どこに行っても米がない! いわゆる「令和の米騒動」はようやく落ち着きつつあるようだ。新米が出回り始めて、8月よりも米を購入しやすくなってきている。そんな中、牛丼チェーンの「松屋」が新米の提供を開始したらしい!

令和6年度産の新米を2024年9月11日から提供してるってよーッ! そりゃ米食うしかねえだろ! ってことで、最寄の店舗で超硬派な昼メシをキメてきた。思わぬ店員さんの配慮付き!

・告知は控え目

松屋は公式X(Twitter)で、提供開始の前日に以下のように投稿している。


松屋の新米 #食べればわかるさ」


「松屋の新米」とたった一言だけで、「食えばわかるさ」のハッシュタグをつけている。あたかもアントニオ猪木(行けばわかるさ)を彷彿させるような、武骨で硬派な投稿。この投稿に応えるべく、私は最寄の新高円寺店を訪ねた。


松屋は大抵、おすすめの新商品の販売を開始した時に、店の入口の上にその商品の告知を掲げる。新米の告知がなされているのかと思ったら……。


モバイルオーダー? 新米の告知が見当たらない。ひょっとして、ここでは新米の扱いがないのか?


いや、あった!


足元にこっそり貼り出していた。もっと堂々と出せばよくない? ひょっとして完全に米不足が解消されたわけではないので、遠慮しているかな……。


・味噌汁ついてた!

で、入店して食券機を見てみると、サイドメニューにライスがありました。並盛200円、大盛290円、どちらも新米のはず、だって入口の足元にポスターがあったからね、新米でしょう。


松屋は全品に味噌汁(80円)が付くんだっけ? メニューの写真についていないところを見ると、別オーダーだったかも。


念のため、ライスと一緒に味噌汁も購入。さすがにライスだけは心もとないからな。


私の番号が呼び出されたのでカウンターに取りに行くと、トレーの上に80円とレシートが置かれている

スタッフ「ライスは味噌汁が付くので、80円お返しします」


なんと! 味噌汁付きだったのか!! 私が間違えてオーダーしたことを見越して、返金してくれたのである。ありがてえ! 危うく、ライス+味噌汁2個を頼む「味噌汁大好きおじさん」と化すところだったよ。気が利きますねえ、配慮に感謝!


・米に全集中

ってことで、今日の私の昼メシはコレ! ライスと味噌汁、以上! 肉なし野菜なしの超硬派なランチセットである。松屋で肉類を頼まなかったのは、これが初めてかも。


まずはご覧頂きたい、これが今年の新米です。待ち望まれていた、令和6年産の新米です!


お米が艶やかに光っているのがわかるだろうか? 光の加減で黄色っぽく見えるかもしれないけど、実物は真っ白だ。純白といってもいい


そんなお米の相棒は味噌汁。今日のおかずはコレだけ


米の他に咀嚼できるものは、わかめと油揚げのみ。新米を本当に味わうには、これくらいシンプルでいいのだ。とにかく米に全集中したい。


では、さっそく頂きます。美しい、米粒が立っているな。そのすべての色艶の良いこと。


新米よ、待っていたぞ。今年の異常な暑さと、台風の猛威をかいくぐって、よくぞ無事だった。ここで私と出会うために、育ってくれたのか? 育ててくれた農家の方にも感謝したい。


ヨシ、来い! お前の実力を見せてみろ!!


う~ん……、美味い


こんなに気持ちを研ぎ澄ませて、松屋の米を食ったのは初めてだ。噛むごとに米の甘さが広がる。うめえな、本当に。ひと口食べるたびに身体に元気がみなぎるようだよ。

少し塩辛い味噌汁をすすって米を食う。また味噌汁をすすって米。それを繰り返して、気づけば完食していた


牛皿とかカレーとか、そのほかおかずらしいおかずがなくて、物足りないのではないかと思っていたが、全然これでいい! これでも満足の行く食事だ。

ライスと味噌汁で200円、質素に思えるかもしれないけど、そんなことはないぞ。ぜひ1度試して欲しい。これだけでお腹も心も満たされる。超硬派な組み合わせをご堪能あれ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 松屋 新高円寺店
住所 東京都杉並区高円寺南2-20-2
時間 24時間

参考リンク:松屋 公式X
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24