福岡へ行く、となった際に新幹線を利用する人も少なからずおられることだろう。県内には小倉駅、博多駅と山陽新幹線が停まる駅が2つある。
地元が福岡の中部である記者は、どちらかと言えば小倉駅を利用しがちであり、先日もその機会があった。そして改札内に入り乗車時間まで土産物コーナーを物色していたのだが、衝撃の事実が発覚。まさか、アレがないだと……!?
・土産物売り場に異変
福岡土産は数あれど、体感では飛び抜けて「博多通りもん」がウケが良いように思う。和と洋の狭間を上品にまとめた味は唯一無二であり、個包装なので配りやすい。
老若男女いずれにも甘いものが苦手でない限りは渡すと喜んでもらえるので、困ったときには「通りもん」を買っておけば大丈夫……という気がしている。
そのため記者は福岡に帰るたび、通りもんをドサッと買って身近な人たちに渡すことがいつものパターン。今回も小倉駅で何箱買っておこうと、土産物コーナーに足を向けた。
時と場合によるだろうが、大体目に付きやすいところに、博多駅ほどではないがドサッと積んであるイメージだ。それだけ人気ということなのだろう。
いつもこの辺りに置いてあったなというところへ行き、姿を探す。パッケージも目立つようにできているので普段はものの数秒で視界に入るのだが、どうしたことか見当たらない。
売り場3~4周したものの見つけられず、もしかすると別の場所で販売するようになったのではないかと、改札内の店舗をすべてチェックしてみたがその姿はなし。はて。
ちょっとオカシイぞと、店員さんに尋ねたところびっくりな答えが返ってきた。曰く「ここ最近は北九州では販売していませんし、今後もどうでしょう。(現段階では)販売の予定はありません」とのこと。
そう言えば改札外の土産物コーナーを覗いた時にも、見かけなかった気がする。ナンテコッタイ……!!
・ナンテコッタイ
「博多通りもん」のひとつひとつは軽いが、数が多いとそこそこの重量があるため、新幹線に乗る直前に買うのが良かろうと考えていた。がしかし、こんなことになっていたとは。
見かけた際に買っておけばよかったと、後悔しかない。「通りもん」のサイトを覗いたところ、北九州地区(小倉駅含む)では販売を一時休止している旨が確かに記載されていた。
土産物売り場の店員さんの口ぶりから想像するに、当面販売予定はないのだろう。あんなに気軽に、県内であれば手に入れやすい商品だったのになぜ。
まあ仕方がない、次の帰省の折に然るべき場所で買うしかないと諦めて新幹線に乗る。しかしながら帰宅して改めて振り返ると、どうしても「通りもん」が欲しくなってしまう。
あの人とあの人とあの人に渡して自分用にも買おうと思っていたのに。そんなことを考え始めると止まらず、ここはもう、今まで使ったことがないオンラインサイトで購入するしかない。
急ぎサイトを開きポチっとしようとしたところ、これまたナンテコッタイ。オンラインサイトでの販売も一時休止しているのだ(2024年9月19日時点)。
「通りもん8個入」のみ、数量限定・オンラインショップ限定で毎週月曜日朝10時から売られているようだが、どうしたことだろう。これほどまでに入手困難になっていようとは。
サイトには従来の生産数の維持が厳しい状況が続いていることが原因とあり、恐らくさまざまなことが重なり今までのようにはいかなくなったことが窺える。
どうにもならないことを確認し、いつの日かまた各方面に行き届くようになれば良いのだがと思いつつ、そっとサイトを閉じた。
博多駅を利用する人には影響はなさそうだが、小倉駅ヘビーユーザーにとってこの状態は非常に悩ましいものである。
「博多通りもん」は見つけた時に買うくらいの気合いが必要であることを実感した次第だ。今後小倉駅利用者の「通りもん」愛好家は、くれぐれも注意されたし。
参考リンク:博多通りもん
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.