ロケットニュース24

【バレンタイン】妻 VS チャットGPT「好みに合うチョコレートを買ってくれるのはどっちだ選手権」を開催してみた

2024年2月11日

最近なにかとよく耳にするChatGPT(チャットGPT)。人間の仕事を奪いかねないと言われるほど高度なAIであるが……。

あるとき、私はふと思った。それだけすごいのなら妻の代わりも務まるのだろうか? と。

まぁそれは実際問題不可能だろうが、限定された分野でなら妻よりも冴えを見せることがあるのかも? 例えば、今の時期ならバレンタインデーのチョコレート選びとか。

考えると止まらなくなったので、ChatGPTを開いて「味の好みを伝えるから、私が好きそうなチョコレートを教えてくれる?」的なことを聞いてみた。すると……



いい感じ。教えてくれそうなので、私の好みを伝えてみることに。


そこから色々やり取りをして……


予算や購入場所の条件を加えたり、「1つに絞って」などと伝えたりして、最終的に名前が挙がったのはこれ。


ラ・メゾン・デュ・ショコラ



で、ChatGPTに伝えたことと同じ内容を妻にも伝えた。箇条書きにすると、こんな感じだ。


【伝えた条件&好み】

・日本のメーカーが作る甘さ控えめチョコより、欧米のしっかり甘い系チョコが好み

・かといってスニッカーズは味や食感面であまり好みじゃなくて、もうちょい高級感のある方が理想

・ブラックコーヒーとの相性を重視

好きなフレイバーはピスタチオ

・予算は3000円以内

・買う店は新宿近辺


あとは妻に予算の3000円を渡し、もっとも私の好みに合いそうなものを選んでもらうことに。

一方、ChatGPTはもちろん自分で買えないので、私が店に行って自分で選んだ。


選択肢が色々あったらChatGPTに相談するつもりだったのだが、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」で3000円以内でピスタチオ風味となると選択肢はかなり限られる

私が訪れたときは板チョコ一択で、中でも特にピスタチオっぽいものをチョイス。それがこれだ。


驚くべきことに、板チョコ1枚2646円! ひええええ……。住んでる世界が違うというか何というか。

でも、こういうのをバレンタインにもらったら嬉しい人はいっぱいいそうだ。



では妻はどんなチョイスだったのか? 買ってくれたものを見てみると……



え?


おいおい! なんだこれは? リンツの「チョコレート詰め合わせ」に、無印良品の「カカオトリュフ ピスタチオ」に、明治の「アーモンドチョコレートビッグパック」に……って、メチャメチャ日本のチョコレートも入っとるやないか!

一体どういうことだ? 妻に質問してみると……


「この場合、絶対にやっちゃいけないことは高級チョコレートで予算を使い切ること。なぜなら、あなたは質より量だから


──まぁ、それはたしかにそうかもしれん。


「なので今回の条件でGODIVAとかに行くのは悪手。ちょっとの量で終わっちゃうからね。その点、リンツはバラ売りしてて買いやすいし、味も好みに合ってる」


──なるほど。


あと、ピスタチオが好きと言いながら、ブッチギリで好きというわけでもないから、他の味も適度に混ぜた。



──細かいところまで知っていただき、ありがたい限りです。



「で、余ったお金をどうするか。とりあえず、食感的にも味的にも100%好きであろう無印の『カカオ トリュフ ピスタチオ』を買い、スーパーで明治のチョコレートパックを買って3000円弱。


──無印はわかるけど、なんでそこで明治なん?


「日本の甘さ控えめなヤツより海外の方が……なんて言ってたけど、これだけ甘いものが多かったら日本のチョコレートはメチャクチャ美味しく感じるよ

しかも、パッケージに『カラダにうれしい』的なことも書いてるし。実際、コレもらったら嬉しいでしょ?」


──めっちゃ嬉しい。「カラダに」ってところから健康に気を遣ってくれてる感もあるし。単品だとバレンタインにはアレだけど、他のチョコレートと組み合わせたら何の文句もない。


「全体のラインナップにバレンタインっぽさは無いけど、満足度はこっちの方が高いはず」


……


……


……


すげええええええええええええええ!


説明を聞いたら、とんでもないラインナップである。ドンピシャという言葉では言い表せないほどのドンピシャ! 実際に食べても好みにドンピシャ!!


それにしても、リクエストとは真逆の日本的なチョコレートを組み合わせながら満足させてくれるとは……。これはどんな高度なAIでも出来ないのではないか?



──と、妻のチョイスがあまりにも秀逸だったのでかすんでしまったが、ChatGPTおすすめのチョコレートだって文句なしの美味しさ。間違いなく私の好みである。


どっちがより満足度の高い組み合わせかと聞かれたらダントツで妻だったというだけの話で、バレンタインのプレゼント選びにチャットGPTを活用するのも悪くないと思う。

私もまた近いうちにやる予定だ。次はホワイトデーの前に、「夫 VS ChatGPT、妻の好みに合うお菓子を買うのはどっちだ選手権」でも開催するかな。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ChatGPT(iOS)
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