DIYとは「Do it Yourself」の略で、業者ではなく自分で作ったり直したりすることを意味する言葉だ。昔風にいえば、「日曜大工」に相当する言葉で、ホームセンターなどではよく目にする。
そんな「DIY」の文字を飲食店で目撃してしまった! そのお店には「DIY天丼」というメニューがあったのだ。「具材を選んで自分で作る」って書いてあった、ということはつまり……。
・DIY天丼だと!?
私(佐藤)が「DIY」を目撃した飲食店は、東京・大井町の「和民のこだわりのれん街」である。ここは和民の屋台村のようなお店で、和民の主要ブランドのメニューを一度で楽しむことができるという。
ちなみに「WATAMI ALLSTAR BLAND」として名を連ねているのは、居酒屋和民・中華四川料理WANG’S GARDEN・炉ばたや銀政・焼肉かみむら牧場・すしの和・美幌峠牧場・ドリンクスタンドゴジピタパーラーである。
平日(月~木)のランチ営業は11時半から(16時半まで)ってことでお店に行くと、入口に券売機が待ち構えていた。私はてっきりランチでも全ブランドのメニューを楽しめると思っていたんだけど、ランチはメニュー固定とのこと。さすがに昼から全メニュー提供はムリか。
……ふと目に入ったのは券売機脇のPOP……
そこにはなんと、DIY天丼と書かれていた!
DIYとは「自分でやること」と理解している。つまり、これってもしかして、具材を選んで自分で揚げるってこと? まあ串揚げ屋とかだったら珍しくないと思うけど、ここは一応居酒屋だしなあ。
ひょっとすると、厨房に入って自分で揚げる? いやいや、そんなわけがない。いろいろ大人の事情でそれを許すわけにいかないしなあ。
でも、具材を選んで自分で作るってことは、何かを自らクリエイトするに違いない。
アレコレ想像してしまったけど、どうやらそうではないらしい。揚げ立て天ぷらを自分で盛るだけだったか。なんかホッとしたような残念なような……。
券売機で「選べる天丼」の項目を開くと、まずはご飯を選択する。天丼用ごはんには並と大があり、それぞれ税込300円と350円となっている。
海苔とタレのついていない “素” めし(ごはん)は並が税込200円と大が税込250円だ。安く済ませたいなら素めしもアリ。ただしタレがないので、少々味気ないけどね。
次にトッピング、ここで好きな天ぷらを好きなだけ選ぶ。れんこん・さつまいも・しいたけは税込100円なので、素めしの並にこれら3品を選べば500円で天丼が食えるぞ。
・これが私のDIY
これが注文したDIY天丼。最後は自分の手で仕上げるためなのか、天ぷらは別皿だった。
頼んだのは天丼用ごはん並に、海老天(税込150円)・清流鶏かしわ(税込150円)・あなご天(税込400円)。
あなご天は推定20センチ。それほど期待していなかったけど、こりゃ食い甲斐ありそうだな。
それとかき揚げ(税込400円)、にんじんと玉ねぎとむき海老で構成された、やや海鮮よりのかき揚げだ。
これらを全部ご飯の上にドン! これが私のDIY天丼だ。並盛の茶碗ではギリギリだったので、ご飯を大盛りにすべきだったな。
衣はサクサク、具材はアツアツ。甘辛いタレが美味しさを引き立てている。タレがあってこその美味しさなので、素めしではなく天丼用ごはんをおすすめする。天丼用ごはんと素めしの価格差100円は、味に如実にあらわれていた。何ならタレだけ別途販売してほしいほどだ。
欲をいえば、シメに出汁茶漬けがあると嬉しい。100~150円で出汁を提供してくれるサービスがあるとさらに良さそうだ。
なお、このお店は税込1280円でもりそばの食べ放題もやってるぞ。しこたま食べたい大食漢はこちらをどうぞ。
具材を好きに選ぶDIY天丼。自分で揚げるわけではないので、安心して注文して頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 新総合居酒屋 和民のこだわりのれん街
住所 東京都品川区東大井5丁目17-2 林ビル1・2F
時間 11:30~14:30 16:00~翌3:00 金・祝前16:00~翌3:00 土15:00~翌3:00 日・祝15:00~23:00
定休日 なし
参考リンク:和民のこだわりのれん街
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]