大手カラオケチェーンの「カラオケ館」は2024年5月8日に、新業態のお店を東京・銀座にオープンした。そのお店、「タイム珈琲店」はセルフ式の時間制カフェである。カンタンに説明すると、ここはテーブル椅子のしっかりした、ドリンクバーのカフェだ。
実際にお店を利用してみたところ、意外とイイ! 13時まで無料のモーニングがつくし、時間内なら出入り自由だし、喫煙フロアも広くてノビノビ! 何より良いのは、まだ開店したばかりで利用客も少ない穴場なのである。静かで快適、こういう仕事しやすい店が欲しかったんだよ!
・カラ館の新業態、時間制カフェ
みんなもう忘れてるかもしれないけど、コロナ禍でカラオケチェーンはかなりダメージを被っている。というのも、感染が拡大している最中、緊急事態宣言が出されて、一般には外出自粛、飲食店は20時までの時短営業が要請されていた。
そんななかでカラオケ店に行く人はおらず、カラ館をはじめとする大手チェーンはテレワークでの利用を勧めていた。いつ明けるとも知れない緊急事態宣言の中、カラ館は平日部屋代2時間ゼロ円、フードドリンク50パーセントオフなんていう、ほぼ投げ売りみたいなこともやってたもんなあ~……。よくぞ堪えたと言いたい。
世の中がほぼコロナ前の状況に戻ったこのタイミングで、新業態としてカフェ事業に乗り出したようだ。
お店は銀座のカラ館銀座総本店の一角にある。……のだが、表から見えにくい。昼時に訪ねたところ、スタッフが表でビラ配りをしていた。オープンしたばかりでまだお店の存在を知られていないから、空いてるのかも。
中に入るとすぐのところにゲートがある。お店を利用するには、カメラ付きの精算機で事前に会計を行わなければならない。
5月31日までオープニングキャンペーンで利用料金は半額となっている。最短で1時間、通常税込990円のところ、税込495円で利用できる。最長は4時間(フリータイム)で、通常税込2200円のところ、こちらも半額で税込1100円となっている。
なお、夜間(23時~翌5時)はフリータイムで最長6時間の利用が可能だ。
朝7時から13時半までモーニングが無料でついてくる。全部で6種類あり、お昼代わりにピザトーストを頼んでみた。
会計を終えると、QRコード付きのレシートが発行される。これが入退出のためにカギである。
入口のゲートのスキャナーにQRコードをかざすと、ゲートが開いて中に入ることができた。
入るとすぐのところにドリンクバーがある。時間内は全52種のドリンク飲み放題! 好きなものを好きなだけ、ご自由にどうぞ。
カフェとはいえ、お茶をする目的で利用する人は少ないかも。どちらかといえば、コワーキングスペースとしての需要を見据えているはず。実際、奥には衝立(ついたて)とリクライニングシートを備えたワーキングスペースがある。
入ってすぐの扉の向こうはテラス席。打ち合わせなどに利用できそうだ。
地下には、トイレとフードの受取口。それから喫煙フロアがある。
喫煙フロアに行こうと階段を降りようとしたら……、おわ! なんだこのサイバーチックな階段は。これもカラオケの名残りなのだろうか。なぞにカッコよくてビックリした。
こちらが全70席の喫煙フロアだ。奥にはちゃんと紙巻たばこのスペースもある。お昼なのにお客さんは私1人! もはや貸切状態! 穴場だ! 喫煙者のオアシスといっても過言ではない。
ちなみに、地下にも精算機があり追加注文も可能。それからドリンクバーもあるので、いちいち1階に飲み物を取りに行かなくても良いぞ。
ほどなく、呼び出し用のモニターに私の番号が出現した。受け取ったピザトーストがコレです。
悪くない。特別にうまいわけではないけど、無料で付くモーニングにしてはかなり良いと思う。
このほかにもデザート・軽食メニューには、シフォンケーキ(税込265円)やシナモンロール(税込430円)、アイスケーキ(税込380円)なども用意されているそうだ。
目立ちにくい場所にあることから、今のところお客さんは少ないが、ここが「使える」とわかったら、割と混み合うのかも。銀座で軽い作業場がほしいという人におすすめ。近頃吸う場所がなくなって困っている喫煙者の皆さんにも、おすすめしたい穴場である。
・今回訪問した店舗の情報
店名 タイム珈琲店 銀座店
住所 東京都中央区銀座4-2-17 銀座111レジャービル1F・B1F
時間 7:00~翌5:00
参考リンク:カラオケ館、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24