400周年記念ラインナップの一部を紹介すると、

虎福の夢 紅
(1個 756円 各日300点限り、一人2点限り)

フクサヤキューブ5種 ギフトセット 檸檬カステラ・ほうじ茶カステラ・抹茶カステラ・オランダケーキ・八十八カステラ
(1セット 2052円 各日300セット、一人2点限り)

・福砂屋 400周年オリジナル波佐見焼皿
(1枚 7700円 一人1点限り)

・福砂屋オリジナルデザイン Shupatto コンパクトバッグM 
(1個 2750円 一人1点限り)

・福砂屋 × 近沢レース店 コラボハンカチ カステラ (※ピンクは伊勢丹限定)
(各1枚 各1980円各一人2点限り)


といった感じ。特に競争率が高そうなのは、とらやコラボの「虎福の夢 紅」近沢レース店コラボのカステラ柄のレースハンカチである。

どちらのブランドも、根強いファンが多いのだ。特に近沢レース店のハンカチはコレクターが多い。



・購入方法がヤバい

争奪戦が予想されていることもあってか、購入方法も凄まじかった。


9月25日当日、午前9時から専用列に並んでいる人に時間指定の整理券を配布

整理券は商品の確保を約束するものではなく、あくまでも指定時間帯に購入列に並ぶ権利を付与するもの

指定時間の集合に遅れた場合は、最後尾での案内


というやりかた。朝早くから並んで整理券をゲットしたとて、商品が買えるかわからないのだ。

つい先日「あんこ天米」の行列に並んだ私は、今回かなり熾烈な争いになることを覚悟して、当日は朝8時から伊勢丹に並ぶことにした……のだが。


寝坊して着いたのは8時半だった。


着いてビックリ。信じられないくらい長い列が新宿三丁目駅の出口の方まで続いているではないか……。

先頭付近の人たちは椅子まで持ってきている。いったい何時から並んだのだ。

待機列に並ぶと、人数確認と横入り防止で番号札が最初に配られた。この券と引き換えに整理券がもらえるという。徹底的な転売ヤー対策だな。

もらえた札は177番……。とらやとのコラボカステラは限定300個で1人2個までなので、買えるかどうか怪しいラインだ……。

そして、9時ちょっと前から整理券が配布された。渡されたのは12時30分から販売回の整理券。

朝8時半に並んでも、買えるのは12時半以降ときた……。



・すげー並ぶ

12時半に再び伊勢丹に戻って、番号順に並んで待機。それから買えるまでもさらに待たされ、ようやく商品が買えたのは13時過ぎ

ちなみに開店直後の10時台には波佐見焼のコウモリモチーフのカステラ皿と、伊勢丹限定のピンクの近沢レースハンカチが売り切れたそう。

買えた人は7時には並んでいた人たちだったそうだ……争奪戦にもほどがある。

どうも雑貨目当ての人が多かったようで、目当ての福砂屋×とらやの「虎福の夢 紅」と、フクサヤキューブ5種セット、近沢レース店のハンカチ(黄)を無事に購入。


・400周年のとらやとコラボした味は……

お菓子好きとしては、創業400年の福砂屋と、創業500年以上のとらやのコラボ「虎福の夢 紅」が買えてうれしい。

パッケージは白地に金で福砂屋ととらやのロゴが描かれている。歴史と伝統と期待に震えながら開封。

カステラの黄色と、赤い羊羹の層、そして一番下はカステラにさらし餡を混ぜた生地になっている。


紅の羊羹は、400年を祝うようにも、新たな100年を迎える朝日のようにも、また、長崎の透かしたステンドグラスの光のようにも見える。


そして、さらし餡を混ぜた生地の底には……福砂屋のカステラといえばの「ザラメ」が沈んでいる!!! 福砂屋のカステラはこれがないとね。

カステラに羊羹が挟んであるということもあって、ずっっっしりしている。福砂屋ととらやで最強の「シベリア」を作りましたという感じか。

ひとくち食べると……しっかり甘い!!!

これは、適度な渋みのある上等なお茶をいれたくなる甘さ。この甘さひかえめが主流になりつつある現代において珍しいほど、しっかりと甘い。

とらやの羊羹の甘さに負けないように、福砂屋のカステラ生地も通常よりもしっとり、ねっちりと仕上げてあるように感じた。

ひとり2個までなんて少ないなあ……なんて思っていたが、1個食べるのにお茶を飲みながら1時間近く味わって食べられた。

これは小さく切って、お茶菓子にするとちょうどいいかもしれない。日常的にパクパク食べるようなお菓子ではない。貴重な味わいであった……。


・限定味大集合のカステラキューブセット……

個人的にこれはすごい……と思ったのが限定味を詰め合わせたカステラキューブのセット。

・抹茶味
・レモン味
・ほうじ茶味
・オランダケーキ
・八十八(米粉)

の詰め合わせなのだが、これだけ限定味のカステラが集まることはまずない。

ちなみに、ココア風味の「オランダケーキ」は定番商品なのだが、キューブで売られることはほとんどないので珍しい。

また、米粉を使った「八十八(やそはち)」は東京の赤坂店、中目黒店、椿山荘の婚礼ギフト、注文販売など入手方法が限られたもの。

これをセットで買えるのはドラゴンボールが7個セットで集まったようなもん……。(さっきから「いいとも」最終回とか変な例えばかりで申し訳ない)



・近沢レース店コラボのハンカチのかわいさ

最後に私が絶対にほしかった近沢レース店コラボの「カステラ」モチーフのタオルハンカチを紹介したい。

なんと、タオルハンカチの周囲をお皿に載ったカステラの模様のレースで縁取ってあるのだが……。

よく見ると「カステラ」の文字と福砂屋の「コウモリ」マークも織り込んであるのだ〜〜〜! こんなもん可愛すぎるだろう!

赤子の頃から福砂屋のカステラで育った自分としては絶対にゲットしたいアイテムだったので、ゲットできて喜びもひとしおである。


・9月29日まで発売

これらのアイテムは2024年9月29日まで伊勢丹新宿店で数量限定で発売される予定。

お菓子類は各日300点限定だが、波佐見焼の皿と近沢レース店 コラボハンカチ(伊勢丹限定ピンク)は初日で完売、再入荷の予定はないそう。

開店前の並びの場所やルールなどが厳しいので伊勢丹新宿の特設サイトで注意事項をよく読んでから行ってみてほしい!


参考リンク:伊勢丹新宿店プレスリリース
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

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