ロケットニュース24

【物議】外国人は「そばをすする音」を本当に不快だと思っているのか? 965名にアンケートを取ってみた結果

2024年2月1日

円安の影響もあってか、かつてない勢いで外国人観光客の姿を見かけるようになった。せっかくなら思う存分日本を満喫して欲しいところだが、実際には全てが上手くいくわけではないようだ。

つい先日のこと。ネット上で「外国人観光客が “そばをすする音” に不快感を示した」と話題になったことをご存じだろうか? うーむ、そうか。言われてみれば音を立てて食べること自体はお上品ではないような……?

・ネットに画像が出回り…

話題になった元ネタは、テレビ朝日系列『スーパーJチャンネル』でのワンシーンである。番組中でインタビューに応じたフランス人観光客が、


「僕の隣で そばをすすって食べられると音が気になってイライラする」


……とコメント。そのテロップ付きの画像がネット上に出回り、結果的に多くの日本人の逆鱗に触れたのである。


・非難殺到

ネット上では「パスタ巻いときな」「耳栓しながら蕎麦を食べな」「でっかい声でお喋りするくせに蕎麦すする音は気になるんかい!」などと、非難の声が圧倒的に多い。

言われて初めて気づいたが、確かに「音を出して食べること」自体はお上品ではないのかもしれない。クチャクチャ音を立てて物を食べることは “下品な行為” ではあるのだろう。

・日本の文化

ただし「麺は別じゃん!」と強く思うことも確か。世界基準がどうであれ、私がこの先 そば・ラーメン・うどんなどを、音を立てないで食べることは絶対にしない。というか、出来ない。

要するに「音を立てて麺類を食べる行為」は日本の文化なのである。本当にそばをすする音にイライラするなら、残念だが少なくとも日本で麺類は食べない方が無難であろう。


さてさてさて。


・実際はどうなのか?

一方で、外国の人は「そばをすする音」がそんなに気になるのだろうか? インタビューに応じたフランス人男性だけが特異な体質の持ち主なのかもしれない。

というわけで、ロケットニュース24の英語版サイト「SORA NEWS 24」にてアンケートを実施してみることに。なお「SORA NEWS 24」は英語圏のサイトなので、解答者の多くが英語圏の方たちだったことをご了承いただきたい。


で、質問はシンプルに「Does the Japanese custom of audibly slurping soba and other noodles when eating them bother you?(そばをすする音は不快ですか?)」という内容。

その質問に対して「Yes, it does.(はい、不快です)」と「No, it doesn’t.(いいえ、不快ではありません)」の2択で回答してもらうことにした。

そしてアンケートに答えてくれたのは、なんと総勢965名の外国の方たち! Thank you everyone!! さあ、外国の方は「そばをすする音」が不快なのか? 気になる結果は以下の通りである!


Yes, it does.(はい、不快です)……11%(111票)

No, it doesn’t.(いいえ、不快ではありません)……  89%(854票) 



・圧倒的多数が「不快じゃない」

ご覧の通り「不快ではない」が圧倒的に多く「不快」はわずか10%強に過ぎなかった。この数字だけ見れば「テレビの人が少数派」と言えるだろう。

ちなみにアンケートに回答してくれた方の中から、いくつかの声も紹介しておきたい。


「俺は日本レストランでも自宅でも、そばをすすって食べてるよ」

「私はパスタですらすすって食べている」

「音を立てて食べること自体は珍しいけど、アメリカにも変わった習慣はあるよね」

「確かに気になるけど文句を言うことじゃない。自分の食事に集中しよう」

「昔は気になったけど、今は気にならないかな」

「郷に入らば郷に従え。感謝の気持ちを怠るな」

「そばは気にならないけど、CMのノドがゴクゴク鳴る音は気になる。あれでなぜ日本人は食欲をそそられるの?」

「私はミソフォニア(音嫌悪症。特定の音が耐えられない症状の人)だから悩まされる。文化だとはわかっているけど、日本ではラーメン屋を避けたりしていた」



・カリカリせずに

どうやら一定数は「そばをすする音」が気になる人もいるようだが、多くの人がそれを「日本の文化」として理解しているようだ。客観的に見て「1:9」は「ほとんどの外国人が不快に思っていない」と結論付けていいのではなかろうか?

なので今回の件に関しては「少数派の意見に非難の声が殺到した」となるハズ。切り取られた画像だけ見れば声を上げたくなる気持ちもわかるが、常に「この意見は外国人を代表した意見なのか?」と冷静な視点も持ち合わせていたい。

そして何より私自身も海外ではその国の文化を尊重するように心がけるつもりだ。我ら宇宙船地球号の乗組員、そうカリカリせずに “ラブ & ピース” の精神で生きていこう。

最後にアンケートに答えてくれたみんな、Thank you so much! I love you! Love & Peace!!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

▼アンケートはfacebookで実施しました。

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