冷凍食品のイメージの1つに「安い」がある。それもそのはず、1食分だとしても店舗やお弁当より安いケースがほとんど。1000円以上の4桁商品を見かけることはなかなかないと言ってもいい。

ただ、そんななかでたまに出会うのが高額商品。今回お伝えするもののように1164円で売られていることだってある。

・商品の詳細

ていうか、1164円って誰が買うの? そう思いたくもなるところだが、置いてあるのは裏を返すと売れる期待ができるということでもある。


で、その商品名は何かというと……


「じゃが豚」である


これは「株式会社佃善」という北海道にある会社の商品でもともとは物産展でしか販売していなかったまぼろしの逸品らしい。

1箱12個入りだから1個あたり100円弱。団子スープみたいなもので1000円以上もするのか……。そうとも思うも、どうやら北海道産の食材にこだわっているらしいから「それなら仕方ないかぁ〜」という感じもする。

・実食

はたしてそれだけの価値はあるのか。何はともあれ気になったからには食べてみよう。

箱の中身はこんな感じ。スープが2袋、そして団子みたいなのが12個入っていた。


冷凍食品だから作り方はレンチンかと思ったら茹でか蒸し。なお、電子レンジを使用したり油で揚げると商品が破裂する可能性があるからダメとのことだった。


そこで今回は茹でて調理。沸騰したお湯の中に商品を入れて茹で、濃縮スープは500ccの熱湯に溶かせばOKだ。凄まじくシンプルな作り方のような気もするけど……

そして見た目的には一口大の白い団子で至って普通なのだけど……食べてみるとすべてがひっくり返された

というのも、もう周りの皮がとにかくトゥルントゥルン! なんだこの餅は……と思ったら、驚くべきことに北海道産じゃがいもでんぷんを原料に使った皮だというではないか!!

これがじゃが豚の「じゃが」か……! 脳が一瞬「餅っぽくて分厚い」と身構えるが、噛むと柔らかくほどけていくから「脳が軽くバグる」のだ。

そしてそこから中の野菜と豚肉の餡が上品に口の中へと滑り込んでくるからもはや訳が分からない。脳汁が一瞬でドバドバ出るほど加速感のあるウマさじゃないが、もう1個、もう1個と欲しくなる安定感のある味だった。

また、付属のタレもホッと落ち着く味でこのままでも十分で老若男女問わず好まれそう。公式HPによると、仕上げに溶き卵を加えた “たまごスープ風” もオススメで しいたけ、みつば、長ねぎ、糸唐辛子といった具材と合わせるのもイイらしい。

・通販あり

少しばかり高い「じゃが豚」ではあるが、結果として人気の理由も納得。出荷数3億個を突破している実力はさすがというしかなかった。

体の芯から温まるから冬とか寒い時期に食べたらさらにウマそう。また、鍋にも合うし和洋中アレンジも自在と強みがなかなか多いのも好印象だ。

すでにじゃが豚のことをご存じの人も多いかもしれないが、そのウマさは折り紙付き。通販もやっているので、機会があればお試しあれ〜!

参考リンク:佃善HP
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼商品の詳細