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【激推し】セブンの「冷し醬油ラーメン」を食べていない人に今すぐ読んでほしいレビュー / 夏の至宝が今年もやってきた

2024年6月21日

夏が近づくたび、筆者の心は躍る。陽光降り注ぐ青い海、深緑生い茂る山々、夜闇に瞬く花火──それら全てに目もくれず、筆者の眼差しはただセブンイレブンの「冷し醤油ラーメン」を見据えている。

夏と言えばこれである。これを食べなければ夏は始まらないし、終わりもしない。筆者にとって無二の風物詩であり、至高の一品である。

いま「そこまで臆面もなく豪語するほどのものなのか」と思った方にこそ、以下に続くレビューを読んでほしい。本商品の魅力を切々と語っていきたいと思う。


改めて補足するが、毎年夏が近づくとセブンイレブンから「冷し醤油ラーメン」が発売される。このたび2024年6月18日にも東京・埼玉・神奈川・千葉エリアにおいて登場しており、正式な商品名を「チャーシュー5枚のせ冷し醤油ラーメン」という。価格は税抜530円だ。

年によって本商品と微妙に名前の異なるものが発売されることもあるが、「冷し」「醤油」「ラーメン」の3単語さえ入っていれば等しくアタリと考えてよい。この3単語が揃えばすなわちフィーバーである。

とはいえ、何か特別な仕掛けが用意してあるというわけではない。実物を開封すると、まず麺と具材が目に入り、次いでスープやスパイスがそれぞれ入った2種類の袋がお目見えするが、何の変哲もない。具材もチャーシュー・ネギ・メンマといったお馴染みの顔ぶれである。

しかし、ひとたび袋からスープを解き放った瞬間、このラーメンは鮮やかに異次元へと舞い上がる。光を照り返して輝くスープの、何ときらびやかであることか。

まさしくまばゆい夏の海のようであり、山の中を流れる岩清水のようでもある。最早スープを眺めているだけで、一歩も動かずしてバカンス気分である。

この美しさの前では味についてわざわざ書く必要性も薄れるくらいだが、「冷し醤油ラーメンの鑑賞」で記事を終えてしまっては変態のそしりを免れないため、冒頭で宣言した通りに魅力は余さず語っておく。



個人的に、これほど爽やかな醬油ラーメンは食べたことがない。いや、ラーメンに限らず、「料理」というものの中でも最高峰の爽やかさだと感じる。

つるつるとした細麺に、冷たく澄んだ醤油スープが絡み、喉越し良く胃に滑り落ちていく時の快さと言ったらない。「飲んでいる」ような感覚で身体に清らかに沁み渡っていく。言わば清涼飲料ラーメンである。

そんな爽快な口当たりでいて、「味わいが物足りない」わけでも決してない。薄めながら確かな出汁の風味の奥に、濃厚なコク深さが潜んでいる。「透明感」と「冴え」が絶妙に両立されているおかげで、健康な時はもちろん、あまり食欲がない時でも食べやすく、満足度が高い。



どんな時でも夢中になってすすれてしまう仕上がりなのだが、強いてこのラーメンの欠点を挙げるとするなら、価格の割りにややボリュームが少ない点だろうか。しかし前述のような食欲のない時には丁度良い分量でもある。

何にせよ、この夏において魅力あふれる本商品を素通りするという選択肢はない。当記事を通じて少しでも皆さんの心を動かすことができれば幸いである。暑苦しいレビューを読んだあとは、冷たい醬油ラーメンでもいかがだろうか。

参考リンク:セブンイレブン「チャーシュー5枚のせ冷し醤油ラーメン」
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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