2024年5月31日、映画『マッドマックス:フュリオサ』が劇場公開される。本作は当時ちょっとした社会現象となった「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日談で、主役は女戦士「フュリオサ」だ。
予告編だけでも傑作の予感しかしなかった『マッドマックス:フュリオサ』だが、一足先に試写会で鑑賞してきたところこれがマジで最高! まさに「怒涛の2時間28分」と申し上げていいでしょう!!
・純度100%
2015年に公開され、映画史にその名を刻んだ「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。私は飛行機の機内にあれば100%見るのだが、何度見ても色あせない「名作中の名作」だと心の底から断言できる。
本作『マッドマックス:フュリオサ』は、怒りのデス・ロードに引き続きジョージ・ミラー監督がメガホンを執った正規の続編。マッドマックスの世界観が、そのままスクリーンに炸裂していた。
・オリジンストーリー
さて『マッドマックス:フュリオサ』は怒りのデス・ロードで主人公級の輝きを放っていた女戦士「フュリオサ」のストーリー。簡単に言えば「フュリオサの前日談」といったところだ。
なぜフュリオサの左手は義手なのか? フュリオサはどのように格闘スキルを身に付けたのか? もっといえば おでこにグリースを塗りたくっている理由は? それらの謎が『マッドマックス:フュリオサ』で明かされることになる。
フュリオサを演じるのは「アニャ・テイラー=ジョイ」で、前作でフュリオサを演じた「シャーリーズ・セロン」をリスペクトしている感がヒシヒシと伝わって来た。復讐に燃えるマッドな女戦士、フュリオサを見事に演じ切っていたのではないだろうか?
また少女時代の描写もまあまあ長いのだが、少女フュリオサを演じた「アリーラ・ブラウン」の熱演にも要注目! 個人的にはアニャ・テイラー=ジョイと同等の輝きを放っていたと感じた次第だ。
・ディメンタス!
そして何より、敵役のディメンタス将軍を演じた「クリス・ヘムズワース」が素晴らしかった!! マーベル作品でソーを演じるクリス・ヘムズワースは、どちらかといえば “あえての大根系” で通している。
……が、本作ではクリス・ヘムズワースらしさを残しつつも、マッドマックスの世界観にどっぷり! 狂気に満ちたディメンタス将軍は、ある意味で『マッドマックス:フュリオサ』のMVPと言っていいかもしれない。
で、で、で。
・怒りのデス・ロードを観ておくと
『マッドマックス:フュリオサ』は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観ておくと100倍楽しめると力強く言い切ってしまおう。ご存じの通りマッドマックスの世界には、支配者「イモータン・ジョー」を始め狂ったヤツらがズラリと登場する。
本作ではそれらのキャラが深掘りされるだけではなく、例えば砦での生活がチラチラと描かれていた。あなたは誰が「マザーミルク」の生産者になるかわかるだろうか? そういった細かな描写が怒りのデス・ロードファンに突き刺さるに違いない。
総じて『マッドマックス:フュリオサ』は怒涛の2時間28分! 1秒も退屈な時間など無い!! グロくもド迫力の戦闘シーン、汚い頭のイボなどの細かなディテールに至るまで『マッドマックス:フュリオサ』はマジで最高であった。
とにもかくにも、怒りのデス・ロードがお好きな方には絶対の自信を持って『マッドマックス:フュリオサ』はオススメだ。しつこいようだが予習をしておくとさらに楽しめるので、公開までに怒りのデス・ロードを観ておくように!
参考リンク:マッドマックス:フュリオサ
執筆:P.K.サンジュン
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