大草原不可避とは一般的に「めっちゃウケる」的な意味のネットスラングだが、これから紹介するお弁当もある意味で大草原不可避である。あまりにも大草原すぎるので、思わず「草生えてる」と言ってしまう人だっているかもしれない。
いや、その前に値段に圧倒されてしまう人は多いはず。なんてたって1つ3240円! 先に言っておくが、うな重でも寿司の詰め合わせでも高級焼肉弁当でもない。それなのに、3240円である。では、中には一体なにが詰まっているのかというと……?
その前に、まずは販売している店舗などについて簡単に触れておこう。3240円のお弁当を販売しているのは「秘密厨房」というお店で、ロケ弁などを扱っているらしい。
詳しくは公式サイトを参照してもらうとして、その店舗の1つが新宿駅改札内の「イイトルミネ(EATo LUMINE)」にある。
イイトルミネは20以上の飲食店が集まっているグルメスポット。2024年4月17日にオープンしたばかりで、新宿駅の中でいまもっともホットなエリアと言っていいかもしれない。
その中を歩いているとき、発見したのだ。「イイトルミネ新宿店限定」と書かれた『極み「春」弁当』を。
先に述べたように価格は3240円。新宿駅の改札内で3000円以上するお弁当が販売される時代になったか……と思うと妙な感慨が湧いてくる。同時に中身が気になるので購入してみることに。
袋から出すと、容器の段階で普通のお弁当ではない。どちらかというとお重。
そいつを開けてみたら……
大草原〜〜〜〜!
そう、ご飯の上に乗っているのが野菜なのだ。ふりかけでもジャコでもおかかでも梅干しでもなく、季節の野菜なのである。
なんという意識の高さだろう。ちょっとでも体にいいものを食べて欲しいという気持ちを感じるが、私には白米と野菜を同時に口に入れる習慣がない。
いや、むしろその習慣がある人って一体どれだけいるのか? と思いながら食べてみると、野菜はご飯に合うように味付け等が工夫されている。うん、美味しい。
まぁ正直なところ、「ご飯との相性で言えばジャコとかタラコの方が勝っているのでは?」と思わなくもなかったが、それら “ご飯が進む系の王者” に挑んでいるからこそ「極み」なのではないか……という気もした。
で、もちろん弁当はご飯だけではない。おかずはこんな感じ。
肉(ローストビーフ)と魚が両方用意されているほか、こちらにも野菜がチラホラ。どれも美味しかったが、野菜愛が強い人ほどより満足度が高くなるお弁当なのは確かだろう。
ちなみに、お弁当の中身は日替わり。つまり毎回同じ中身ではないが、お弁当には「植物がもつそれぞれの味わいを引き出し合う精進ちらし」的なことが書かれていたので、ベースは “大草原” のようだ。
それだけに旬はメチャクチャ味わえるはず。価格が価格だけにそう簡単に買えるものではないが、気になる人は是非!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 秘密厨房新宿店
住所 JR新宿駅B1階イイトルミネ内(西改札方面)
時間 8:00〜22:00
参考リンク:秘密厨房、EATo LUMINE
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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