世は冷食戦国時代。よほど飛ぶように売れるのだろう。冷食コーナーを大幅に広げるお店も少なくなく、どこもかしこも力を入れているのがうかがえる。
さて、そんな冷食コーナーを見ていると同じ味、そして似たような商品が混在していることに気づく。冷凍パスタの有名どころでいうと、日清スパ王とオーマイのプレミアムシリーズのペスカトーレなんてそうだ。
・プレミアムシリーズを比較
同じ味で同じプレミアム。もしかしたらたまたま被っただけかもしれないが、この両者の間には一体何があってどう違うのだろう。
ということで、真相を探るべく上記2つのペスカトーレを買ってみた！
まずは基本情報を簡単にお伝えすると、スパ王は267円で内容量は281g。パッケージからはエビ、イカ、あさりなどの海の幸、それからイタリア産のスパゲティあたりが推しポイントなようだ。
一方のオーマイは332円とスパ王に比べてちょい高め。内容量は280gでほぼ同じ、また推してる海鮮もエビ、イカ、あさりと書かれていたからシンプルに比較するとこちらが単純に高いことになる。
・開けたら全然違う
ここまでは似たようなもの。あとは海の幸をどう扱っているか、そのあたりが勝負の分かれ目でお互いの腕の見せどころかな……なんて思っていたら、袋から取り出した時点で全然違った。
見ての通り、オーマイがトレーつきであるのに対し、スパ王は袋タイプでレンチン用に皿が必要だったのである。袋タイプはよくあるとはいえ、なんだかんだそのまま捨てられるトレーが最初からついていると便利なんだよなぁ〜。
この時点で心がオーマイに少し揺れるも、チンしたらどちらも海の香りが漂ってきたから勝負の行方はまだ分からない。あとはやはり味……中身はどうだったのかというと……
こんな感じで、具材の大きさは断然オーマイに軍配が上がる。エビなどはそう変わらないかな〜といったところだったが、イカは段違いでドスンと入っていた。なお、オーマイには揚げなすの姿もあったぞ。
・味比較
さて、それではオーマイから食べていこう。商品名に「ごろっと海の幸」と書いてあるのだが、嘘偽りなく具がゴロゴロ入っている。
麺はしっかりしていて食べ応え重視。トマトの酸味も強くなくて食べやすく、タイプとしては万人受けってな感じだ。
それにしても、想像していた以上にウマくてビックリ。冷凍食品の麺類はついつい台湾まぜそばとかラーメン、そしてうどんを食べてしまうのでパスタから遠のいていたが、レンジ1つでここまで味わえるのは素直にスゴい。
一方のスパ王は汁っけがあって、それと同時に大きなインパクトになっていたのが麺である。なめらかでプリッとしているアルデンテ食感（歯ごたえが残るというゆで上がり状態の目安）がとにかく食べていて心地いい。
そして酸味も全然違う。オーマイに比べるとこちらの方がトマト感と酸味が強く、少し顔を出すガーリックオイルがまたいい仕事をしていた。う〜ん、こっちもウマいなぁ！
・判断基準
というワケで、同じペスカトーレでありながら圧倒的に違ったのは麺、それから酸味であった。エッジの効いた味が好きならスパ王。全体的にまとまっていて食べやすいのはオーマイといったところか。
同じようで全然違った2つのプレミアムペスカトーレ。どちらも特徴があって分かりやすかったが……そしてどちらもウマかったが……個人的には洗い物が少なくできる点も含めてオーマイを推したい。
執筆：原田たかし
Photo：RocketNews24.
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