災害時には、いつも当たり前のように使っている道具が使えない場合もある。
そんな時に活躍するのがポリ袋。物を入れておくだけでなく調理器具としても使うことができ、当サイトでも過去にポリ袋だけで作れる唐揚げやオムレツ・ハンバーグなどをご紹介してきた。
上記のようにいろんなおかずを作れるポリ袋だが……なんと主食であるパンまで作れてしまうのだという。
──えぇ!? パンってこねたり発酵させたり、いろんな工程が必要なはずなのに。本当にポリ袋で作ることができるんだろうか……!?
・あまりにも簡単だった
気になったので、実際に挑戦してみることにした。
今回参考にしたのは、「日本経済新聞」に掲載されていたレシピだ。
詳しい材料や作り方などはこちらに掲載されているので、挑戦してみたい! と思った方は是非チェックしてほしい。
それではさっそく調理を始めていこう。まずはイーストを水に溶かしておく。
続いて小麦粉と調味料を加熱調理ができるポリ袋の中に入れ……
袋を振って混ぜ合わせる。
全体が混ざったら、先ほど溶かしたイーストとオリーブオイルを加え……
再度袋を振って混ぜ合わせる。たのしい。
生地がひとかたまりになったら、空気を抜いてポリ袋の口を縛る。
「振っていれば自然と塊になるのかな?」と思ったのだが どれだけ振ってもまとまる気配がなかったため、外から少し揉んで強制的に塊にした。
そしてそれをそのまま放置。生地が発酵したのを確認したら……
鍋に水を張り、ポリ袋ごとin!! あとはひっくり返しながらしっかり茹でれば……
ポリ袋パン、完成!!
・あまりにもパンだった
ほ、本当にそれっぽくできちゃった……! 全体的に色が白っぽいこと以外は、断面も手に持った感触もオーブンで焼いたパンとそっくりだ。
以前パン作りに挑戦した時に行ったガス抜きも生地を休ませる工程もなかったけれど、ちゃんとおいしく仕上がっているんだろうか。ドキドキしながら食べてみると……
パンだ…………!!
ふわふわもちもちの食感に、イーストの香りと小麦の優しい甘さ。間違いなくパンと断言できる味がそこにはあった。
パン生地って しっかり伸びるようになるまでこね続けたり、乾燥しないよう濡れた布巾をかけておいたりなどいろいろと面倒を見なきゃいけないものだと思っていたんだけど……
こんな手軽な方法でも作れるんだ。確かにこれなら、オーブンや生地を置いておける清潔な環境の用意が難しくてもちゃんとパンを作れそう!
・日常生活にも役立ちそう
ちなみに今回はパン生地を茹でて加熱したけど、フライパンで焼いてフォカッチャのようにしてもおいしいそう。
避難生活中は、どうしても食べられるものの種類が限られてしまう。そんな中でできたてのパンを食べられるのは、かなり嬉しいんじゃないかな。
普通の手作りパンより圧倒的に手間がかからないから、日常生活でも役立ちそうだ。
覚えておいて損はないポリ袋パンの作り方。皆さんも是非このレシピで、手作りパンに挑戦してみてはいかがだろうか。
参考リンク:日本経済新聞
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.