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【水族館ゆる探訪 第1回】フカヒレは「世界一美しいサメ」から獲れる!? 「仙台うみの杜水族館」で東北の海がまるわかり! そしてなぜか頭上を走るリス

18時間前

デートスポットや家族でのお出かけ先の定番、水族館。日本は水族館大国と言われるほど、水族館の数が多いのだ。

そんな日本各地の水族館を、カメラ片手にゆる〜く回っていくのが本企画「水族館ゆる探訪」!

残念ながらこの記事を書いている人間に魚に関する学術的知識は無いし、カメラも勉強中なので腕はない。その代わりといってはなんだが、観るべきイチオシポイントをしっかり調べてくるので、現地に行った気分になってくれれば本望だ。まあデートの下見として読んでもらうのが最適なんだろうな。

記念すべき一発目は、宮城県の「仙台うみの杜水族館」。東北最大級の水族館だけあって、レアな生き物がたくさんいたぞ〜!


・仙台うみの杜水族館

「仙台うみの杜水族館」は仙台港の近くにある、比較的新しい水族館だ。

人と海や川との新しいつながりをうみだす水族館、そして「復興を象徴する水族館」として、震災から4年後の2015年にオープン。

水族館というと暗いイメージがあるが、仙台うみの杜水族館は施設もその周辺も開放的な感じで、館内も明るめな印象を受けた。今どきの光溢れる水族館って感じで良き!


入り口を進むとまず広がるのは「マボヤのもり」。

宮城県はマボヤの水揚げ量が日本一なのだとか。食べたこともなければ見たことさえ無かったため、初めての対面が下からの覗き込みってなんだか新鮮……!

目を引く魚ではなく動きの少ないマボヤを初手に持ってくるあたり、地元密着に力を入れていることが伝わってくる。さぁどんどん奥へ進むぞ。


角を曲がると見えてくるのが……


仙台うみの杜水族館の顔ともいえる大水槽「いのちきらめく うみ」。三陸の海を再現した水槽とのことで、50種30000匹もの生きものが展示されている。

50種なのに30000匹いるというのはなんだか不思議な感じだが、その大多数を担うのはマイワシ。

水槽内を泳ぎ回るイワシ達はキラキラと輝いていて、ついつい時間を忘れて魅入ってしまう。水槽内に太陽の光がそのまま降り注ぐ設計になっているからこそ、本来の綺麗な色で魚たちを観ることができるんだなぁ。

そんなマイワシが主役のショー「Sparkling of Life」は必見レベルの美しさ! 見逃すことがないよう、水槽前を通ったらショーのスケジュールを確認しておこう。


1階は三陸関連の展示がまだまだ続く。

生きものをただ展示しているのではなく、水槽ごとに海の中を見せてくれる感じがとても良いんだよね。

自然の中だとこうやって生きているんだろうなと思いながら館内を巡っていくと……


一際人が集まっている水槽が……! そしてその横には飼育日数!?

展示されているのはヨシキリザメ。飼育がとても難しく、世界でもほとんど飼育されてないみたい。国内で長期飼育しているのも仙台うみの杜水族館だけなんだって!

世界で最も美しいサメと呼ばれ、飼育も激ムズだというヨシキリザメだが、実は高級食材「フカヒレ」の原材料でもあるのだ。

日本でもたくさん水揚げされているのに、飼育となると難しいんだなぁ。というか、我々はこのサメを食べているのか……。なんだか不思議な感じだ。


館内をそのまま進み、1度外のフロアへ。こちらは仙台市内を流れる広瀬川の環境をモチーフにした展示。

日が差し込む水槽を泳ぐ淡水魚たちは、海水魚とはまた違った魅力があるよね。


ただ、このエリアで1番盛り上がってたブースは……



まさかのリス!!!!


すごい勢いで頭上を往復するリスに、子供だけでなく、大人も釘付け! 川に生息する生きものだけでなく、リスやカエルなど周辺環境の生きものも余すことなく見ることができた。


・1階から2階、東北から世界へ

1階は「日本のうみ」がテーマだったが、2階のテーマは「世界のうみ」。

オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、アジア……などなど、色鮮やかな生きものや大型の海獣を見ることができる。


特に注目なのはアメリカエリアの「イロワケイルカ」。このイルカたちは、国内でたった2施設でしか飼育されていない超希少種だ。

白と黒の綺麗な見た目から別名「パンダイルカ」とも呼ばれているそう。比較的小型のイルカみたいだが、青い大きな水槽をすいすい泳ぎまわる姿は優雅で迫力があるぞ……!


もっとイルカを近くで見たい! という方は「うみの杜スタジアム」へ。一見普通の観覧席だが……

よくよく見るとアクリルがない。ガラス1枚ないだけでこんなにも距離が近く感じるのか……!

訪れた日は、4頭のイルカたちが臨場感ありまくりのパフォーマンスをしてくれたぞ。水濡れにビビって後方席にしちゃったけど、せっかくだから前方で観ればよかった〜!


さぁ、最後にやってきたのは「海獣ひろば」。奥の方に進むと、

水族館の人気者、ペンギンがたくさん〜! 仙台うみの杜水族館には全部で5種類のペンギンたちが生活しているぞ。

ちょうどご飯タイムだったようで、飼育員さんの周りにたくさん集まってきた。

ペンギンたちは全員名前がついていて、腕に付いているタグの色で識別することができる。顔立ちや仕草など、気になる子がいたら「うみの杜ペンギン図鑑」でチェックしてみよう。推しペンギンが見つかるかも!?


・おみやげを物色

水族館探訪ラストのお楽しみ、グッズショップ。おみやげを買って家に帰るまでが水族館探訪です!!

基本的にはどこの施設も似たような商品が並んでいるのだが、水族館ごとに独自の路線を打ち出しているところももちろんある。仙台うみの杜水族館はその傾向が強くて、ほかでは見ることがないちょっと変わったおみやげがいろいろあったぞ。

そんな中、勝手にベストオブみやげにノミネートして持ち帰ったのがこれ。「ダイオウグソクムシスイートポテト」。

開けてみると中から巨大なダイオウグソクムシが……! さすがにちょっと手が出しにくいぞ~?

ちょっと小さいオオグソクムシは食べられるって聞いたことあるからこれももしや……? と思ったが、普通に美味しかったので安心した。人にあげるおみやげとしてはインパクト的にも量的にも100点満点だな。


・ゆるっと「仙台うみの杜水族館」踏破

東北最大級「仙台うみの杜水族館」をゆる~っと回ってみたがいかがだっただろうか。

なかなか見ることができない貴重な生きものを見ることができて良かったし、明るく綺麗な青に包まれてなんだかリフレッシュできた気もする。

ただ、ゆるゆるしすぎて、広報さんイチオシスポットである「うみの杜ビーチ」を回り忘れるというミスを犯したことはここだけの秘密だ。ケープペンギンの生息地を模した展示とのことで、ペンギン好きは要チェック……!

仙台駅からのアクセスはお世辞にも良いとは言えないが、少し足を伸ばしてでも訪れるべき素敵な水族館だということは保証しよう。駅チカで牛タンだけ食べて満足してる場合ではない……!!


参考リンク:仙台うみの杜水族館
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼スタッフさんが大水槽をお掃除しているタイミングは、

キラキラしているイワシを撮影できるチャンス。全然ピントは合ってないのですがなんとなく綺麗に見えてオススメ!

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