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「最強の冷凍食品」が誕生したかも…1袋でタンパク質20gを摂取できる「ワイルディッシュ」は業界を変えるか

2024年3月13日

このところ、健康志向の人を中心にタンパク質が注目されている。ダイエットをするにしても、筋トレをするにしてもとにかくタンパク質は超大事。表記を気にして食事する人も少なくないことだろう。

そういった時代の流れがあるからなのか、タンパク質の表記がデカデカと書かれているケースも珍しくないが、ここにきてニューウェーブを感じる冷凍食品が出た。2024年3月1日から全国で発売されたマルハニチロのワイルディッシュがそうである。

・タンパク質を摂取できる新シリーズ

2019年の夏に初めて登場して以来、いろんな種類が出るほど人気のワイルディッシュ。その名の通り「ワイルドにかきこめる」点が便利で取り扱っているお店も多い。

で、そこに新たに加わったのが「ワイルディッシュ プロテイン」だ。直球なネーミングではあるが、1袋で20gのたんぱく質が摂れるとのことだから期待が高まる。というのも……

厚生労働省によると、タンパク質の食事摂取基準(1日あたり)は成人男性60g、成人女性50gとなっているから1食に必要な量はワイルディッシュ1つでまかなえる計算になるのだ。こいつは最強の冷凍食品が誕生したかも……!



・とにかく早い

買う段階で早くもそう思ったのには理由がある。なにしろワイルディッシュは……


とにかく調理が早く……


皿いらずの楽チン仕様なのだから!!


時間が足りない現代社会において、4分あれば美味しいご飯が食べられるのはデカい。そこに今回タンパク質まで加わったのだから「鬼に金棒」というやつである。



・ガリバタチキンライス(519kacl、タンパク質24.3g)

なお、新シリーズの種類はガリバタチキンライスと豚キムチ炒飯の2つで、都内のスーパーだと1つ321円だった。まずはガリバタチキンライスの方から食べてみよう。

内容量は250gとちょい少なめなのは従来のシリーズとそう変わりないが……ふむ。


ガーリックバターソース風味だけに、味付けは結構濃いなというのが第一印象だ。そして具材には鶏ムネ肉、ブロッコリー、コーンやタマゴなどなど。

タンパク質を豊富に含んでいる構成はどこか味気ないイメージがあるも、これなら美味しく食べられる人も多いに違いない。

バターの影響かネットリ感が少しあるが、これ1つ食べたらタンパク質20gを摂取できるという安心感は大きい。チキン食べなきゃとかプロテイン飲まなきゃなどと、イチイチ考えなくていいのは楽チンだと感じた。

よって、個人的にはアリ。ガチ勢はまた違う考えになるかもしれないが、ざっくりとタンパク質を気にしているくらいのスタンスなら刺さるのではないだろうか。



・豚キムチ炒飯(532kcal、タンパク質24.5g)

続いては豚キムチ炒飯。こちらの具材には豚肉、タマゴ、そして白菜やニラ、ねぎなどが使われている。ガリバタチキンライスの具材に比べるとタンパク質のイメージは和らぐが、しっかりと20gを摂取できるとのこと。


そして味の方は一言で表すなら「うん」といったところである。

膝から崩れ落ちるくらいウマいかと言われたらそうでもないし、マズくもない……つまりは普通なのだ。あとはタンパク質の影響なのか、舌に独特なクセが少し残るのが印象に残ったくらいだろうか。

ピリッと辛さのアクセントが効いていて特徴を出せているし、普通の豚キムチ炒飯だと言えるから「うん」という感想に着地した。でも、普通でタンパク質が摂取できるならそれはそれでいいのかもしれない。

──と、特徴を探すのに手間取ってしまったが、普通が一番という表現があるようにこういった形態が案外人気になったりもするものだ。ガリバタよりも食べやすいし、個人的にオススメするならこっちの方かも。

いよいよ本格的に始まったかとも思わなくもないタンパク質をアピった冷凍食品の展開。人気シリーズのワイルディッシュで勝負に出た(たぶん)マルハニチロに他も続くか注目したいところである。

参考リンク:マルハニチロ厚生労働省
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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