インドのクレープといわれる「ドーサ」は、とにかくデカい! 私(佐藤)が都内で食べ歩いた範囲のお店は、大抵が盆(トレー)からはみ出している。器に収まりきらないのが、ドーサの常識のようである。

先日も東京・虎ノ門の「南インドキッチン」を訪ねたところ、当たり前のように盆からはみ出していたのだが、ここは盆からはみ出すってレベルじゃなかった! 机からもはみ出してる~~~ッ!!

・盆からはみ出す以上の衝撃

お店は東京メトロ虎ノ門駅の2a出口から徒歩約3分のところにある。2022年6月にオープンしており、系列のお店が東陽町(ニラー)と月島(南インドキッチン)にもある


運営はインド映画の配給会社「株式会社SPACEBOX」。店内には映画のポスターが貼られていて、店内では配給作品のグッズの販売も行っているという一風変わったインドレストランである。


ランチメニューは全9種。カレーとナン(もしくはライス)のセットが4種に、ドーサセットやミールスなども揃っていて、とても充実している。


ちなみにカレーセットのナンとライスはおかわり自由。ノンベジミールならサンバール・ラッサム(いずれもスープ)までおかわり自由だ。



私が注文するのは、もちろんドーサのセット(税込1300円)。メニュー写真ではちゃんと盆からはみ出しているな。そうだ、それでこそドーサだ。はみ出すドーサを食うためにここに来たのだから、ほかに選択の余地はない。


お店の人にランチはドリンクがお得とおすすめ頂いたので、一緒にバナナラッシー(税込400円)を注文した。それを飲みつつ、提供を待つことに……。


待つこと約10分。「お待たせしました」と提供されたのがコレです。


え?



盆どころか、机からも10センチくらいはみ出しちまってるじゃないかーーーッ!!


これはおそらく過去最長級の長さでは……。たしか船堀のゴヴィンダスのドーサが51センチあったはず。それよりも長いかもしれないので、あとでアプリで計測してみよう。


このまま真横に置いてたら、店内通行の妨げになる可能性もあるので、無理やり机に収めてみた。それでもまだ3センチくらいはみ出してしまうな。


さて、アプリで長さを測ってみると……。54センチ! 私のドーサ人生最長記録更新! 新記録樹立に感慨もひとしおである。


ドーサの付け合わせにはサンバールとココナッツチャトニ(チャツネ)、それから好みのカレー1種が付く。私はマトンカレーをチョイスした。その上にミニサラダまで付いてくる。


こりゃ満腹確定だな。この内容で1300円は安い。とにかく完食を目指してがんばろう!



・最大にして最強

生地は表面パリパリで中はモチモチ。ドーサの生地はお店によって多少の違いはあるけど、表面のパリパリはどこも同じ。だから、私は安心して注文できるんだよねえ。この歯ざわりが好きなんだよなあ。


マトンカレーに浸してパクリ! カレーは羊臭さがまったくなく、ほんのり甘めに仕上がっている。


ドーサの付け合わせもどこも同じで、サンバールとココナッツチャトニが必ずついてくる。繰り返し食べているうちに、どちらも好きになっちゃったよ。「食べ慣れる」ってこういうことをいうんだろうねえ。


とくにココナッツチャトニのほのかな甘さは、心が和む。他のフルーツにはない、癒し効果があるんじゃなかろうか。チルになります。


順調に食べ進めていたところで、このドーサの衝撃的な事実に気が付いた! 中のマサラ(じゃがいもの炒めもの)の量が多い! 結構ギッシリ詰まっている! ヨソでここまで詰めているものはなかったぞ。


く~! 見た目がデカいだけじゃなく、中身もしっかり詰まっていた!! ゲームのラスボス戦で例えるなら、身体がデカいだけじゃなくて攻撃力も高い! 最大にして最強という1番厄介なタイプである。


小食の人に完食は難しいかもしれないので、まずはミニドーサランチセット(税込1300円)で、感触をたしかめて頂きたい。その上で、ミニではないドーサに挑むと良いだろう。それにしても、今後コレを超える長さのドーサに出会えるのだろうか? 新たなドーサに出会うため、私の旅は続く……。



・今回訪問した店舗の情報

店名 南インドキッチン 虎ノ門ヒルズ店
住所 東京都港区虎ノ門2-5-5 櫻ビル1F
時間 11:00~22:30 土日祝11:00~15:00、17:00~21:00

参考リンク:Nilaa Restaurant(公式X
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼こちらもどうぞ!