高級チョコブランド「リンツ」の『推し活バッグ』が爆売れしている。入荷する度に即完売しており、先日の8月17日で3回目の入荷となった。
ずっと品薄が続いている推し活バッグだが、個人的にはなんでこんなに売れているのか理解ができなかった。というのも、バッグを購入するには300g以上のチョコレートも一緒に購入が条件なので、合計金額は4420円にもなってしまうのだ。さすがに4000円超えは高すぎないか!?
それでも売れているというのは、もしかしたら購入した者だけが知り得る「良さ」があるのかも。そう考えた末、思い切って推し活バッグを購入してみたのだが……
・リンツ「推し活カラーバッグ」
リンツの「推し活カラーバッグ」が販売開始されたのは2024年7月1日。当初は特に購入条件もなく500円(税別)で何色でも手に入れることができたため、推し活需要を嗅ぎつけた転売ヤーに買い占められる事態に……。
リンツ側もマズいと思ったのだろう、1週間後の再販時には「量り売り300g以上購入毎に1点、税込500円で販売」「1人2個まで」という購入条件が追加された。
特に「チョコレート量り売り300g以上購入」という条件がハードルが高くて、リンドールだと約24個、およそ3600円分のチョコ購入が必須になったのだ。
転売ヤーは締め出せたものの、約4000円という値段は純粋に推し活バッグが欲しい人にとってもキツイ。この一連の騒動をリアルタイムで見ていたので、購入条件が付いた時点で推し活バッグ人気は冷めるんだろうと思っていた……だが!
びっくりしたことに、人気は一切衰えることなく再販時も即完売。そして先日ついに3回目の販売も始まり、カラーによってはもうすでに何種類かは品薄状態だ。いくらなんでも凄すぎるだろ。
4000円もするのになぜそんなに売れているのか……真相を探るべく手に入れた「推し活カラーバッグ」がこちら。カラーは全10色あって、今回は水色を購入した。
こういった筒型の推し活バッグは各所で売られているが、リンツのバッグは縦15.5cm×横10cmと比較的小さめのつくり。
おそらくこの絶妙な大きさが人気理由の1つだろう。アイドルやキャラクターをデフォルメした「推しぬい」にピッタリのサイズ感。ポケモン関連でいうと、マイピカチュウは入らないがポケモンfitはジャストって感じ。このサイズの筒型バッグはあまり見ない気がする。
バッグ表面にはリンツのロゴと、それぞれのカラーに合わせたリンドールのプリントが。ぬいぐるみに関係ない文字を嫌う人もいそうだが、リンツのロゴならばブランドパワーで概ね許されそう。
そして、もう1つのポイントがフタの裏! 表からは見えないが、保冷剤を取り付けるためのベルトが付いているのだ。
このベルトにぬいぐるみを取り付けることで、バッグの中でぬいがゆらゆら揺れるようセットすることが可能! これはかわいい~!
・4000円超えの価値はあったのか…?
カラーといい、デザインといい、リンツの「推し活バッグ」は確かにかわいかった。ちょうど良いサイズ感で人気が出たのも理解できる。ただ、入手に4000円かかるというのは、やっぱり世間一般的にみても高級だよね……。
だが、同時購入したチョコレートを食べていたら、そもそもの認識が間違っていたことに気づかされた。
というのも、ずっと「500円の推し活バッグを買うには4000円弱もチョコを買わなければいけない」 と考えていたのだが、「4000円弱おいしいチョコレートを買ったら、かわいい推し活バッグが500円で買えた」が正解だったのだ。だってリンドールは我々を裏切らないから。
これが仮に有象無象のチョコレート300gだったとしたらこの逆転の発想には至らなかっただろう。たとえ当初の目的がバッグだったとしても、手元に残るチョコがリンドールならばその4000円に価値はあったといえるはず。
欲しいけど高いなぁと二の足を踏んでいる方には、是非この発想を共有させて頂きたい。考え方はアホだしお金も失うが、チョコもバッグも手に入り人生が少しハッピーになるはず。推し活を楽しむときは、こういうマインドの方が幸せになれる……そうリンツに教えられた気がした。