生キャラメル、生カステラ、生食パンなど、世の中には「生」の付く食べ物があふれている。

なめらかな食感や柔らかさは確かに “生っぽい” のだが、実際に「生なのか?」と聞かれると「火は通ってるよね」なんて答えになってしまう。

やはり “本当の生モノ” はリスキー。例えば 焼く前のクッキー生地だって、あんなに美味しそうだけど絶対に食べちゃダメ。

……って思ったら! えぇっ、焼かずに食べられるクッキーを提供している店が 原宿にあるの~~っ!?!?

・絶対NGな生クッキー

そもそも「未加熱のクッキーって食べちゃダメなの?」って話なのだが、コレはガチでNG。

小麦粉に含まれるβデンプンという成分が、未加熱では消化不良となって腹痛・嘔吐を引き起こしてしまう。また食中毒の原因となる有害な細菌がいる可能性があるため、生の状態で食べるのは超危険なのである。


──そうは言っても、である。

バターと砂糖をたっぷり含んだ焼く前のクッキー生地って、めちゃくちゃ美味しそうに見えるんだよね。

本当は絶対にダメなんだけど、つい魔が差してペロッとなめたことがあるのはきっと筆者だけじゃないはず。(今は危ないって知ってるからしないけど!)


そんな事情から、欧米に「クッキードウ」と呼ばれる生クッキーがあると知った時は「食べてみてぇ~っ!」と興奮したし、原宿に(たぶん)日本で唯一レギュラーメニューとして生クッキーを提供している店『クッキータイム』があると聞いた時は、いつか絶対に行こうと心に決めていた。

ってことで、長くなったけどここからが本題。念願叶ってクッキータイム原宿店に行ってきたぜっ!



・クッキータイム原宿店

原宿駅から北へ徒歩1分。異国ポップな外観と真っ赤なモンスターが目立っていたので、お店はすぐに見つかった。


クッキータイム原宿店はニュージーランドに本社を置くショップで、イメージキャラクターである彼(?)の名前は「クッキーマンチャー」というらしい。

後ほど調べたところによると、オリジナルグッズやLINEスタンプも作られ 世界中にファンがいるそうな。


店内は天井、壁にクッキーのイラストが散りばめられ、まさに原宿って感じのポップな雰囲気。

多量のラブリー要素に一瞬圧倒されてしまったが、笑顔で試食用クッキーを渡してくれた店員さんのおかげで すぐに落ち着きを取り戻せた。


手渡されたのは一番オーソドックスなチョコチップクッキー「チョコレートチャンク」。

ザクザクとした食感とやり過ぎない甘さ、噛みしめるごとにジュワッとチョコとバターが口に広がる。方向性としてはアメリカンな感じで、カロリーさえ気にしなければいくつでも食べられそうなほど美味しい!


ショーケースの中には、味とサイズ違いのクッキーがたくさん並んでいる。

価格はミニサイズが135~160円、ラージサイズが350~380円。1枚ずつでも買えるけど、10枚のまとめ買いでお買い得になるのだそう。


お目当ての生クッキーはどれだろう? キョロキョロと店内を見て回っていると……あっ、あったぁ~~~っ!!!!

「アイスと生クッキーのハーフ&ハーフ出来るよ!」とのこと。

逆に言うと生クッキーを単体で注文することもできるワケだが、個人的にはあんまりオススメしないかな。理由は……後ほど食べながらお伝えしよう!



バニラアイス×生クッキーのハーフ&ハーフ(税込700円)を注文。

アイスにはトッピングのチョコレートチャンクが刺さっていて、一番下には念願の生クッキー!

水分を帯びながらもモソっとした質感で、「本当に焼かずに食べてもいいの?」と聞きたくなるほど “クッキー生地そのもの” だ。


まずはジャブとして、アイスを一口食べる。

海外のスイーツだから相当甘いだろうと覚悟していたのに、意外なほどのアッサリ味に拍子抜けをした。

ミルク感控えめでサラッとしている。例えるならばロッテの『爽』からシャリシャリを抜いた感じだろうか。逆にビックリしたが、もちろんコレはコレで美味しい。


続いては生クッキー。粘土みたいな固さに、スプーンを突き刺すようにしてひと口分をすくい取る。

口に入れるとぬっとり、ねっとりとした舌触りとともに バターとアーモンドのような味が広がった。

噛むとシャリシャリとココナッツフレークのような食感と、チョコチップが砕けるごとにジュワッと甘みも染み出してきて……うん、美味しい!



心配な方のためにここで種明かしをしておくと、生クッキーと言えども 本当に生の小麦粉を使っているワケではない

一般的には加熱後の小麦粉をバター・砂糖などと混ぜて作り、卵や牛乳は不使用なことが多く、食中毒の危険はナシ。

生の生地っぽい食感は残しつつも 安心・安全なスイーツが、生クッキーの正体なのである。


──と、ここで一緒に来ていた友人が「似たものを食べた記憶がある」と言い始めた。

実は筆者も同感。この食感とアーモンドっぽい風味、なんだっけ?


2人でウンウン唸って記憶を手繰り寄せた結果……たぶん、マジパンだ。マジパンに小麦粉・チョコ・バターを追加するとこんな味になる予感がする!


ひとつ確実に言えるのが、生クッキーは美味しいけど羊羹(ようかん)級に重いスイーツであるということ。

バニラアイスがサラッとしていたため 途中までは交互に難なく食べ進めたが、最後の2口ぐらいは「美味しいけどもう飲み込めないぃぃ~っ!」的な気分になったことはお伝えしておきたい。

頼むなら、単体ではなくハーフ&ハーフ。あるいはコーヒーと一緒に注文するのがオススメです。



・お土産にもイイね!

──以上が念願の生クッキーを食べた感想であった。

絶品ってワケじゃないのだが 生っぽい食感とバターの風味がクセになり、半月後ぐらいにまた食べたくなるような不思議なスイーツだな。


なお 店内には今回ご紹介したもの以外にも、パッケージングされた賞味期限の長い商品の取り扱いもある。

持ち帰り用の手提げバッグ(100円)はカラフルで海外っぽく、お土産にも最適。オンラインショップもあるので、家が遠い方も要チェックだ!

参考リンク:クッキータイム
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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▼今回食べたアイス以外にも、クッキーテイストなシェイクやドリンクが楽しめるよ!

▼よく見ると、照明までもオリジナル品。細かいところまで全部が可愛い、原宿にピッタリなお店でした