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豊洲市場場外の大型商業施設「千客万来」は本当に千客万来しているのか? 平日に訪ねてみたら…

2024年2月19日

築地から豊洲に東京都中央卸売市場が移転したのは、2018年10月のことだ。早いものでそれから5年以上の歳月が経過した。移転後も、築地の場外市場は観光スポットとして人気を博している。一方の豊洲はというと、コロナ禍を経て2024年2月1日、ようやく場外に大型商業施設「千客万来」がオープンした。

はたして、その名の通りに千客万来しているのだろうか? 平日(月曜日)の午前中に行ってみたところ……。

・江戸前場下町は閉館

築地市場は80年以上の歴史を持ち、「日本の台所」とさえ言われた巨大市場だ。豊洲開業当初は業者がごっそり引っ越してしまった影響で、いくぶん活気を失ったかのように見えた。


しかし、歴史ある「築地」ブランドの力は損なわれることなく、コロナ禍を超えて、活気と賑わいを取り戻している。


一方の豊洲は場外市場がなかったために、一般客が立ち入れるエリアは限られている。その受け皿として、2020年1月に場外に「江戸前場下町」という商業施設を開業していたのだが、折り悪く開業まもなくコロナが猛威をふるった。

それから4年、千客万来のオープンと共に役目を終え、2024年1月末日に閉館している。



・平日の客入りは……

さて、その千客万来の客入りはいかほどか? おそらく開業日には相当人が訪れたと思うけど、約3週間が経ってさらに人が詰めかけているのか? それとも……。

ゆりかもめの市場前駅で降りて、改札を抜けたところ、駅周辺には割と人がいる気がする。普段の開市日よりも多いかも?


あれが施設だな。タワーマンションやオフィスビルが立ち並ぶ豊洲に、似つかわしくない和の街並み。外国人観光客を意識して造られたのだろう。日本らしいといえば日本らしいが……。


施設は3階建てで、入口の「木戸門」を抜けると、「豊洲江戸前市場」と呼ばれる魚河岸直送の食材を扱うお店が並んでいる。その先に「時の鐘」のある広場があり、さらにその先には入浴・宿泊施設「万葉倶楽部」がある。



・週末は千客万来

入口まで行ってみると……、おお! 結構人がいるな。今日は平日だよね? 月曜日なんだけど、みんな休みかな。外国人観光客が多いのかと思ったら、日本人がほとんど。まだ外国の方には観光スポットとして知られていないのかも。


で、中に入っていくと、スゴイ行列を成しているお店がチラホラ見受けられる。築地でもおなじみの玉子焼きの「丸武」は最後尾がわからないほど長蛇の列。


マグロ串のお店や抹茶クレープのお店も、何分待つかわからないほど人が詰めかけていた。築地で培ったブランド力を豊洲でも活かせているようだ

平日の客入りは「千客」と言わないまでも、「百客」くらいは来ているんじゃないかな。つまり週末は千客万来していると見ていいだろう。



・昼食を食えそうになかったら

私(佐藤)も何か食べたいと思ったのだが、3階のフードコートはいっぱいで、座って食事できる状況ではなかった。お店によっては12時前の段階で40~50分待ちの有様。


そして高級店では丼1杯5000円とか6000円とか。気軽に食えないでござる……。せっかく豊洲まで来たのに、何も食わずに帰るのは惜しい。ってことで、市場の関連飲食店に移動


関連飲食店は市場関係者が利用する関係で、早朝から営業していて、昼頃にはすっかり落ち着いているのだ。一部店舗は昼には営業を終わっている場合もあり、千客万来よりははるかに空いている

私はここで、築地から移転してきた吉野家1号店(豊洲店)の牛丼を食べて帰った。ここで食う牛丼はヨソのお店より美味しい気がする。なお、お店は朝4時から昼14時までの営業である。

もし千客万来で食べるところに困ったら、関連飲食店を利用することをオススメする。



とにかく、その名の通りに千客万来は豊洲場外として根付いていきそうだ。築地から継承した食文化と活気を、これからも守り続けて欲しい


参考リンク:豊洲 千客万来築地場外市場吉野家
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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