2024年7月28日に幕張メッセで開催された、造形・フィギュアの祭典 ワンダーフェスティバル2024[夏](以下 ワンフェス)。
企業ブースはグッスマ連合が不在という珍しい状況だったが、新作フィギュアは相変わらず豊作。猛暑日にもかかわらず、多くの人で賑わっていた。
冬に初出展して本人なクオリティの水銀燈と真紅を展示して噂になっていたDOLKだが、今回も来ているらしい。会場で「デカすぎる」「鈍器」という噂を耳にして見に行ったところ……デッ……!?!?
・DOLK
ご存じない方のために簡単に紹介すると、DOLKはドールメーカーだ。ワンフェスへの出展は2024年の冬が初めてだった。
参加企業の大半がスケールフィギュアを主とする場ゆえ、ドールは少数派。企業ブースに来る一般参加者も、大半はフィギュア愛好家ではあれどドールはノータッチな人が多いと思われる。
初出展ともなればアウェー度は高め……かと思いきや、圧倒的なクオリティの銀様と真紅氏、そして新作の「結月ゆかり」にマイキー(東リベ)を展示して話題となっていた。
店舗は秋葉原のラジオ会館7階と、岩本町駅の近く(東京店。ラジオ会館の店舗からは神田川を渡ってすぐ)の他、大阪にも存在する。各種商品は公式HPからオンラインでオーダーが可能だ。
・デカい
さて、ワンフェス取材に来ていた私はだいたいのブースで新作フィギュアを撮影し終え、そろそろ撤収しようかと考えていた。しかし、何か忘れている気がする。
今回はグッスマがいないせいか、企業エリアが普段より広々としている。見落としなど無い気がするが……そういやDOLKを見てないな。
地図を見ると、だいぶ叡智なバニーのお姉さんのフィギュアを展示していたブースのそばにあるもよう。スペースはやや小さめだ。そこは通ったが、バニーに気を取られてDOLKをスルーしていたらしい。
チェックしておこうと向かったところ、一般来場者と思しき男性グループの声が聞こえてきた。
「さすがにデカすぎんだろ」
「もはや鈍器」
「顔がマジでいいな」
「目がめっちゃキラキラしてんじゃん」
なるほど。最後の2つはわかる。銀様と真紅氏のことだろう。あのドールは目に光が当たるとキラキラする仕様なのだ。
しかしデカいのと鈍器はよくわからない。銀様と真紅氏には特にデカい要素など無い気がする。
彼女たちはどちらも、洗練されたサイズだ。それでも大か小かで分けねばならぬなら、むしろ若干小さい方ではなかろうか?
例えばVolksのドルフィードリームは約60㎝。対してDOLKの銀様らは約40cm。もちろん全高の話をしている。
それを、せいぜいが20㎝程度な1/7スケールフィギュアと比べたら、ドールは間違いなくデカい。しかし聞こえてくるメンズの声は、全高の話をしていない気がする。
・ドールの可能性
どういうことだろう? ブースに入ってみると……
!?
_人人人人人人人_
> FORMIDABLE <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
いつものYostarでした。こちら「アズールレーン」より、イギリス海軍のイラストリアス級航空母艦3番艦「HMS Formidable」をモチーフにした、フォーミダブルというキャラだ。今回のワンフェスでは、ApexToysより新作フィギュアも展示されていた。
見ての通り、FORMIDABLE(驚くほど大きい、強いなどの意)な規格のキャラなので、そういうことである。
DOLKがドールとして再現可能なキャラクターの幅広さを示す展示としては、有意な選択だろう。
・薬売り
今回は銀様らとフォーミダブルの他、「モノノ怪」の薬売りも展示されていた。
美少女だけでなく、塩顔のイケメンもやれるらしい。
残念ながら、今回展示されていた真紅氏、銀様、フォーミダブル、薬売りの全てがSOLD OUT状態となっている。
しかしDOLKでは現在「ローゼンメイデン」の翠星石、「その着せ替え人形は恋をする」の喜多川海夢、アニメスタイル版の結月ゆかり、「東宝Project」の博麗霊夢、そして「刀剣乱舞ONLINE」の山姥切国広のドール化が進行中。
どれも競争率は圧倒的で、勝負は一瞬で決まるものと思われる。気になるキャラがいる方は、DOLKの公式X(Twitter)や公式HPの告知を見逃さぬようすると良いだろう。
参考リンク:DOLK
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.