都内を中心に店舗展開する寿司チェーン『梅丘寿司の美登利(うめがおかすしのみどり)』。本記事では親しみを込めてミドリと呼ばせてもらうが、ミドリといえば行列である。
それほどまでにミドリと行列は切っても切り離せない印象があったが、つい先日 東京・代々木上原で見かけたミドリはほぼ並んでいなかった。
これはラッキー! 訪れたタイミングがたまたま良かったのだろう。ミドリ大好きマンな私は速攻でお店に入ろうとしたら……あれ?
ここ、外観の雰囲気がちょっと違うような……!? 俺の知っているミドリじゃないぞぉぉぉおお!
どこがどう違うのかというと、他の店舗と比べて高級感がちょっと強めなのだ。中に入ってみても、やっぱりそう。
なんだここ? 気になったので、席に案内されたら速攻でググった。そして気付いたのだ。ここが、よくあるミドリとはちょっと違うことに。
なんでも、「旬」というミドリグループの新ブランドらしい。公式サイトでは、「『本当に旨い寿司』にこだわる、梅丘寿司の美登利グループの新ブランド」と紹介されている。
ちなみに、公式サイトで「旬」ブランドとして掲載されているのは代々木上原店だけ(2024年9月11日時点)なので、結構レアな店舗と考えていいだろう。
ではラインナップはどうなっているんだろう? メニューをチェックしてみると……
なるほど。他の店舗に比べて、ちょっとだけ割高感がある。たとえば、以前の記事で紹介した「エチカ池袋店」ではタイが1貫165円、真イカが1貫88円(取材時)だったのに対して、こちらはタイが1貫275円、旬のイカが1貫220円となっている。
中には「うに」のように同じ価格(どちらも1貫440円)のものもあったが、基本的に “旬” の方がちょっと高め。
というか、メニューを見る限りここは天然マグロを使用しているっぽい。
価格が違うというより、ネタによっては使っているモノがそもそも他店舗とは違ってそうだ。
あと、気付いた特徴としてはなんだか変わったメニューがあること。
この「海鮮アペタイザー」って、立食パーティとかで出るやつじゃないの?
見るからにおしゃれで、価格は2200円と結構する。それから……
「旬の魚介ガーリックグリル(990円)」。これも「海鮮アペタイザー」同様、他店舗で見たことない。店舗限定メニューなのだろう。
どこでも食べられる訳じゃないし、せっかくだからこのガーリックグリルを食ってみるか。というわけで、オーダーしてみたのだが、結果的にこれが大当たりだった。
形状的にはエスカルゴバターのようだが、エスカルゴバターのようにど真ん中の “洋” ではない。 “和” のテイストをほんのり残しつつの “洋”。
中には鮭やら貝やらが詰まっており、魚介の旨味を邪魔しない程度のガーリックでまとめられている。美味い。これはお酒が欲しくなるヤツだ。
飲もうかな……と思ったが、自制心をフルで発揮した結果、お酒ではなく握り寿司のランチ(美登利ランチ)をオーダーすることに。
こちらは2回に分けて運ばれてくる形で、前半の寿司がこちら。
食べ終わった頃に後半の寿司が来た。
これにお椀が付いて1650円というのは、かなり破格かと思う。
高級バージョンのお店と聞くと どうしても高いイメージを抱いてしまうが、そもそも普通のミドリがめちゃくちゃコスパ優秀。なので、この店舗が他の寿司チェーンに比べて特段高いわけではない。
むしろ、味を考えれば余裕でコスパ良い部類に入るだろう。結論を2語で言うと、穴場!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 美登利 旬 代々木上原店
住所 東京都渋谷区西原3-8-5 アコルデ代々木上原2階
時間 11:00~21:00(LO 20:30) ※15:00~17:00の間はイートインがClose
参考リンク:梅丘寿司の美登利「店舗一覧」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.