長年、青山剛昌さんの『まじっく快斗(主人公は怪盗キッド)』のファンだ。『名探偵コナン』の連載が忙しいからか、不定期連載となっているが、今でも物語は続いている。
2024年4月12日に公開となった『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では、そんな『まじっく快斗』ファンが歓喜せずにはいられない衝撃展開が繰り広げられた。
まさか30年以上の時を経て、このような新事実が露呈(ろてい)するなんて……。古参の青山作品ファンはもちろんのこと、新たなファンを続々増やしそうなこの映画。さすがはコナン、今年もやってくれたな。
・登場するキャラクターが豊富で、しかも意外
劇場版「名探偵コナン」シリーズの27作品目となる『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、北海道の函館を舞台に話が展開していく。
コナンの宿敵でもあり、今や友だちのような距離感にも見える怪盗キッドが登場。彼が狙うのは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だ。詳しくは映画を見て確認してほしい。
とにかく衝撃的とだけ、伝えておこう。そんな本作の見どころのひとつが登場するキャラの豊富さと意外さであると思う。
あの人もこの人も、えっっっっっ……その人まで?? と頭の中ですぐには情報を処理できないほどに、ありとあらゆるキャラクターたちが登場する。
まさか令和の映画館で、彼らに会えようとは。子どもの頃の記者に、きょうという記念すべき日を教えてあげたい。
・思わず叫び声をあげてしまうラスト
しかしキャッチコピーに使われていた “ついに明かされる、キッドの真実――” については、言うほどでもないかなあーと思っていた。途中までは。
映画予告にインパクトのあるシーンやセリフを切り取って使うことはよくあることだし、昔のコナン映画なんて特に、本編にない映像を予告で使っていた記憶もある。
映画に行きたいと思わせるためにはやってしかるべしな戦略なので、そこはまあ良い。『名探偵コナン』や『まじっく快斗』の本編は本編で進んでいることだし、わざわざ映画でキッドの新事実を明かす必要もなかろうと納得しかけたその時。
……衝撃的な情報が明かされたのだ。映画館がざわっとしたのは記者の気のせいではないだろうし、自身も「え、マジで??」と声に出してしまった。
『コナン』というよりは『まじっく快斗』ファンにとって、より驚天動地だったと言えるかもしれない。とにもかくにも、最後にとんでもない爆弾を落として幕引きとなった。
これだから連載から30年も経つのに、いまだに離れられないんだよなと思いつつ幸せな気持ちで劇場をあとにした次第。
冒頭に書いた通り、何も知らない人でも十二分に楽しめる内容になっているので、今すぐ映画館に行くもよし。いやいや、少しは事前に情報を得ておきたいという人には朗報がある。
2024年4月30日まで「名探偵コナン公式アプリ」にて『まじっく快斗』の1巻まるごと6エピソードと、2巻~5巻の各1エピソードをセレクトした全10エピソードを無料で読むことができるのだ。
また配信サービスではアニメ『まじっく快斗』を見られるほか、4月10日発売の『週刊少年サンデー』20号には7年ぶりとなる同作の新エピソードが掲載されている。
より深く映画の内容を理解したいという人は、そのあたりもチェックしておくとよいと思う。長寿作品であるからこその魅力が詰まった『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』一見の価値大ありだぞ。
参考リンク:名探偵コナン 100万ドルの五稜星、PR TIMES
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.