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【格安イヤホン探訪】乾電池とカセットテープで知られる「マクセル」の754円のイヤホンはどんな音がするのか?

2時間前

最近通販で格安イヤホンを探すことをしなくなった。というのは、検索上位を狙っただけの粗悪品が多く、安くて良いものを見つけられないからだ、店舗で製品を探す方が断然効率的で楽しいことに気づいたため、Amazonや楽天で買うことをやめてしまった。

そんな私(佐藤)が発見したのが、今回紹介するマクセル(maxell)の製品「+FIT」である。乾電池やオーディオカセットテープの有名ブランドのイヤホンは、どんな音がするのだろうか? 実際に聞いてみた。

・マクセルの格安イヤホン

マクセルという社名は、創業製品の乾電池ブランドに由来している。「Maximum Capacity Dry Cell=最高の性能を持った乾電池)」を略して、「MAXELL」と名付けられたものだ。私(50歳)と近い世代の人には馴染み深いブランドではないだろうか。乾電池もさることながら、中高生頃にカセットテープをよく購入したものである。

そんなマクセルのイヤホンをビックカメラで754円で購入した。製品仕様は同価格帯の製品とほぼ同じである。



このモデル(MXH-C110)は2016年に販売を開始している。製品の中身は、本体とイヤーピース3種類(S・M・L)のみ。余計なものはなく、至極シンプルな構成だ。


本体は斜めになっていて、耳の奥まで音が届く「ロングポート」と呼ばれる仕組みを採用している。


装着してみると、一般的なカナル型のイヤホンと変わらない。名前に「+FIT」とあるように、耳にしっかりとフィットしている。



・聞き比べ

今回の検証材料はジャズのスタンダード、ザ・デイブ・ブルーベック・カルテットの「Take Five」である。まずは、聞き比べランキング1位の「ハイユニット HSE-A1000(PK)」で聞いてみよう。


この曲は、5拍子(4分の5)という珍しいリズムで構成されている。にも関わらず、その変則的なリズムに違和感を覚えることなく聞くことのできる不思議な曲だ。サックスのメロディと独創的なドラムソロが大変印象的である。

ハイユニットで聞くと、演奏の力強さがしっかりと伝わってくる。とくにスネアドラムのヒットが心地よい。複雑なリズムを引き締めるアクセントとして、小気味よく響いている。


続いて、+FITでも聞いてみよう。


再生ボタンを押した瞬間、広がりのある音を感じたのだが……、気のせいかな? 音場を広く感じられたのは良いのだが、中音域の音はやや丸いかなあ、角がない。高音が広く抜けているのに対して、中低音に含みを感じる



音の良し悪しを決めかねたのでサドンデス。映画『スターウォーズ』の「The Imperial March」(ダース・ベイダーのテーマ)をそれぞれで聞いてみたら、違いが一発でわかった。


明らかにハイユニットの方が音のスケールがデカし、音粒がしっかりしている。対して、+FITはやっぱり音のこもりを感じてしまった。現在3位の「DENON AH-C260」と比べても迫力に欠けるので、順位の変動はなし。よって……。


1.アルペックス(Hi Unit)ハイユニット HSE-A1000(PK)」 税込712円
2.JVCケンウッドHA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
3.DENONAH-C260」 税込927円


このランクは随時更新していきたいと思う。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。

参考リンク:マクセル
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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