ついに『せいろ』手に入れた。以前よりふんわり購入を検討していたが、つい先日ネット広告で出てきたため「今か……」と思いきり、ポチっとした次第である。

かさ張るなどの心配をしていたものの、そんなことはどうでもよくなるくらい、とにかく便利。 “驚きの料理器具” であることを、ひしひしと感じている。


・せいろを選ぶ際には大きさと素材と、鍋に注意

記者が購入したのは、杉素材の中華せいろ。簡単に言えば、蒸し器だ。先に書いた通り嵩(かさ)があるので置き場所に困るし、しっかり乾かさないとカビそうでもある。

やや扱いづらいイメージを持ってはいたが、沸騰した湯が入っている鍋の上に食材を詰めたせいろを重ねて置くだけで、料理が完成するというのはとても魅力的だ。

中華街などに行くと、積まれているせいろを見かけることがある。実際に家に迎えるにあたりわかったことだが、一口にせいろと言ってもいろいろある。

中華街で積まれているあれらはきっと、それぞれ違う特徴があったのだなと今になって気が付いた。選ぶ際に注意すると良いだろう点は、大きさと素材、そして併せて使う鍋を用意することだ。

メーカーにもよるが大きさは1人前用からあるので、食べる量に合わせて決めるべし。素材については香りの好みもあるだろう。

また、せいろと鍋とセットになっているものを必ずしも買う必要はないが、せいろとサイズの合う鍋が家にないと蒸すことができない。

必ず程よいサイズの鍋があるとは限らないので、個人的にはセット商品を買うほうが安心だと思っている。



・もう手放せない

そんなこんなで我が家にやってきた、せいろ。説明書きによると、湯を沸かした鍋の上に湿らせたせいろを食材を入れて置けばOKとのこと。


拍子抜けするほど簡単だが、お言葉に甘えて切った野菜や肉を敷き詰めるだけの作業をすませる。火が通ったところを見計らって、引き上げれば完成だ。


しかも、せいろを何段か手に入れれば、数品同時にできてしまうという素晴らしさ。そんなうまい話があるのかと、出来上がった食材を口に放り込んだが、びっくりするくらい美味しく蒸されていた。

野菜は茹でるよりも、適度に水分を残したままもっちりしゃっきりと、肉はパサつかずふわっと柔らかに仕上がっていたのだ。蒸すと食材ってこんなに味が変わるのかと、感動すらしてしまう。


何よりひとつのコンロで済み、一度せいろに入れてしまえば放っておいて良い手軽さ、しかも美味しく仕上がる。せいろはこれ以上ない、最強の料理器具ではないか。

過去いくつか時短家電というのか便利家電というのか、そうしたものを使ってみたことがあるが、匹敵どころか超える便利さであると感じている。もう絶対に手放せない。

普段料理をしない人でも、これならば楽に使えるはずだ。一家に一台というのは、もしかしたら『せいろ』のためにある言葉なのかもしれない。そんなことを考えながら、今晩もせいろでご飯を作る予定だ。

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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