ローソンのマチカフェに、今月14日から “濃さを選べる機能” が順次追加されている。対象はコーヒーとカフェラテの全サイズ。ローソンのアイスカフェラテ(メガ)を年間100杯飲んでいるマチカフェガチ勢として、これは生活が一変するかもしれない重大事案である。
一瞬「濃ければ濃いほどお得なのでは?」という貧しい思考が頭をよぎったが、よく考えるとカフェラテの濃さを調整するのはミルク。ミルクとコーヒー、どちらの原価が高いのかは微妙なところだ。となると、やはり「自分の好みの濃さを各自で見つける」のみ……!
・検証である
これまでの流れだと、マチカフェのセルフマシンでアイスカフェラテを淹れるには「アイスメニュ」→「アイスカフェラテ」→「サイズ選択」という手順をふめばよかった。
新機能導入後のマシンには、そこから「濃いめ」「ふつう」「軽め」を選択する手順が追加されている。
「濃さによって量が違うのでは?」という貧しい思考が頭をよぎったため、若干お行儀の悪い行為ではあるが、あらかじめカップから氷を取り除き、まず3パターンの原液の量を比較することにした。マチカフェの氷は店員さんが手作業でカップに入れてくれるので、場面によって氷の量が変化しがちという側面もある。
すると……
す、すくねぇぇぇぇええええええ!!!!!!!!
アイスカフェラテがこれほど氷でカサ増しされていた事実を、私は今回初めて知った。分かりにくいので透明カップに移したところ、濃さによる量の違いは認められないように思われる。ただ、色の違いは明らか。
ちなみにカップをさわると、どうも「濃さが強いほど温度が高い」らしい。おそらくコーヒーの量が多いほど熱いのだろう。つまり「濃さが強いほど早く氷が溶ける」ってことになるよね。
軽量してみると、マチカフェのアイスカフェラテ(Mサイズ)の氷なし状態は約150ml。
公平を期すため、氷なし状態の3種類を冷蔵庫でキンキンに冷やしてから飲み比べよう。
・さらに検証である
それではキンキンに冷えた原液を飲み比べる。
まず「濃いめ」。ちなみに私はブラックコーヒーが苦手なタイプの人間だが、そんな私にとってみれば、これは「もはやコーヒー」であった。でも飲めないほどじゃない。ってことは、やっぱりカフェラテなんだろうなぁ。
続いて「ふつう」。「濃いめ」の後に飲むと、非常に強いミルクの存在を感じる。これまでカフェラテについて “コーヒーにミルクを入れたもの” という認識を持っていたが、ひょっとして “ミルクにコーヒーを入れたもの” だったのかもしれない。
最後は「薄め」。さらに強烈なミルクを感じる。「もはやアイスミルク」と言っても過言ではない。
・とことん検証である
氷を入れた状態も試してみる必要がある。
こちらがアイスカフェラテ3個ぶんの氷。
常温でじっくり溶かし、水の状態にしたものがコレ。軽量すると590mlあった。
3等分すると約200ml。これがローソンのアイスカフェラテ(M)の氷の平均値ということになる。原液より氷の量が多いとは知らなかった……なんか理科の実験みたいになってきたな。
こちらがローソンのカフェラテ原液に水(溶けた氷)を戻したもの。夏場はあっという間に氷が溶けてしまうことが多いので、この状態こそがスタンダードなアイスカフェラテといえよう。
薄まり度MAXのアイスカフェラテを飲み比べてみると……あくまでも個人の好みであるが、意外にも私は「濃いめ」が1番好きだった。「軽め」はなんというか “薄めたミルク” みたいな印象を受けたのだ。そのまんまで申し訳ないが。
先ほどはコーヒーの主張が強すぎると感じた「濃い」が薄まって、要するにアメリカンになったというワケなんだね。私の2024年夏はコレで決まり! 想像以上に差がデカかったマチカフェの濃さ革命。みんなも全部試してお気に入りを見つけてくれよな!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.