その存在は知っていたが、あえて買いに行こうとは思わなかった。なぜなら、人気がありすぎるから。連日長蛇の列ができており、購入できるまでにかかる時間を想像すると恐ろしい。
ただ先日、ついに「食べたい欲」が爆発しそうになった。もう我慢できない……というわけで、向かってみることにしたのである。JR新宿駅改札内の「羅家 東京豚饅」に。
・ジェネリック551
「羅家 東京豚饅」自体は以前の記事でも紹介している。551創業者の孫が監修している豚まん屋で、2021年11月に東京・恵比寿にオープン。
それから約2年半後の2024年4月17日、新宿駅改札内の商業施設「イイトルミネ(EATo LUMINE)」でも買えるようになったことは、新宿で働く私にとって幸運でしかなかった。
絶対に買う。そう決めてイイトルミネに向かったものの……冒頭で述べたとおりである。行列を見て一瞬で心が折れた。
あかん。いくらなんでも時間がかかりすぎる。まぁ、イイトルミネ内には他に美味しそうなものがいっぱいあるから別にいいや。
例えば、1000円以上するお茶漬けとか、3000円以上するお弁当なんて最高だろ……と思いそれらを紹介してきた。
豚まんはあえて見ないようにしていたのだが、SNSやネットニュースなどで「新宿の東京豚饅が大人気」とか「ジェネリック551最高」みたいなコメントを見るたびに心がざわつく。
そうか。東京豚饅はジェネリック551と呼ばれているのか。たしかに、2年半前に実際に食べてみたけど味的には551とあまり変わらなかったしなぁ。食べたいなぁ……でも行列がなぁ……
せや!
仕事をサボって買いに行けばいいんや!
――というわけで、平日の15時頃にお店に向かった。コロナ禍以降、働き方の自由度が一気に高まったが、さすがに15時頃は結構な人が働いているだろうから余裕で買える! と思ったら……
一体どんだけ人気なんだよ。いま15時過ぎだぞ。今日はもう帰るか。
だけど、帰宅ラッシュがはじまるともっと混むだろうし、せっかく仕事をサボって来たんだからなんとかゲットしたい。
そこで、列を制御していたスタッフの方に「大体何分くらい待つんですか?」と聞いてみたところ……
「まぁ30分くらいですかね」
・予想的中
結果的に、スタッフの方の予想がほぼ的中し、列に並んで約32分後に購入できた。
ちなみに、価格的には普通の「豚饅」が1つ300円、「黒胡椒豚饅」が1つ330円、「ちまき」が1個480円……といった感じ。
購入したのは「豚饅」と「ちまき」。どちらも文句なしに美味かったが、もっとスムーズに買えることを想定していた私としてはどこか腑に落ちない。
もしかして……
開店と同時に行ったら楽に買えるのでは? っていうか、もっと豚まん買えばよかった! ぜんぜん足りん! と量的な面で不満もあったから、翌朝再び行ってみることに。
なお、お店の開店時間は午前10時。実は8時と勘違いしていたのだが10時だ。
そこで、30分前の9時半に行ってところ誰もいない!
これだよ、これ! この光景が見たかった! だけど、開店時間の10時まで30分あるから、どこかで時間を潰すか。
幸い、新宿駅の改札内にはカフェもある。そこでコーヒーを飲み、開店時間の5分前である9時55分前に再びお店に向かう。
すると……
ギャーーーーー!
もうこんなに行列が。油断した。完全に油断した。これはまたしても30分コースか?
絶望に打ちひしがれながら列に並ぶこと約20分。なんとか購入完了! 思ったよりも短くて済んだぞ。
まぁ、開店時間前に行ってるのに購入まで20分もかかっている時点ですごいのだが、それはおそらくイイトルミネ自体がオープンして間もないってのもあるだろう。
今後はもっと楽に買えるはず……だけど、少なくとも今はヤバい。購入を考えている人は覚悟を決めて店に向かってくれ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 羅家 東京豚饅 イイトルミネ新宿店
住所 JR新宿駅B1階イイトルミネ内(西改札方面)
時間 10:00〜22:00
参考リンク:羅家 東京豚饅、EATo LUMINE
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼普通の豚饅。見た目も味も551にソックリ
▼ちまきも美味い!