創業55周年を迎えている大阪王将。現在、記念メニューとして『スーパーチャーシューエッグ炒飯』がスーパー展開されていることは以前の記事でお伝えした通り。これはまあ大がかりに情報が出てるので色んなメディアで取り扱われているんだけど……
新宿店に食べに行った際、それとは別に見たことない炒飯を発見した。なんじゃこりゃあ! ググっても情報が1つも出てこねェェェエエエ!!
・シレッとメニューにあった
その名も「玉子たっぷり炒飯(税込690円)」。タッチパネルの炒飯枠にシレッと並んでいたのだが、公式サイトで他数店舗のメニューを見てもそんな炒飯はない。玉子炒飯ではなく、玉子たっぷり炒飯。
そもそも玉子炒飯自体がベーシックメニューに存在しないのに、わざわざ「たっぷり」とつけることでハードルが上がっていることに大阪王将は気づいているのだろうか? ガチでたっぷりじゃないと許されないぞこれ。そこで確認のため注文してみたところ……
これでもかというほどたっぷりだった。
・ただし
オムライスみたいになっとるやないか! しかも、炒飯なので玉子のベールの下のご飯にも玉子が混じっている。玉子パラダイスや。ただし……
具は玉子しかない。極振りすぎるだろ。ゆえに、ご飯部分の見た目は若干貧乏くさいのだが、だからだろうか? 味がシンプルである。
・だからこそ
大阪王将の炒飯は派手で濃い味付が多いが、玉子たっぷり炒飯はそれとは逆。出汁の味とご飯の甘み、そして玉子の豊潤さでバランスを取っているような味は、素朴な町中華の炒飯みたいな懐かしさがある。
私(中澤)は大阪南部の田舎町出身なのだが、コンビニやチェーン店どころか飲食店もろくになかった町に一軒だけあった個人経営の中華料理屋「美々亭」の味を思い出した。そう言えば、子供の頃凄い好きだったなあ。
思わず、美々亭の隣にあったスーパーマーケット「マツゲン」にまで思いを馳せてしまったことはさて置き、大阪王将が推しだす派手炒飯とは少し違う方向性であるこの炒飯。ちゃんとウマくて、逆に癖になる味と言える。
現状、取り扱い店舗は新宿店しか分からないのだが、もし出会ったら食べてみてくれ。その素朴なウマさに「こういうのでいいんだよ」ってなるかも? 派手炒飯より安いしな。
・今回紹介した店舗の情報
店名 大阪王将新宿店
住所 東京都新宿区新宿2-11-7
営業時間 11:00~23:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.